ノースフォークコンポジット 【ジャーキング&プラッギングロッド - JPR65L&65ML】

昨日の記事の続きです。(昨日の記事はコチラ

ジャークベイト王国とも言われているオンタリオのスモールマウスフィッシングにおいて、ジャークベイトは最重要ルアーの一つ。

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オープンウォーターで効率よくスモールマウスを探し、食わせる事の出来るジャークベイトは、感覚的に言えばラージマウスのクランキングみたいな感じで、サーチベイトでもあり、リアクションで食わせられるルアー。

ジャークベイトのトリッキーな動きでやたらスイッチが入っちゃうスモールマウス君達、ホントおもろすぎです。(笑)


ってな訳で、この春NFCデビューして以来、ジャーキングロッドを模索する日々が続きました。
この時点ではまだJPRのプロトモデルは届いておらず、持ち駒の中で使えそうなロッドをジャーキングに使う感じ。

最初にトライしたのはUTR68M
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このモデルは6.8ftと、ジャーキングロッドとして使うには若干レングスがありますが、重量が非常に軽い
&振り抜きが軽快な為、ジャークベイトの操作性もグッド♪
6.8ftという少し長めのロッドレングスに関しても、僕は殆どの場合、横捌きのロッドワークでジャーキングしているので6.8ftでも問題なし。

が、ハードジャークをかました時に、若干オーバーパワー気味で、ジャークベイトが跳びすぎてフロントフックがラインを拾ってしまう事があるのと、スモールマウスがジャークベイトを咥えてジャンプ&高速首振りした時に、ルアーを吹っ飛ばされる事があり、スモールマウス相手のジャーキングロッドとして使うなら、もう少しだけしなやかさが欲しい感じ。

ってな訳で、次に選んだのがTCR610ML
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このモデルは、本来はシャロークランキング用のロッドなのですが、しなやかなティップを持っており、なかなかいい感じでジャークベイトをイレギュラーダートさせる事が可能。

しなやかな調子のお陰で魚のノリも良く、バレも少なくてグッド!
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が、問題は6ft10inchというレングスがネックで、一日ジャーキングし続けるのは相当しんどい。(汗)

鋼のような骨格&筋肉を持つ北米人ならまだしも、7ft近いロングロッドで1日中ハードジャークし続けたら、ひ弱なオイラの手首がぶっ壊れるのは時間の問題というレベル。(^_^;)

ってな訳で、NFCの堀口さんにジャーキングロッドが必要です~~~~!と、無理を承知でお願いさせて頂いた次第なのでした。

その時、堀口さんにリクエストさせて頂いたのは6.6ftのジャーキングロッドだったのですが、後で聞いたら塚本さんやチムシさんからも全く同じスペックでリクエストがあり、開発を進めているとの返事。

そして、それからしばらくしてJPRのプロトがカナダに着弾!

ブランクに緑色のマスキングテープが貼られ66L、66MLと書かれたプロトロッドが1本ずつ。
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包みを開けて、ロッドを手にした瞬間、もう魚が釣れる気しかしません!(笑)

そして、その後の展開は、予感通りの大活躍!!

秋の五大湖では特に66MLが大活躍でした♪ (^o^)v

66ML+開発中のジャークベイト115㎜プロトでキャッチしたスモールマウス君達。↓
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ポールさんにも試しに使ってみてもらったのですが、”このロッドはベストジャークベイトロッドだ!”とのお墨付きを頂きました♪
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ポールさん、楽しそー!(笑)

ちなみに、このポールさんとの釣行日はジャークベイト大爆発の日で、わずか2時間ほどの実釣時間で、スモールマウスx5本で24~25ポンドぐらい(11キロ前後)行ってしまったという大当たり日。(おそるべし、オンタリオ!)

115㎜サイズのジャークベイトをハードジャークするような釣り方をする時は、66MLがベストマッチだと思います。
もちろん、ジャークベイト以外にも、ポッパーとかペンシルベイトなどのような操作系のトップウォーターにも非常にいい感じ。

個人的には、この66MLはベストザラロッドかも~♪(笑)
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ザラを高速ドッグウォークさせたい時とか、しゅぱぱぱ~~と、軽快に動かすことが出来ますよ~。(^o^)v


そして、ライトモデルの66L。

このモデルは、ミドルクラスのジャークベイトにベストマッチ。

NLWで言えば、SD85Fなどにバッチリです。↓
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これは開発中の80㎜ポッパーでキャッチしたパイクさん。↓
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基本的には、

