ルアー開発 【ゴビゾー君開発の現在】
2016年 12月 19日
”ゴビゾー”という愛称で何度か当ブログにも登場しているのでご記憶にある方もいらっしゃるかもですが、自分のルアー開発史の中で、これほど苦戦し、迷走しているルアーはないかもしれません。
誤解を恐れずに言うと、魚は普通に釣れています。
エリー湖やナイアガラリバーのスモールマウスはかなりの数キャッチしており、ポールさんのガイド中にもゴビゾーで5.5ポンドクラスのスーパービッグフィッシュも出ています。
稲吉さんも琵琶湖でビッグフィッシュをキャッチして下さってますね♪
が、何かが足りない気がして、でも、その足りない何かが分からなくて、ずっとずっと考え続けています。
ドロップショットミノーと同じくゴビゾーも改良を続けてて、徐々にポテンシャルアップしてはいるのですが、劇的な進化を遂げたドロップショットミノーと比べると、ゴビゾーはそこまで進化を遂げる事が出来ているのか?というと、それは疑問な感じ。
ローカルトーナメントではありますが、テストに協力してくれている友人達の元で既に何度かウィニングルアーになっているドロップショットミノーとは裏腹に、ゴビゾー君はまだ不完全燃焼感が残るというか、もっともっと良くなる可能性を秘めてそうな気がしてしょうがないんです。
実際の自分の釣行においても、ゴビゾーは初年度は良く釣れたものの、翌年以降はイマイチだったりと、釣果が安定しない。
理由は全く分かりませんが、ポールさんのテストでも全く同じ事が起こっています。
んで、ゴビゾー君を何とか改良できないかと、試行錯誤を続けています。
迷走を続けたあげく、スイムベイトになったりとか。(汗)
このプロトは何故かボウフィン君に大人気で、ボウフィンキラー状態。(笑)
希少なボウフィン君を何本もキャッチしました♪
これはこれで嬉しいのですが、やはりスモールマウスキラーになって欲しいと願うアホビルダー。
もちろんスモールマウスも釣れるんですが、正直、このタイプのルアーが効果を発揮する状況下では、他にいいスイムベイトは沢山あります。
僕自身、もしスイムベイトが効果を発揮する状況下で、目の前にこのゴビゾースイムベイトと、ケイテックのスイングインパクトファットがあったら、迷わずスイングインパクトファットを選ぶだろうな、と。(笑)
ってな訳で、ゴビゾーである理由が見つからないまま、気が付いたら3年の月日が流れてしまっていたという訳であります。(汗)
もちろん、その間何もしなかった訳ではありません。
むしろ逆で毎日考え続けていました。
ベッドに入って眠りにつくまでの間、この3年間ゴビゾーの事を考えなかった日はありません。
目を閉じ、水中でゴビゾーが泳ぐ姿をイメージし、スモールマウスに吸い込まれるシーンを妄想し、あーでもない、こーでもないと考えるのが毎日を締めくくる日課。
ゴビゾー君の事を考え続ける事、365日×3年間=1095日。
パブロフの犬じゃなりませんが、寝る前に考え続けていたせいか、一時はゴビゾーが睡眠導入剤化してて、ゴビゾーの事を考えると眠くなってくる始末。(笑)
正直、自分の才能の無さに泣けてきますが(涙)、ボクに出来る事は考え続け、そして作り、試行錯誤を繰り返して行く事だけ。
そして、考え続けた果てにようやく見つけた微かな希望・・・・。
まだまだヒントの切れ端になるかもしれないものを掴んだかも?ぐらいの淡い希望ではありますが、その希望に向けて動き始めています。
このウッドモデルはルアーになりたがってないので削り直しが必要。
でも、少しずつだけど答えに近づいていっているような感覚もあります。
絶対に諦めませんよ~!