クラシック最終日 - ルイジアナデルタ

クラシック最終日の詳細です!

昨日お伝えした通り、優勝はKVD!!

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いやぁ、強すぎると言うか何と言うか、何でこの人はこんなに強いんでしょ?

この光景に見慣れてしまっている自分がある意味怖いです。(汗)

KVDは今回の優勝を持って、リック・クランが持つクラシック最多優勝4回という記録に肩を並べました。
それもクラシックのウェイトレコードも更新すると言うおまけ付き!

KVDにとってはルイジアナデルタで開催されたクラシックで2度目の優勝となりますね!!

ライブウェイインショーを見ていたら、同じエリアを釣っているボイド・ダケット(6位)、ブランドン・パラニウク(4位)、デレック・レミッツ(3位)、そしてアーロン・マーテンス(2位)がビッグウェイト&ビッグフィッシュを持ち込んでいたので、もしかしてKVDがウェイトを落としてたら逆転なんて事もありえる?なんて思っていたら、KVDはそれを更に上回るビッグウェイトを持ち込んで、ぶっちぎりで優勝を決めてしまいました。

んー、おそるべしKVD!!(驚)


さて、気になるKVDの釣り内容です。

まずKVDが釣っていたエリアですが、クラシックのオフィシャルボートランチから程近いBayou SegnetteエリアにあるLake Cataouatche(レイク・カワラッチ)(詳細記事はコチラ)がメインエリアになりました。

このLake Cataouatcheにはフロリダストレインのラージマウスが移植されており、それが今回のクラシックのキーになるのでは?って言われていましたが、それがまさにドンピシャ!!

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そのLake CataouatcheでKVDが釣っていたスポットは地元でTank Poolと呼ばれるスポット。

このスポットはLake Cataouatcheの西側に位置し、ミルフォイルやクーンテールなどのベジテーションがミックスし、そして数千にも及ぶサイプレスツリーのスタンプが存在するそうです。(グーグルマップ

んで、このタンクプールと言う場所はLake Cataouatcheのバスがスポーニングに入ってくるような条件を整えた場所らしいです。

記事を色々読んでいるとブラキッシュウォーター(黒っぽい水)って単語を散見するので、おそらくタンニンか何か含んだ黒っぽい水のエリアではないかと思われます。
黒っぽい水は太陽光を吸収して水温が上がりやすいこと、そして今週末はフルムーンの大潮ど真ん中!!

要するに、このタンクプールと呼ばれるスポットに魚がどんどん入ってくる条件が整いまくっていたと言う事になります!!

KVDのコメントによると、プリプラクティスの時はこのスポットは全くの無反応だったらしいですが、エリアを見て絶対にここで産卵するはず!と確信していたそうです。
そして、本戦前のプラクティスでチェックしたら8~9ポンドぐらいのスーパービッグフィッシュが1匹釣れ、クラシックはここでやると心を決めたそうです。

同じスポットを釣っていたアーロン・マーテンスも、この週はこのLake Cataouatcheが一年で一番いい週に当たるとコメントしていました。

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このタンクプールを釣ってた上位陣のアングラーが日を追うごとにウェイトを伸ばして言ったのはそういう理由ではないかと思われます。


さて、KVDのパターン。

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今回KVDの釣りの柱になったのは、スピナーベイト→クランクベイトと言うムービング系の釣りだったようです。

初日はストライクキングのシグネチャースピナーベイトでスタートしてバスをキャッチする事に成功したものの、時間が経つにつれてスピナーベイトへのバイトは遠のいていったそうです。
このことについてKVDが非常に興味深いコメントをしているのですが、スピナーベイトへのバイトが遠のいていった理由として、KVDは『月』が原因していると考えているようです。

で、この状況変化に対応するべくスピナーベイトからクランクベイトにシフト。

チョイスしたルアーは今年ストライクキングから発売になるKVD1.5!!

