水中の音の話。
エルモさんが書かれていたのは、バスの可聴域のお話。
■ エルモさんの記事
エルモさんのお話によると、バスには音を感じる器官が2つあり、
側線で感じるのは「4~200Hz」と低音域。
耳覚で感じるのは「200~1500Hz」ぐらいらしいとの事です。
そして、側線で感じれる可聴域の範囲は、おおよそ体長の数倍程度。
耳覚では20M先の音でも感じ取れるらしいです。
このお話をお聞きして、僕的には凄くガッテン。(マジ)
何故かと言うと、プールとかに行った時に必ず実験する事があるんですけど、
プールに行く時は必ず海水パンツにルアーを何個か忍ばせて、そのルアーが水中でどんな音を出しているか聞いてみているんですね。(爆)
んで、感じたのは、ラトル音はもちろん、ブレードが当たる音や、プロペラが回る音、そして、スプリットリングが接触するような小さな音でも結構遠くから聞えるんです。
まぁ、ラトル音は水中で聞いたら爆音レベルって言ってもいいかもしれません。(笑)
スプリットリングが擦れるような小さな音が意外に遠くまで聞えるのにビックリする反面、
これまた意外なのは、水面で水を掻き回すような音って、かなり近くまで寄らないと聞えないんですよね。
人間の耳にはそう聞えるってだけの話ではありますが、ルアーの着水音やポップ音って、かなり近寄らないと聞えませんでした。
ポップ音って、水面ではポコポコと聞えますが、あれって空中だからそう聞えるのであって、水中で聞くポップ音は全然別物。
ポコポコとは全く聞えず、むしろチャピチャピと水が動くような音として僕の耳には聞えました。
もちろん、激しいジャークでズボーンと激しくダイブさせた時はそれなりの音として聞えますが、それにしても、ラトル音や金属接触音と比べると遠くでは聞き取れなかったように思います。
あくまで想像ですが、ポップ音に関しては、魚を寄せる為のものと言うよりも、魚が近くに寄ってきた時にバイトトリガーになる要素の方が強いのかな?って今は考えています。
余談になりますが、そこで疑問になるのが、例えば真夏のクリアレイクとかでポッパーを使って魚を浮かせる釣り。
例えば、真夏のレイクミードとかでの真夏のポッパーパターンとか有名ですが、水深10m近いような場所から魚を浮かせるのに、ホントにポップ音が効いているのか?って疑問が湧きます。
なんせ、本当のところはバスに聞いてみないとワカリマセンが、この場合はポップ音ではなく、ポッパーが出す泡が凄いキーになっているのではないか?って僕自身は想像しています。
と言うのも、水中で最も目立つのは何と言っても泡で、下から見上げた場合、もしかしたらルアー本体よりも泡の方が良く見えている事もあるのでは?って思うんですよね。
海用のポッパーとかでもそうですが、ポッパーの集魚力の秘密はその辺りにあるのではないかと。。(あくまで想像です。笑)
ちなみに、話は脱線に脱線を重ねますが、真下からルアーを見上げた場合、ウェイクベイトなどのトップウォータールアーが出す引き波ってのも、意外に見えないんですよね。
と言うか、結構波立っている日であったとしても、下から波を見上げると、空中で見るほどの大きな波には見えないように思います。(波自体ではなく、波頭が弾ける時に出来る泡はムチャクチャ見えます)
これが視線が変って、斜めに水面を見上げた場合は、引き波は良く見えますし、その中を泳ぐルアーは凄い生命感を伴って見えます。
銀幕がよれる事によってルアーのシルエットを捉えづらくなる上に、銀幕にルアーのシルエットが映り込むので、益々ルアーの実体を捉えづらくなります。(これ重要)
って、話が脱線しすぎだがないやー!!(鳥取弁)
そうです、音の話です。(汗)
エルモさんの記事書かれていた、遠くの音(高音系の音)は耳覚で聞き取り、近くの音(低音系の音)は側線で感じ取るというのは、魚にとってはすごく自然の摂理に沿った事なんでしょうね。
僕の話は、あくまで人間の感覚器官で感じ取っている事なので、魚の感じ方は違っていると思いますが、こういった音の使い分けを考えていくと、バスに対するアプローチ法もまた変ったものになるのではないかと思います。
音って、僕らが考えている以上に、本当に大切な要素だと最近思います。
ルアーが出す音って、せいぜい集魚力ぐらいにしか考えてらっしゃらない方も多いと思いますが、
音質によっては確実にバスのスイッチを入れられる音があると感じています。
しかも、そういう音は、ただ単にうるさいだけの音とは違って、魚がスレ辛いようにも感じています。
むしろ、その音を聞かせることによって、魚の活性が上がる事もあるぐらい。
音量よりも音質って、エルモさんも書かれていますが、僕もホントにその通りだと思います!!
あっ、全然関係ない話ですが、上記したポップ音の話に通ずる話でもあるんですけど、
例えばビッグバドのカションカション音ですが、水中では全くそのようには聞えてませんからねーーー。(んな事書いたら怒られちゃうかな?汗)
空中と水中では音の反響の仕方が全然違いますし、空中で発せられた音は水中には殆ど伝わっていないと思われます。
金属パーツ満載のデンプシーテールにしても、空中でルアーを振ると凄い賑やかですが、水中音は全く別物。
そういうことも考えながらルアーのチューニングをしたり、釣りすると面白いと思いますよーー♪
そうそう、エルモさんの記事で、面白い動画を紹介されていたので、裏日記にも貼らせて頂きますね。
ちなみに、僕に聞き取れたのは25Hz~15000Hzでした。(25Hzと15000Hzは何とかって感じですが。汗)
僕は15000Hzまででしたが、娘はもっと高音まで聞き取れているみたいです。
んー、歳だわ~~~。(笑)
バスの可聴域のお話、非常に興味深い話なので、ぜひエルモさんの記事をご覧になってみてくださいね♪
■ エルモさんの記事