BASSエリートシリーズ 第2戦 キシミーチェーン(フロリダ) 最終日
2008年 03月 17日
優勝を決めたのはKVDでした!
KVDは今回の優勝により、エリートシリーズ3勝目、BASSトーナメントでは通算13勝目を上げた事になります。
さてさて、何から書いたら良いものか迷いますが、まずはKVDの優勝パターンから。
KVDのパターンはリップレスクランク(バイブレーション)を使ったリアクションフィッシング。
釣ってたバスはポストの回復組。
釣ってた場所はオフショアのハイドリラ。
使ってたルアーはストライクキングのレッドアイシャッドというリップレスクランク。
ポストスポーンのバスと言えば、センコーのデッドスティッキングやトリックワームのドラッギングなどのスローな釣りが定番パターンらしいのですが、KVDが取った方法はそれとは全く逆のリアクションフィッシング。
今大会の上位12名の中で、4日間ハードベイトのみで過ごしたのはKVDただ一人だったようです。
リップレスクランクのリアクションフィッシングって何?って感じですが、具体的にはレッドアイシャッド(セクシーシャッドカラー)をグラスポケットにフォールさせ、激しいジャークでリアクションバイトを取る方法みたいです。
それっていったいどんな方法?って疑問が湧きますが、KVDによるとバイトの100%はルアーがヒラヒラとフォールしている最中か、激しくジャークアップした時に集中したそうです。
つーか、バイブレーションにそんな使い方あるんですね・・・・。
いや、釣れるんですよ、確かに。バイブレーションのジャークって。
でも、それがポストスポーンバスに効くなんて、そんなのアリ?って感じです。(笑)
まさに目からウロコでした。
今日のライブウェイインショーで、KVDがキッカーフィッシュを釣ったシーンがちらっと流されたのですが、これが凄いの一言でした。
なんたって、貴方いったい何やってるの?ってぐらい凄いジャーク。(笑)
KVDのリトリーブが一瞬止まって、グラスにルアーが引っ掛かったのかな?って思ったら、次の瞬間に激しいジャークが2発。(まさにフルスイングのジャークが2発、今思えばリトリーブを止めた瞬間にルアーをフォールさせてたんでしょうね)
言葉にすると
ブン、ブン!
そして
ガツーン!って感じ。(どんな感じだ?笑)
そして何よりも凄いと思ったのが、そんなパワーフィッシングだから、広いエリアをガンガン攻めているものと思いきや、KVDが釣っていたのは実はボートデッキより狭いスペース。
左の写真はマーカーブイを打つKVDですが、魚は物凄く狭いスポットに固まっていたらしく、グラスエッジからハーフフィート(約15センチ)も離れると全くダメなのだそうです。
たったの15センチですぜぃ!?
でも、釣れたスポットには必ず他にもバスが居るので、1匹釣れたらマーカーブイを打って一度その場所を離れ、しばらく時間を置いて入りなおして更に追加していったようです。
それにしても思ったのは、どうしてKVDは超広大なエリアで、そんなハニースポットにたどりつけるんでしょうね?
で、そこにいる魚を釣る技術。
キャストから、リトリーブテクニックまで、全てが正確無比でなければ釣れない魚だと思うのですが、しかもKVDはその釣りを強風下で行っているんですよね・・・・・。
何を取っても、超A級に難易度の高い釣りだと思います。
おそらくこの釣りって、全ての条件が揃わないと成立しない釣りだと思うのですが、KVDというアングラーの懐の深さには本当に感銘を受けるばかりです。
ライブウェイインショーで流されたKVDのヒットシーンでは、GPSが非常に大切でどーのこーのとか、セクシーシャッドカラーがどーのこーのって説明している時にキッカーが釣れたのですが、そのキッカーは間違いなく勝負の行方を左右する魚のはずなのに、全く何事も無かったように平然と釣り上げる姿に真の強さを見た気がしました。
ところで思ったのですが、このリップレスクランクを使ったリアクションフィッシング、もしかしたら日本でも出番があるかもしれませんね。(特に琵琶湖では)
いっちょ、僕もKVDになったつもりでしゃくってみようかな?
っても、僕には絶対マネ出来ないと思いますがね。(笑)
つーか、カナダではまだプリバスの気配すらありませんがな。(泣)
次回のエリートシリーズは2週間の間をおいてテキサスのファルコンレイクで開催されます。
アミスタッドと並んで、現在、全米中から注目を集めるビッグバスレイクだけに、どんなドラマが繰り広げられるのか今から本当に楽しみです。
イッシュやエドウィンから頼まれてるファルコンレイク用のルアーを早く作んなきゃ。(汗)
BASSエリートシリーズ第2戦(キシミーチェーン)最終成績
Name Day1 Day2 Day3 Day4 Total
1 Kevin VanDam 18- 0 17-11 13- 6 10- 6 59- 7
2 Ray Sedgwick 17- 2 10-14 18- 4 11- 8 57-12
3 Scott Rook 19-14 13-12 13- 6 9- 7 56- 7
4 Kenyon Hill 15-10 17-13 9- 9 11- 2 54- 2
5 Bill Lowen 16-15 13- 6 14- 7 8- 7 53- 3
6 Alton Jones 15-13 13- 0 12-12 11- 1 52-10
7 Bobby Lane 18-10 14-13 8- 0 11- 2 52- 9
8 Bryan Hudgins 17- 9 5- 4 20-10 9- 0 52- 7
9 Kelly Jordon 22-14 21- 5 0- 0 7- 4 51- 7
10 Terry Scroggins 23- 2 11-11 6- 8 7-13 49- 2
11 Jeff Reynolds 20-12 8- 5 11-12 5-11 46- 8
12 Rick Morris 13- 9 19- 4 10- 2 1-13 44-12
最終成績はこちら...
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