2日目は、朝の1時間スピナーベイトを使い、3バイト1キャッチ。
で、それ以降~最終日はKVD1.5で押し通した模様です。

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ウィニングルアーとなったKVD1.5ですが、KVDによるとスクエアービルである事が非常に重要だったの事です。

僕のインチキ極まりないリスニングなのであまりあてになりませんが(汗)、リーリング中にスタンプを感じたらそこに何度もキャストを繰り返したそうです。

まさにスタンプにあててリアクションバイトを狙うカバークランキングなんですけど、スクエアービルのクランクだとコンタクト時に非常に良いヒラウチをし、ナチュラルなイラティックアクションが出て、リアクションバイトを取りやすいと言う事でした。(皆さんご存知の事だと思いますが)

ちなみに、このスポットを釣っていたKVD、アーロン・マーテンス、スコット・ルーク全員がKVD1.5を使用していたとの事。

KVDが使用していたタックルは、去年レイレイクで開催されたクラシックで勝った時(記事)と全く同じもので、クワンタムのKVDツアークランキングロッドに5:1ギアレシオのリール、そしてラインは20ポンドフロロだったそうです。

タックルについてKVDが特に言及していた事はリールのギアレシオ!!

今回の状況ではスローリトリーブする必要があり、5:1のローギアリールをセレクトしたそうです。(他の選手のリトリーブは、見てて早すぎるように感じたとコメントしてました)

同スポットを釣っていた他のアングラーよりウェイトを伸ばせた理由は、状況の変化により早くアジャストできた事ではないかとコメントしています。

あと、ルアーについては色々面白いことを言ってて、春のスポーニング期は濁りが入っている事が多いので、チャートリュースブラックバック、もしくはホットタイガーが良いってコメントをしていましたよ~。


今回、KVDがレイク・カラワッチを選んだ理由ですが、昨年の12月にクラシックのプランを考え始めた時、この時期のルイジアナデルタは霧の危険性があるのでベニスエリアはエリアから外し、ベイユーブラックか、ベイユーセグネットエリアで勝負しようと考えたようです。

で、ベイユーセグネットエリアにあるレイク・カラワッチのグラスが無くなっているのを見て、心は半ば決まったみたいなのですが、水温が上がらない限りはレイク・カラワッチに入りたくなく、水温が上がる事を願い続けたそうです。

オフィシャルプラクティスの1日目はベイユーブラックエリアをチェックに行き、それなりの魚を見つけていたみたいですが、水曜日の最終プラクティスでレイク・カラワッチをチェックに行ったら正解な感じのバイト(この単語だけあえて直訳させて頂きます)を得る事ができ、このスポットで勝負する事に決めたみたいです。

その際の最大のキーはハードボトム!!
ルイジアナデルタのような湿地帯ではハードボトムは少ないので、これを非常に重要視したようです。

確かに僕が釣りをしているP湿原もハードボトムは少なく、どんなに一級カバーがあっても近くに良い産卵場所が無いエリアはバスが少なく、バスの密度はそのエリアに存在するハードボトム(スポーニング場所になりえるようなボトム)の規模に比例しているようなところがあるので、凄い納得できる話でした。

っとまぁ、KVDのウィニングパターンはそんな感じでしたーー!!

KVDばっか勝って面白くないと言う話は良く聞きますが(笑)、僕個人的には、非常に興味を惹かれまくりな釣り内容の2011年クラシックでした!!

いやぁ、マジでめっちゃ巻きたくなっちゃいましたよぉーーーーー!!(笑)


■ ファイナルスタンディング
1 Kevin VanDam    19- 3    22- 8    28- 0    69-11
2 Aaron Martens    20- 7   12-11    25-14    59- 0
3 Derek Remitz     12-15   17- 4    26- 5    56- 8
4 Brandon Palaniuk  14-10   17-14   22-15    55- 7
5 Brent Chapman   18- 0    20- 1    16- 7    54- 8
6 Boyd Duckett     13-12   10- 9    28-13    53- 2
7 Scott Rook       19- 6    12- 5    17- 4    48-15
8 Todd Faircloth    15- 2    13-14    18- 3    47- 3
9 Bobby Lane      16-12   10-11    18- 2    45- 9
10 Gary Klein       12- 7   17- 0    15-15    45- 6
11 Michael Iaconelli  13- 1   11- 9    18- 9     43- 3
12 Cliff Pace        15- 7   11-10   16- 2     43- 3

23 Morizo Shimizu   10- 0   12-13    12-12    35- 9
■ フルスタンディング


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by nishinelureworks | 2011-02-22 03:57 | アメリカトーナメント | Trackback

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