100㎜以上の大型ジャークベイトやトップウォーターにはML。
100㎜以下の小さめのルアーにはL。


ってな感じの使い分けだと思いますが、実はLモデルでも115㎜クラスのジャークベイトを十分に投げれるパワーがあるのが、NFCブランクの底力。

昨年、プロトロッドをテストした時は、秋だったという事もあり広範囲をカバーしながらハードにジャークしまくるような釣りが主体だったのでMLの出番が多くなりましたが、
早春~プリスポーン時のポーズ主体&ショートバイトをノセて行くようなシチュエーションではLがいいんじゃないかと感じています。(早く試してみたくてしょうがない。笑)


と言う訳で、長々と書いてきましたが、僕的にJPRシリーズのキモとなっているのは、

6.6ft(製品版は6.5ft)というジャーキングロッドとしては少し長めのレングス設定とNFCのIMブランクの組み合わせ

ではないかと考えています。

ロッドワークのしやすさだけを考えるなら、もちろんショートロッドの方がやりやすいですが、レングスが短くなればなるほど飛距離が犠牲になってしまいます。

特に僕が普段釣りしているエリー湖やナイアガラリバーなどのオープンウォーターでは、飛距離不足は大きなディスアドバンテージになるので、飛距離は絶対譲れない事の一つ。

が、かといって、飛距離優先でロングロッドにすれば、ロッドの操作性が落ちますし、手首にかかる負担などフィジカル面で非常に辛くなってしまいます。

飛距離をそれほど犠牲にせず、1日ジャーキングを続けられるレングス。

ジャーキングロッドというカテゴリーの中では少し長目の部類に入る6.6ftと言うレングスですが、僕的にはその両方を満たしてくれるベストレングスが6.6ftです。\(^o^)/

そして、ここで昨日お話しさせて頂いたNFCブランクのポテンシャルが大きな意味を持ってくると。。

NFCブランク特有の強い復元力から生み出される遠投性能!!

ミソはこれで、6.6ftというレングスでありながら、6.8ftクラスぐらいのロッドと同等の飛距離を稼ぐことができるんですね~♪

これが何を意味するかと言うと、ワンランク長いロッドと同等の飛距離を確保しながらも操作性は6.6ftであるという事。

これがオープンウォーターでの釣りで、どれほど大きな武器になってくれるか、そのメリットは計り知れません。(^o^)v

そして、それらの特性にプラスして、1日中ジャーキングし続けられる抜群のバランスの良さと、魚を絡め取るようなしなやかさ。

それが、自分が思うJPRの最大の武器であり、気に入っている理由です。

このロッドがどういう思考で作り上げられていったかは、下記にNFC社の堀口さんのブログ記事をリンクさせて頂きましたので、ご覧になってみてください。

■ その1 ジャークベイトロッドか、プラッギングロッドか
■ その2 慣性モーメント 
■ その3 ロッドワーク
■ その4 下さばきでも水面叩かない竿って?
■ その5 そして6フィート5インチへ
■ その6 マテリアルとテーパー
■ その7 ジャークベイトロッドのガイドセッティング
■ その8 ジャークベイトロッドのスペック
■ その9 ティップの走りを利用する
■ その10 痴虫流JPR65の使い分け
■ その11 受注開始のご案内:ジャーキング&プラッギングロッドJPR65

そんなJPR君ですが、最終モデルは、プロトモデルのバランスを維持できる範囲内でグリップエンドを1インチ詰め、6.5ftというレングスに最終決定したとの事。

僕は最終モデルはまだ触っておりませんが、1インチ短くすることによって、ジャーキング時のハンドリングが向上したそうです。

もうね、僕も最終モデルがすんごい楽しみでしょうがない~!\(^o^)/


ってな訳で、長々と書いてきましたJPRシリーズ記事。

最後に、フィールドテスト中に釣れてきてくれた珍客さん達の写真で締めくくらせて頂きますね。

レイクトラウト65㎝。↓
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自己記録魚となったノーザンパイク83センチ(ルアーはジョインテッドクロー)。↓
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NFC社の堀口さんによると、近日中にリリース予定との事ですので、もし、チャンスがありましたら、是非店頭で触ってみて下さいませ~。m(__)m

■ ノースフォークコンポジット社 ウェブサイト http://northforkcomposites.jp/

by nishinelureworks | 2015-03-03 06:06 | ノースフォークコンポジット | Trackback

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