外来生物法パブコメを送りました
2012年 10月 18日
環境省 自然環境局 野生生物課 外来生物対策室御中
氏名:西根博司
所属:Nishine Lure Works Ltd.代表
住所:****** St Catharines, ON L2M 1C2, Canada
電話:1-***-***-****
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意見:
今回のパブリックコメント募集につきまして僭越ながら意見させて頂きます。
私はブラックバス用の釣り具を製造販売して生活の糧を得ておりますが、外来生物法が釣り産業に与えた深刻なダメージを身を持って体験しております。
今回の意見はオオクチバスおよびコクチバスに対しての意見になりますので宜しくお願い致します。
その上で、下記のように意見させて頂きます。
外来生物法は、外来種の移植や輸入を禁止しておりますが、私自身、外来種に限らず、その場(魚類に限らず)に住んでいる生体を無闇に他所に移動させる行為を禁止する事に関しては賛成です。
が、同時に現在の日本のオオクチバスやコクチバスの生息状況および、日本に移植された年月を考えると、既に日本の生態系に組み込まれ、生物の循環が出来上がっていると自分は考えております。
特にオオクチバスにおいては、北海道を除くほぼすべてのエリアに生息しておりますし、それを除去する事は不可能と考えております。
そして、その不可能な事(駆除)に税金が投入されている事には反対です。
ブラックバスは日本の釣り産業および釣り人にとっては、極めて有益な魚であり、駆除したい場所があると同じく、有効に活用したい場所も多く存在します。
駆除したい場所で、釣り人を利用した駆除等が行われていたりしますが、自分が好きな魚の駆除に喜んで協力する釣り人は非常に少ないと思われます。
有効活用したい場所においても、移植が禁止されている為に、そのフィールドの自然産卵に頼るしかなく、衰退していっている釣り場も多く存在しています。
そこで、思うのは基本は外来種の移植や移動を禁止する外来生物法ではありますが、許可を取ればブラックバスの生体を他所の水系に移動させる、もしくは養殖&放流が可能になる等の特例を認めて頂きたいと願います。
駆除したい場所(バスを減らしたい場所)、有効活用したい場所(バスを増やしたい場所)のゾーニングを進める事によって様々な方向性が見えてくるのではないでしょうか。
例えばの話ですが、駆除したい場所で捕獲したバスを、有効活用したい場所に移せるような特例を認めて頂ければ、双方の利害が一致するでしょうし、駆除を目的とした釣り大会であっても協力してくれる釣り人は沢山いるのではないかと思います。
今の現状のまま行けば日本の釣り産業は衰退していく一方でしょうし、私自分、何時も生活の危機感にさいなまれております。
外来生物法の趣旨および目的に、『生態系、人の体・生命、農林水産業への被害を防止』とありますが、その外来生物法によって、生活の危険にさらされている人が沢山存在する事も知って欲しいと思います。
その点において現状の外来生物法には改善すべき点、および改善して頂きたい点が多数あると考えております。
以上、何卒宜しくお願い致します。
自分の意見に対しては、色々賛否両論はあるかと思いますが、自分は以上の内容の意見を送りました。
締め切りまであと数時間、もし宜しければパブコメにご参加頂ければ幸いです。
意見できる場で意見しないことは、その場に存在していない事と同じだと思いますし、どんな意見であれ送る事は無駄にはならないと考えております。
以上何卒宜しくお願いいたします。
パブコメの方法は下記をご参照下さい。
■ http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=15702