サヨウナラ、ファーレンハイト・・・
2010年 02月 27日

このロッドも生産中止だそうです。。(大泣)
というか、このモデルに限らずファーレンハイト自体の生産が終わってしまうとかいう話です。(涙)
色んな事情があるんでしょうし、僕みたいな外野席があーだこーだ言ってもしょうがないですが、
このTS166Lも、無くなってしまうのが本当に惜しいロッドです。
と言うか、無くなってしまったら仕事上かなり困るかも。。(汗)
僕自身にとってこのTS166Lと、昨日書かせて頂いたTS168Mの2本はルアーテストの時に出番が多いロッドなので、ある意味、ルアー開発の道具の一部になってるんですね。

言ってみれば、コヤツらと同列の存在。。
まぁ、無くなってしまうものを惜しんでも仕方が無いので、
今使っているロッドを壊さないように使い続けたいと思います。(シマノの耐久性なら当分大丈夫でしょうしね)
っと、そんな話はさておき、このTS166Lですが、このロッドもTS168Mに負けず劣らず、本当に使用範囲の広いロッドです。
僕自身は、30gオーバーのオチアユ君から5gに満たないチビビーツァ君まで、かなり色々使ってます。
使うルアーのタイプも、トップ、クランク、ジャークベイト、ワイヤーベイト等々と、かなり色々。(笑)
ジグ等までの使用を考えている時は、昨日書かせて頂いたTS168Mを使いますが、
ほぼハードベイトオンリーで行く時は、このTS166Lを選ぶ事が多いです。
感覚的には、TS160Lを伸ばしたような感じの竿なので、
TS160Lでちょっとパワー不足かな?って思えるような5インチクラスのラージミノーとかをズドンと引き切りたい時とかバッチリです。(この場合は、ジャーキングって言うよりも、リッピングって言った方がいいかもしれませんが)
僕自身、このロッドでよくやる釣りにオチアユ君のデッドスティッキングがあるんですけど、
ロッドの重量表記的には完全重量オーバーなオチアユ君でも普通に投げれるパワーを持っています。

完全に重量オーバーなオチアユ君をこのロッドで使いたい理由はあって、
デッドスティッキングで繊細なアクションを付けやすい事と、
このルアーのデッドスティックにアタックしてくる魚の殆どは、水面を派手に割るようなバイトではなく、
ルアーが水中にダイブした瞬間に、下から浮いてきてひったくっていくような感じが殆どなんですね。
要するに、ラインのテンションが掛かっていない状態のバイトが多いんです。
そのバイトの瞬間に、なるべく柔らかいティップでルアーを絡めつかせたいという事もあって、このロッドを使っています。
それが最優先なので、重量表記は完全無視。(爆)
なので、たぶんですがサスペンドルアーなど、止めてる瞬間にアタックしてくるようなタイプの釣りにも向いているのではないかと思います。
普通に振ると、かなり柔らかい部類のロッドになると思いますが、
しっかり曲げて振り切れる粘り強さも持ち合わせているので、オチアユ君のウェイト(33g)は完全に重量オーバーしてますが、今までその点について不安に感じたことは無いです。
あと、巻き物にもかなり行けるロッドで、クランクやワイヤーベイト、デンプシーテールなど、このTS166Lで投げる事も多いです。
僕のクランキングのメインロッドはもちろんTS1610MLFなんですけど、
ある要素を重要視したい時は、あえてTS166Lをクランキングに使う事が多いです。
その条件と言うのが、巻き感度!!
このTS166L、明らかに巻き感度が良いんです。
凄く乱暴な表現ではありますが、ロクテンMLFがオートマチック車だとしたら、
このTS166Lはマニュアル車的な感覚です。(あくまで僕の勝手な感覚ですよ。笑)
常識で考えれば、硬くてピンピンしている竿の方が感度が良さそうなものですが、
TS166Lはかなりソフトなんですけど、ブルブルブルとクランクの波長と、ロッドの振動感がマッチしているとでも言ったらいいんでしょうか?
難しいことは良く分かりませんが、とにかく色んな水中情報を拾ってきてくれます。
例えば、ロクテンMLFで引いて、何も無いな~って思ってた場所で、
同じルアーをTS166Lで引くと、ヒョロヒョロとウィードがある事に気がついたり。。
そんな事がよくあります。
じゃあ、クランキングにおいて、その水中情報が全て必要なものか?って聞かれると、
決してそうでもないと思うし、要はケースバイケース。
今回例に出したロクテンMLFでは感じられなかったヒョロヒョロウィードがあったとしても、
それは、ただ単に手元に伝わってこないだけの話で、ロッドがオートマチックに仕事をしてくれているという事でもあります。
ロクテンMLFでストレスの無いクランキングが楽しめるのは、そんな所にも理由があると思います。
TS166Lでのクランキングに話を戻しますと、
拾える情報で言えば、たぶんロクテンMLFの1.2~1.5倍ぐらい拾える感じ。
この情報を重要視したい時に僕はTS166Lをクランキングで使います。
例えば、前述したヒョロヒョロウィードなどの微弱なカバーにコンタクトした瞬間にリトリーブを抜きたい時とか、
クランキングのリトリーブパターンの中で、ストップモーションの時にバイトが集中する時とか、
クランキンのリトリーブパターンの中に、ジャークやトウィッチのロッドワークを織り交ぜたい時とか、
TS166Lはいい仕事をしてくれますよー。

