ミノーバイブ物語 その1
2013年 01月 11日

ミノーバイブ君!!
毎年この時期になると、どうしてもこの手のルアーが作りたくなっちゃうんですよね~♪(笑)
上の写真のモデルは昨年あれやこれや試行錯誤していたもの。
昨年以来、自分の釣りの中でミノーバイブを投げている時間が結構長いものの、殆どまともにミノーバイブについて書いた事がなかったので、これを機会に書いてみたいと思います。
と言う訳で、ミノーバイブの話!
事の発端は、アイスフィッシングをやってみたい!という動機に突き動かされ、研究を始めたアイスフィッシング用ルアーの開発でした。
開発動機は何時もの如く、自分が使いたいもの!と至極単純。(笑)
んで、早速色々作ってみたわけですが、作っているうちに理解できてきた事は、通常のキャスティング用ルアーとは全く異なる考え方をしなければならないという事でした。
そりゃそうです。
普通のルアーは、横方向に引っ張られた時に動くようにデザインされたものを横方向に引っ張るので、動いて当たり前。
が、アイスフィッシング用ルアーの場合は、縦方向に糸を引くか出すかしか操作できません。(当たり前か。笑)
バーチカルに釣るアイスフィッシングという使用条件下で、ハードルアーにどのような動きを与える事が出来るのか・・・・それがアイスフィッシング用ルアーの研究において大きな壁として立ちはだかっていました。
垂直方向の入力を、どうやってルアーアクションに変換していくか?
それこそが、バーチカル系ハードルアーの難しさでもあり、面白さでもありますよね♪

と言う訳で、自分なりの思考を乗せ、ちょうど去年の今頃にワカサギ型初期モデルが完成。(10センチモデル)
今まで露出NGにしていた写真ですが、結構いい感じでワカサギしてますでしょ~?(笑)
このワカサギ型プロト君達はまだミノーバイブという形態はとっておらず、ボディーサイドにタイイングアイを設け、シャクリを入れた時に、横方向に大きくスライドするようなバランスに仕上げてあります。
しゃくりで横にダートし、更にフォールでスライドするので、バーチカルルアーでありながらも結構広範囲に横方向に探れるルアーです。
んで、このワカサギ君達を桧原湖のアイスフィッシングで東北の住民さんに試してみて頂いたところ、結果は惨憺たる結果に。。(涙)
ラパラやハリ(ハリという名のメーカーです)等、桧原湖定番のアイスフィッシングルアーではコンスタントな釣果が出ているコンディション下においても、このワカサギ君は完全試合の釣果ゼロ。
その釣れなさっぷりは寒風吹きすさぶ厳冬期の桧原湖の氷上で”ワカサギ君ののろい”と呼ばれ伝説となりました。(爆笑)
東北の住民さんによると、このワカサギ君には数度のアタリはあったらしいですが、フックアップするまでに至ら無かったとのこと。
その理由は、桧原湖用としてはサイズがデカすぎるのが一因ではないかとの見解でした。
と言う訳で、完全討死状態でがっかりな結果となったワカサギ君。
何とかしてこのワカサギ君を覚醒させるべく様々なチューンを試してみた結果、ミノーバイブという形が大きな可能性を秘めているという、一つの結論にたどり着いたのでした。
そして、真夏以降のオンタリオのフィールド・・・・・ある条件下でのミノーバイブの炸裂ぶりは、その可能性を大きく裏付けてくれるものでした。
・・・・つづく