先日のデカビーパターンと課題
2010年 06月 17日
先日のデカビーツァパターンについて書かせて頂きますね。
その破壊力に大きな可能性を見ながらも、今後の課題が見えてきました。

この日デカビーツァに反応してきたバス君達ですが、
おそらく、2週間前の満月大潮で1回目の産卵を終えたメスバスが、
2度目の産卵に入るべく、産卵場回り近くに寄って来ていたのではないかと考えています。(釣行日は、新月の前日)
あくまで想像なので、実際は産卵する為にそこに居たわけではないかもしれませんが、
食ってきたのはスポーニングシャローの一歩手前ぐらいのスポット。
で、この日、キーになっている事が幾つかあって、一番大切な要素は、
ルアーを追尾させて食わせるのではなく、バスの前にデカビー君を突然出現させると言う事でした。
具体的に自分がイメージした事は、ベイトフィッシュの回遊ルートを予測し、
そのルート上でバスがアンブッシュ(待ち伏せ)しているスポット(カバーなど)を予測し、
なるべくベイトフィッシュの回遊経路に近いトレースラインで、
そのスポットに突然デカビー君を出現させるような感じです。
この日は、ただ巻きでは全然反応はなく、
殆どストップモーションを入れないジャーク~トウィッチでデカビーツァを激しく躍らせて使用。
激しくルアーを躍らせる理由は『ルアーの音』を出す為で、
バスにルアーの存在を伝えつつ、でもギリギリまでルアーは見せないって感じです。
音を使って、おお~~何か居るぞ居るぞ~ってバスに思わせといて、
いきなりドンッとルアーが出現すれば、
バスも思わず口を使っちゃうんじゃないかと。(訳ワカラン作戦ですね。笑)
なので、バスになるべくルアーを見せない為に、カバーを利用したり、オープンな場所ではステインウォーターの弱透明度を逆利用したり。
また激しく躍らせる事によって出る音は、通常のただ巻きとはまた違った複雑な音が出る事になります。(風呂場で確認済み)
そんな動かし方だった事もあって、バスのバイトは完全に出会い頭的と言うか、
モロにリアクションバイトという感じでした。
で、バラしを連発した理由なのですが、これも原因は明白で、
僕のルアーの操作法が原因だったと思います。
文章で表現するのは極めて難しいのですが、
ルアーの動き的には、
極限までストップモーションを短くしたストップ&ゴー。(バスにルアーを見切られたくないので)
リールワークとロッドワークのコンビネーションで強烈なストップ&ゴーを行います。
グリッとリールを1回転させた直後、ロッドをしゃくり、
ルアーが慣性でヒラを打っている一瞬の間に、次のグリッで糸ふけを巻き取りまたジャーク。
その連続モーションで、デカビーツァを躍らせまくるって感じの使い方です。
ちなみに、糸鳴り&水切り音をなるべく出したくない事と、
ルアーの潜行レンジを少し上げたかったので、この日はロッドを上方向に縦ジャークで使用。
で、問題はバスの食い方。
この釣りの場合、バスが食ってくるのは殆どの場合ルアーが止まったほんのコンマ数秒の一瞬。
止まった瞬間にストライクしてくるので、非常にアタリがわかり辛いんですよね。(汗)
小バス君なら、カカーンっと持っていったり、
次の動作に入った瞬間にオートマチックにフッキングしてくれるのですが、
デカバスだと、まるでウィードにスタックしたような感じでヌンッって重くなるようなバイトで、
その一瞬でバスかウィードか判断するのが非常に困難。
結果、初期フッキングが甘くなって、掛かりが浅いままファイトして最後のツッコミでフックオフと言うパターンでした。(涙)
このリアクション的なクランキングってスモールマウスには特に有効なんですけど、
不思議な事に、スモールマウスの場合はフッキングで問題を感じた事はあまり無いんですよね。
昨年、バンクーバー島で釣ったスモールマウス君達の半分ぐらいはこの釣り方でキャッチしたのですが、
その時はかなりの確率でフックアップし、最後の突っ込みでバレると言うことはありませんでした。

その時の釣行でキャッチした最大魚(48センチ)はこの釣り方。
でね、ここ数日色々と考えたんです。バラシまくった理由を。