このスモールマウス(48センチ)は、デカビーツァの強烈なストップ&ゴーに反応してきた魚。
この釣りの場合も、殆どのバイトはルアーが止まった瞬間に集中します。
ギュギュン!!とリールを巻いて、ビシッ!と止めた瞬間に、バスがルアーをひったくって行く感じの釣りです。(これ快感。笑)
そんな釣りにTS166Lはムチャ良いです!!
ついでなので、ブレードクランクの早引きパターンの動画も貼り付けておきますね。
■ 使用タックルデータ
ロッド : ファーレンハイトTS166L
リール : ガンメタXT
ライン : マキシマ16ポンド
動画の1投目は単純なファーストリトリーブです。
この動画では巻き上げ量65センチのガンメタXTを使ってますが、
この釣りをする場合は、ルアーのスピードが速ければ速いほど良い時があるので、
アンタレス(巻き上げ量72センチ)やメタマグMG7(巻き上げ量75センチ)を使った方がベターな時もあります。
動画の2投目はストップ&ゴー。
単純なファーストリトリーブで食いきれない時に、一瞬ストップを入れてやると劇的にバイト数が増える事があります。
このリトリーブパターンで食ってくるバスの殆どは、ルアーが止まった瞬間です。
ブレクラに限らず、ビーツァなどでも有効な引き方です。
動画の3投目はストップ&ゴーに半回転のリーリングを加えたパターン。
上記のストップ&ゴーで食いきれない時に、このリトリーブを試すことが多いです。
イメージ的には、急激なストップをした直後に、20~30センチぐらいダッシュするような動きなんですけど、この動きにリアクションバイトしてくる事があります。(これもバイトはルアーが止まった瞬間が殆ど)
あと、ブレクラの場合は、ルアーを止めた瞬間に、軽くロッドティップをあおってやり、
ブレードを躍らせてやる事によって、リアクションバイトを取れる事があります。
大切なのはビシッ!と一瞬でストップモーションと急激なスタートを繰り返す事なので、もし宜しければ動画を参考にしてみてください。(ロッドの角度がかなり重要です)
つか、この動画、後ろでまたもや娘が暴れておりますが(石とか投げ込まれてるし。笑)、そちらは気にしないでくださいね。(笑)
って、何の話だか、話が脱線しまくりですが(大汗)、
TS166Lはこれらの釣りをムチャクチャやり易いんですよね~。
レングスが長すぎても、ルアーの引き抵抗がベリーに乗りすぎても凄くやり辛いんですけど、
TS166Lはそれがちょうどいい按配にバランスが取れている感じです。
TS166L、この世から無くなってしまうのが本当に惜しいロッドです。(涙)
この際、ファーレンハイトでなくても良いので、
せめてブランクだけでも何処かで生かして復活して欲しいなぁ~って切実に願っております。
ホントにやるせないです~~~。(涙)