不屈のKTW!!
2009年 11月 13日
何年も掛かってコツコツと積み上げてきたモノが一瞬で灰と化す。
クラフトマンにとっての工房や道具って、命や家族の次に大切なモノ。
自分の魂を分けたモノを失う痛みはどれほどのものか・・・・・。
僕には全く想像をする事すら出来ません。(涙)
塚本さんのブログで昨日の事故の事を知り、ドタバタで大変な時だと思いつつも、
居ても立っても居られなくて、さっき電話を掛けちゃいました。
塚本さんは、スゲー迷惑な電話だったかもしれないけど、とにかく声だけでも聞きたかったんです。(忙しいところゴメンナサイ)
電話口に出てくれた塚本さんは、何時もと変わらない調子で、
あーーーー、西根さんですかー?スイマセン、やっちまいましたぁー!!
もうね、笑うしかないっすよ!!
塗りかけのルアーも、機械も、キレイさっぱり無くなってしまいました!!
ベルトサンダーなんて、跡形も残ってないし、
旋盤だって金属のシャフトしか残ってないんですよっ!
スゲェっす。
と、とりあえず、想像してたよりは明るく?、冷静でいらっしゃるようでした。
詳しいお話を聞くと、とにかく不運としか言いようの無いもらい事故。
でもね、塚本さんの口からは誰かを責める言葉も、罵る言葉も一切出てこなかった。
燃えちまったモンはしょうがねぇっす。
(火元になった)隣のおっちゃんだって大変だろうし、そんな人に何か要求なんて出来ない。
開き直って、また一から出直します!!
折角だから、自分の理想とする工房を再建します!!
とりあえず、明日は実釣取材に行ってきまーーす!!
立ち止まってなんか居られませんからねっ!!
との事。
これらの言葉の裏にどれだけ深い意味や想いが込められているか・・・・。(涙)
再出発に、どれだけ大きな覚悟、労力、時間、そして出費を必要とするか・・・・。
正直、もの凄く大変な道のりなのは間違いない。
でも、塚本さんなら必ずやり遂げてくれるって信じています。
さっき、塚本さんと話をして改めて思ったんですけど、
確かにモノは燃えて灰になってしまったかもしれないけど、KTWの魂はちっとも折れてない!!
むしろ、何かが吹っ切れた感じ。
国際電話の受話器の向こう側から聞こえてくる言葉の一つ一つには強い意志が宿っているようでした。
それが何よりも救い。
そして、不謹慎かもしれないけど、それが嬉しかった。
形あるものは何時かは壊れる時が来ます。
でも、魂が折れない限り、終わりの時は決して来ない。
塚本さん、
何よりも貴方にはKTWルアーを心から愛し、待ち詫びる沢山のユーザーさんが居らっしゃいます。
僕もその一人。
貴方の熱いビルダー魂、そしてユーザーさんを想う気持ちも知っています。
何の役にも立てないかもしれないけど、貴方には僕らみたいなインディーズビルダーの仲間も沢山おる。
皆、KTWの復活を信じ、心待ちにしていると思いますよっ!!
KTWは不滅じゃぁあああああああああーーーーーーーー!!!!