ミノーバイブ物語 その2
2013年 01月 12日
その話をする前に、簡単に状況を説明させて頂きたいのですが、オンタリオのバス釣りは6月の第4週の土曜日に解禁になるのですが、オンタリオ湖など五大湖のおかっぱりに関しては、解禁日だからバコバコに釣れるといった甘い状況ではありません。
と言うのも、バスは完全に産卵を終え、ラージに関しては完璧なドアフター状態。
そして、ラージマウスより早めに産卵を終えたスモールマウス達は、さっさと沖に出始めている時期で、オカッパリで狙えるのは、マリーナ等の閉鎖水域に留まっているドアフターなラージマウス君か、かろうじてまだ沖に出ていないスモールマウス君の残党達がメインターゲット。
そんな感じで、昨年のオンタリオのバス解禁を迎えたのですが、バス君達がそんな状況だからなかなか一筋縄では釣れてくれません。
そんな中、かなり安定して釣れていたのがパユート君。
ローカルの小水域等は別にして(こういう水域ではFB1のブラックオタマがハマりました)、オンタリオ湖のバス君に関しては、クランク等の巻物には全く反応せず、パユートしか食ってこないのでは?ってぐらいの状態でした。


これらのバスは7月初旬、ようやくバスの体力が回復し始めた時期にオンタリオ湖のマリーナの中で釣ったバス君達。
おそらくですが、ポストスポーンから回復し、係留船の下にサスペンドしてて、オンタリオ湖からマリーナの中に入ってくるミノーやシャイナーの群れを待ち伏せしている個体だったと思われます。
んで、そんなベイト回遊待ちのバス君達が下に入ってそうな係留船の脇をパユートで探ると、ボートの下から出てきて食ってくるパターン。
この時期、オンタリオ湖から入ってくるベイトフィッシュがちょうどパユートぐらいの大きさの青緑色のベイトフィッシュ(たぶんエメラルドシャイナー)で、水面直下をスイスイと泳いでいるのが観察できたのですが、まさにそんな状況にパユートが激ハマりだったんだと思います。
んで、パユート以外の可能性はないかと、色々なルアーを試してみたのですが、パユート以外のハードベイトはものの見事に全滅状態。(汗)
おそらくですが、これって五大湖ならではの特徴が関係していると思うのですが、オンタリオ湖ってベイトフィッシュはメチャクチャ居るものの種類はそんなに多くないんです。
もちろん季節季節でベイトフィッシュの種類は微妙に変わるかと思いますが、基本的には日本のフィールドのようにバリエーションに富んだベイトではなく、単一種大量系のベイトに支配されている事が多いのが特徴。
なので、バスもその時その場に大量に存在しているベイトにロックオンしていることが多く、それにリンクしないルアーを投げても激無視という事も多々あります。
言葉を変えて言うならば、ベイトが多種類いるフィールドでは幾つかのパターンが同時進行しているケースも多いかと思いますが、五大湖のように単一大量系のベイトに支配されている状況下では、パターンを当てた時の爆発力は凄まじいけど、外した時は全く釣れないという事が普通に起こります。
って、話が脱線しまくっておりますが(汗)、要するに何が言いたいかというと、マッチ・ザ・ベイトの概念と精度は求められるものの、ひとたびハマると凄い爆発力を持つと。(笑)
北のフィールドではパターンフィッシングが成立しやすいと良く言われますが、こういうフィールド環境やベイト特性が大きく関係しているかと思います。
んで、そのパユートパターンなのですが、このパターンが本当の意味で炸裂したのは1週間ぐらい。
その後、日を追うごとにバスがポジションを変え、スモールマウスがオカッパリから届く射程内から消え去った頃には、完全に尻つぼみ状態となってました。(涙)
釣れない事はないけど、爆発力全く無し・・・・でも他のハードベイトでは無反応なので、まだマシって状態です。(笑)
その頃にはマリーナの中に居たスモールマウスの群は完全に姿を消して、おそらく遥か沖へ。
そして、ラージマウスは、マリーナの外のリップラップに活動の場を移動させていました。
オカッパリの僕のターゲットは、もちろんリップラップに居ついているラージ君達。
これらのラージ君達は、パユートでもポツポツとは釣れるのですが、ロングチェイスの末見切られることも多かったので、それならスピードを使うべし!と投入したミノーバイブが大正解♪
ようやく、ここでミノーバイブの出番がやってきたわけです!(やっとこミノーバイブの話になった。笑)
しかも、アイスフィッシング用に作ったはずなのに、火を吹き始めたのは何故か真夏!!(爆)

それこそリールから煙が出るほどの早巻きで、リップラップにミノーバイブをコンタクトさせると、ラージ君達の口を使わせられることがわかりました。
そして、更に色々試していると、超速巻きよりも更に高確率でリップラップでミノーやシャイナーの回遊待ちをしているラージマウス達を反応させられるスイッチを見つけてしまったのでした。
そして、そのスイッチの裏に隠されていたトラップにその後ばっこりとハマり込むとは、この時点では知る由もない浮かれアホルアービルダーだったのでした。(笑)
つづく・・・・・・