釣行記 『エリー湖の野性味あふれるスモールマウス達』
2013年 06月 29日
昨年、ポンツーンで出たり、ポールさんに連れて行ってもらったり、パーチ釣りに行ったりと何度かエリー湖での釣りは経験していたのですが、自力でバスフィッシングに挑戦するのは昨日が初めて。
思い返せばエリー湖を初めて訪れたのは、2010年の春。
エリー湖の想像を遥かに超える巨大さに驚き、バス釣りにはこんな世界もあるんだ・・・・と、感動したのを今でも鮮明に思い出すことが出来ます。
そう言えば、あの時は娘もまだ小さく、ビーチに堆積していたゼブラマッスルの貝殻の事をカイアガラとか言ってたんだっけなぁ。(記事)
3年前に自分が立ったまさにその場所、Crystal Beachから出撃です!!
夢にまで見た、憧れのエリー湖・・・・。
3年越しの夢が遂に叶いました!!
6月28日
■ フィールドコンディション(レイク・エリー)
天候 :曇り時々雨
水温 :20.3℃
気温 :24→19℃
風向 :北東微風
水色 :クリスタルクリアー
ここ最近、強風続きだったのですが、昨日は久々の微風。
居てもたってもいられず、仕事を昼過ぎに切り上げて、レイクエリーへのハイウェイをひた走ります!
しかし、前方には不穏が雲が・・・。
ズンズン走り、どす黒い雲の下に突入!
今にもボタボタと振って来そうです。
この黒雲地帯を抜けた瞬間、案の定、もの凄い豪雨!!
何時ものことながらオンタリオの気象の激しさはハンパないです。(汗)
目的地につく頃には、ボートのカーペットで水稲栽培出来るんじゃないか?ってぐらいビショビショ。
しかも、途中、道路工事していたセクションもあってド~ロドロ。(涙)
こんなコンディションですから、もちろん他に釣り人など居るはずもなく、このだだっ広い駐車場にいるのはアホルアービルダー1名のみです。
自分の他に居るのは、カモメさんぐらい。(笑)
雨は上がったものの、雷が遠くで鳴り響いているので、車の中で天候待ちです。
んで、待つ事30分。。。
雷鳴もしなくなり、視界が開けて遠くのバッファローの街が姿を現したーー!!
バスマスターのエリートシリーズでエリー湖戦が開催される時は、この街がトーナメント会場となります。
夕方4時からの短期勝負ではありますが、いよいよ憧れのフィールドに出撃!
早速ボートを下し、トレーラーを引き上げたら・・・・・
いきなりウィードを大量収穫。(笑)
良く見ないで、あまり船が下された形跡がないレーンで下したら、海苔みたいなウィードがてんこ盛りトレーラーにひっ掛かって上がって来ました。
次から気を付けよう~。(汗)
と言う訳で、ようやく湖上の人に。
しかし、実釣可能時間3~4時間、釣り方もスポットも全く分からないこの広大な水域の一体何処からワタシは釣りをしたらいいのでしょう?
いきなり迷子状態に突入ですが、iPhoneにインストールしてあるナビオニクスの湖沼地図を頼りに、ファーストスポットを探します。
悩んだ末選んだのは、エリー湖で良く吹く北東風と南西風からプロテクトされ、スポーニングエリアとなっているであろう湾に接続した岬エリア。
完全にあてずっぽうですが、スポーニングを終え、湾から出てきたスモールマウス達は、こんな場所でフィーディングし始めるんじゃないか?との予測の元、湖沼図で良さげに思われる岬エリアのストレッチに向かいます。
到着したエリアはこんな感じの場所。
全体的に緩やかな地形のエリー湖ですが、このエリアだけ若干ブレイクが岸近くに寄っています。
って言っても、200~300m沖でも3mぐらいしかなく、どこから手をつけたらいいものやらワケワカメです。(笑)
とにかくエレキでガンガン流しながら広く探るべく、現在開発中のジャークベイトを試すと、
開始後わずか数分で、いきなり40センチジャストのスモールマウスがヒット!!
この場に立つのに3年も掛かった事もあって、メッチャ嬉しすぎです!!(喜)
いやぁ、エリー湖最高!!
その後もビシバシとジャーキングを続けるものの、魚の反応がそれっきりないので作戦変更。
水面がいい感じで凪いでいるので、こりゃトップもアリか?と、現在開発中のデカビーツァウェイクのプロトモデルを試してみる事にします。
そして、デカビーツァウェイクを投げ始めて数分後。
ズボォ!とルアーが水中に引き込まれスモールマウスがヒット!
よっしゃー!!!!とファイト開始と同時に、ジャンプの連続!!!!
もはや、水中に居る時間より空中に居る時間の方が長いんじゃないかと思えるぐらいの狂ったようなジャンプ大会です。(驚)
そして、船べりまで寄せて来た瞬間、船べりでまたもやジャンプされてサヨウナラ~~~。(汗)
サイズにして38センチぐらいと、それほど大きい魚ではなかったですが、お腹がベッコリとへこんだアフタースポーンと思われるバスで、よくもまぁ、こんな元気があるもんだとビックリ。(驚)
アフタースポーンからの立ち直りがラージマウスに比べて早いと言われるスモールマウスですが、やっぱ全然別物ですね~。
そして、ほどなくしてまたもやデカビーウェイクに激しいストライク!