そしたらね、僕的に納得できる答えが一つだけ見つかりました。(あくまで想像ですけど)
スモールマウスの場合は食ってきた瞬間に反転してくれる事が殆どなので、そのままフッキングしてくれるんですけど、
この日、H湖で食ってきたラージマウス君達は食ってきた瞬間に反転せず、
そのまま岩のようにドシッと動かない。(笑)
これが原因なんじゃないかと。(笑)
言ってみれば魚種の違いによる捕食方法の違いでもあるんですけど、
ラージの多くは反転してくれないので、スモールマウスのようにオートマチックにフッキングしてくれないじゃないかと想像した訳です。(完全な妄想です。笑)
ワームとかでも、デカイヤツほど食ってきた瞬間、アタリか根掛りか解らないようなバイトって多いじゃないですか。
まさにそんな感じです。
と言う事はです。
解決策は幾つか考えられるんですけど、
こういう食い方をしてくるラージをフッキングする為には、通常のクランキングのようにノセ重視ではなく、
ある程度は掛け重視のタックル&動作が必要じゃないかとの考えに至りました。
それも、食ってきた次の瞬間のモーションが非常に重要になってくると思うんですけど、
半ジャークのロッドストロークで、最低限バーブまでフックを刺せる状態。
と言うのも、一番最初にフックが刺さった瞬間って、一番フックを貫けるチャンスだと思うんですよね。
浅掛りでも、追いアワセを食らわせれば深く入って行く時もあるかもしれませんが、
もしフックの先っちょだけが少し刺さっているような状態で、バスが頭を振り、
フックの刺さり角度が変化した状態で追い合わせを食らわせたら、逆にちょこっとだけ乗っかっているだけのフックポイントが身切れを起こして、フックオフしてしまうと言う事も大有りだと思うんです。
それがこの前の最後の突っ込みでバレまくるという現象ではないかと。。
昨日、使用済みのシリコンモールドにフックを刺して色々試してみたのですが、
まさにそんな感じで、軽く引っかかった状態で変な方向に引っ張ると、いとも簡単にフックが外れ、
追い合わせでより深く刺す為には最低でもバーブまで刺さっていないと難しい感じでした。
レギュラービーツァやブレクラに装着しているフックはそれぞれ#6と#4と、そこまで太軸ではないので、このような釣り方でも普通に刺さってくれるのですが、デカビーツァに装着している#2は相当太いので、貫通させる為にはファーストコンタクトの一瞬にそれなりのフッキングパワーが必要と言う事なんでしょうね~。
これがただ巻きで食ってくるのなら、巻き合わせになってくれるので#2フックであってもTS166Lのパワーで充分にフッキングできるのですが(むしろノリが良い)、こういう一瞬の内に掛けて行かなければならないような時はTS166Lでは若干柔らかいのかもしれません。
そんな事もあって、バラシまくった後、TS168Mで同様の釣りをしてみたのですが、
今度は微妙に長い関係で同様の動かし方をすると非常に疲れて、釣りにならないんですよね。(涙)
やはりTS166Lの長さとバランスがバッチリで、
ロッドのベリーでルアーを弾く操作が楽に行えていい感じです。
TS160Lと言う手もありそうですが、少しレングスが短いので、飛距離の面でどうかな~と言う感じ。(飛距離は欲しいので)
そうなると、残された選択肢はアンリミの166MLかなぁ~~?って感じなんですけど、
これまた実物を振った事がないので何とも悩みます。
後はフッキングパワーのロスを無くす為に、TS166LにPEとか言うのもありかもしれませんが、
PEの音が好きじゃないし(ジャークするので余計)、ナイロンラインの適度な伸びがいい感じのヒラウチアクションに繋がって好きなんですよね~。(ビヨーン、ビヨーンって勝手にヒラウチさせてくれます♪)
んー、悩みますが、当面は今のタックルで違和感を感じたらバカ合わせ!!!!ってパターンで再挑戦したいと思います!!(結局はそれかい。笑)
その為には如何なる状況でもフルパワーフッキングを食らわせられる鋼のハートと反射神経を磨くしかないですね!!(笑)
また再挑戦します!!