新製法の可能性

現在、急ピッチで太っちょクランクダイバー君のテストサンプルを作製中です。

新製法の可能性_d0145899_0365255.jpg

順調に行けば、5月の初旬にはテスターさん&モニターさんに送れる予定です♪

今回の太っちょ君でトライしてみている新製法。
素材は現行のNLWルアーと同じなのですが、太っちょ君に合わせて混合比率を若干変更したり、新しい成型法にトライしてみてます。

太っちょ君のハイレスポンスアクションを限界まで引き出す為に編み出した製法なのですが、この方法を応用すると色々な可能性が広がりそうな感じです。

一番可能性を秘めていると思われる点が、気温や湿度の違いによって成型にバラツキが出ない事。

現在の工法は、温度管理を厳格にして成型環境を安定させ、±2%程度の重量誤差に収めているのですが、新製法だと、この誤差を大幅に縮小できるんですよね。

ブランクの重量誤差を0.1g程度の範囲内でコントロールできるので、この方法を究極まで煮詰める事ができれば、結構色々なルアーができそうです。

その最たるものと思われるのが、発泡ウレタンや天然素材ではほぼ製品化が不可能と思われるサスペンド系ルアー!!

厳密に言えば、コーティング等の誤差も生じてくるので、完璧なサスペンドは難しいかもしれませんが、それにかなり近づける事ができるかもしれません。

オチアユWP125Fとかも、かなりきわどい浮力セッティングが必要になってくるので、この製法を上手く生かすことができれば、大きな力になりそうです。


と言うか、現在は地下工房なので温度や湿度が比較的安定しているのですが、引越し先で今と同等に安定した環境の工房を作れるかどうか分からないので、温度や湿度に影響されない製法の研究は必須課題ですね~。

と、とりあえず良い事尽くめの新製法ですが、デメリットもあって、成型時の手間がハンパないんですよね。(汗)

現在の製法だと、一回の混合につき6個同時に成型できるのですが、新製法だとどんなに頑張っても2個。(ヘタすりゃ1個)

一回の混合に対する成型個数が劇的に少なくなってしまうんです。(=成型効率の悪化。涙)

その手間プラス、相当な熟練度が必要となってくるので、自分自身の技術鍛錬も必須課題。

ただ、成型効率が悪くなってしまったり、技術的ハードルが高くなってしまう反面、今までの製法で行っていた工程を幾つか排除できる可能性もあるので、プラスマイナスで何処まで現在の生産効率に近づけていけるかの勝負になりそうです。

まぁ、いずれにしても、まともなメーカーさんなら真っ先に敬遠するであろうアホ丸出しな製法と言うか、超アナログ的製法であることは間違いありません。(笑)


マスターモデル作りも超アナログなら、製法もどんどんアナログ化していくNLW。。

理想を追求すればするほどアナログ化していくは何でだろ?(笑)

まだまだ修行の旅は続きます!!
by nishinelureworks | 2011-04-26 01:31 | ルアー開発 | Trackback

ルアー開発、釣り、その他もろもろの徒然記


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