デカビーウェイクに食ってきたのは丸々と超えた38センチ君!!
この魚に至っては、3mラインを流している時にいきなり下から突き上げてきて、そのままジャンプ!
そして、ファイト中もジャンプジャンプの連続!
ジャークベイトに食ってきた個体は一度も跳ねなかったのですが、トップに食ってきたバスは跳ねる傾向にあるのでしょうか?詳しいことはよくわかりませんが、ここまで跳ねまくるスモールマウスは今まで釣った事がありません。
水中を偏光グラスを通して観察していると、どうやらこの日バスが追っているのはエメラルドシャイナーの群。
アチコチでアジサシみたいな鳥が急降下ダイブしており、鳥探をフル活用し、ベイトフィッシュの群れを追いかけます。
が、沖の表層をランダムに回遊しているエメラルドシャイナーの群についているバスは小さいらしく、デカビーウェイクにアタックしてきても掛からないような小型スモールマウスばかりで、ミスバイトが連発。
と言う訳で、沖のベイトフィッシュを追うのは止めて、少し浅めのエリアに移動し、水中を偏光グラスで観察。
すると、岸から続くロックエリアがサンドボトムに変化するラインを回遊するエメラルドシャイナーの群についているバスが比較的良型っぽい感じ。
数は多くないもののエメラルドシャイナーの群を追って岩底と砂底の境目を泳ぐナイスサイズのスモールマウスを何匹か見かけました。
決して数は多くないものの、狙うべきはこっちでは?という訳で、魚が回遊しているであろうラインを重点的に狙います。
そしたら!!
デカビーウェイクがズボォと水中に引き込まれた―!!
そして、ジャンプジャンプジャンプの連続!
あまりにも跳ねまくるので、何回跳ねたか数えたら、何と!ファイト中に7回も全身を見せるような大ジャンプを見せてくれてました。
レイクエリーのスモールマウス、すげーーー!!
そして、キャッチできたバスは45センチ、1.6キロのナイスサイズ。
エリー湖ではなんてことないサイズかもしれませんが、今のところ、自分のエリー湖でのレコードフィッシュです。(喜)
納得の一匹をキャッチできたことに満足し、ふと遠くを見渡すと歴史あるアビーノ灯台が目前に。
1900年初頭に建設され、80年近くに渡ってエリー湖を航行する船乗りたちの安全を見守り続けた歴史ある灯台です。
今はその役目を終えて、国立史跡に指定されているこのアビーノ灯台。
今はエリー湖を訪れるスモールマウスハンター達のランドマーク的存在ですね~。
つか、淡水湖に灯台があるってのも、凄い話ですよね。(驚)
と言う訳で、気になるストレッチを1キロほど流してみたもの、反応があったのは100~200mぐらいのエリアである事が判明。
そのエリアに戻ってグッドサイズを狙うか、はたまた全く違うスポットに行くか。。
悩む事しばし、新しいスポットに行ってみる事にします!
魚が居るのが確実なスポットに戻れば魚は釣れるかもしれないけど、やっぱ初めてだし他の場所も見てみたい~♪
と言う訳で、またまたiPhoneとにらめっこしながらナビオニクスの湖沼図で場所を探します。
キーワードはスポーニングしてそうな湾に繋がる岬エリア!
そして、目星をつけた場所にレッツゴー!!
しばしのバスボートランの後、辿り着いたエリアは北西風を避けれる湾に繋がる小岬。
ここもフラットな地形ながら、若干水中に岬が張り出しています。
それにしても、不気味な空の色だぁ。。
そして、このスポットで、またもやデカビーウェイクに40センチジャストのスモールマウス君がヒット!
もちろんこの子もジャンプしまくり!!
全くあてずっぽうで選んだスポットですが、たまには当たるもんですね。(笑)
いやぁ、こういう魚はホントに嬉しい!!
それと、デカビーツァウェイクの調子がやけにいい!!
この他にも、オチアユWPだの、パユートだの似たレンジを狙えるルアーを色々投げているのですが、バイトがあるのはデカビーウェイクのみ。
なんでだろ~?
何せ、手応え十分です!!
ちなみに、その後、デカビーツァで3連続バラシ。(汗)
あまりにも跳ねまくるので、どんだけ跳ねるか遠慮なしにバンバン跳ねさせてたら、ボート際の最後のジャンプでフックオフというパターンが3連続。(アホ)
何れにしても、この日デカビーツァウェイクのタックルにはTS168MとコンクエDC101を使っていたのですが、スモールマウスのファイトスピードにリールの巻きが追いつかず、それがかなりヤバい感じだったので、ハイギアリールの方が良いかもしれませんね。
と言う訳で、ようやく叶った念願のエリー湖釣行。。
世界最高のスモールマウスフィールドとも言われるエリー湖ですが、やっとこさそのスタート地点に立つことが出来ました。
野性味あふれるスモールマウス達との出会いを求めて、これから通い詰めてみたいと思います!
この土地に今自分が居られる事、そして、この風景を見れた事に心から感謝です!!