from Michinoku 『オンタリオ釣行記その1 スモールマウスの故郷へ!』
2013年 08月 04日
東北の住民こと舞木です。
私は現在、西根さんの御厚意でホームステイさせていただけることになり、福島からカナダ・オンタリオ州へと釣りに来ています!
私自身、初めての海外ということもあり、目に映るもの全てが新鮮で、とても貴重な体験をさせていただいております!

到着初日、西根さんとの再会を果たし、まずは、バスフィシャーマンならば誰もが憧れる?バスプロショップスへと連れて行っていただきました!

想像を超えたスケールのデカさは、「流石本場!」といった印象でした!
買い物を始めたら収拾がつかなくなってしまいそうでしたが、とりあえずここでは、オンタリオスモールマウスフィッシングの御当地ルアーというバスプロショップスオリジナルのチューブと専用ジグヘッドを購入しました。
肉厚のフリッピンチューブを1/4OZ以上の専用ジグヘッドに組み合わせて使用するスタイルがポピュラーな様で、その効果の程が楽しみです♪
当初はここでオンタリオ州のフィッシングライセンスも購入する予定でしたが、なんだかトラブルがあった様で、長蛇の列が出来ていたため、西根さんの御宅でネット購入させていただくことに。
ちなみに、私が購入したフィッシングライセンスは年間$59.07(カード発行料$9.68含む)で、ネットでの購入後プリントアウトしたライセンスを釣り場に携帯することが義務づけられています。
フィッシングライセンスは、州ごとに政府が発行し、徴収されたライセンスフィーは、放流、レギュレーション制定に向けての調査、対象魚種の管理、取り締まり、ライセンスブックの発行、などの各事業費として使われるそうです。
このライセンス制は、豊かな釣り場環境、自然環境を継承していく取組として、特筆するべきものがあると私は思います。
バスプロショップスをあとにし、その足でオンタリオ湖へと連れて行っていただきました。
ついに、スモールマスバスの原産地といわれる五大湖の湖岸に立つ事が出来ました!

湖とは到底思えないその広大さに、唯々圧倒されるばかりでした。
その後、西根さんの御宅に到着、御家族に御挨拶し、夕方は西根さんのお子さん達とともに、オンタリオ湖に隣接した近所のマリーナへと連れて行っていただきました。
沢山のヨットやクルーザーが並び、多くの桟橋が設置された釣りが可能なマリーナで、水中にはベジテーションが繁茂し、様々な魚種が生息しているそうです。(秋にはキングサーモンも入ってくるそうです!)
オンタリオ湖でのファーストキャスト、ロッドは西根さんからお借りし、持ってきたアノストレート5.5インチのネコリグでチェックを開始しました。
流石にファーストキャストからバイトに持ち込むことは出来ませんでしたが、開始後程無くバイト!
不覚にもそのファーストバイトは逃してしまいましたが(汗)小型のスモールマウスの様でした。
新鮮な光景にワクワクしつつ釣り進んで行き、港の出入り口にあたる堤防の先端部分付近へ。
そこで、堤防先端部水中のリップラップを狙うと、バイト!
カナダでのファーストフィッシュをキャッチすることが出来ました!

30cmクラスのラージマウスでしたが、初めての土地でのファーストフィッシュはやっぱり嬉しいですね~♪
その後も、もう一匹ラージマウスを追加♪
短時間の釣行でしたが、オンタリオでの初日は幸先の良いスタートを切ることが出来ました♪
2日目は西根さんの御宅でのんびりと過ごし、3日目はいよいよエリー湖&ナイアガラリバーへ!
強烈な五大湖からの洗礼を受けるとともに、本場スモールマウスフィールドのポテンシャルの片鱗を垣間見ることとなったのでした!
8月2日/エリー湖&ナイアガラリバー
フィールドコンディション↓
天候:曇りのち晴れ
気温:15℃~24℃
水温:22.2℃~22.3℃
風:南西の風4m~10m
水色:クリアー~ステイン

西根さんのボート『ドリームラッシュ号』に乗せていただき、いざエリー湖の湖上へ!
昼頃から南西からの強風となる予報がでており、激荒れになることが予想されていたため、朝はエリー湖をチェックし、その後、強風で激荒れになる前にナイアガラリバーへと移動するプランで出船しました。
湖上へと出ると、眼下には果てしなく広がる水平線。
エリー湖は、バスフィッシングが楽しめる湖としては世界最大とのことですが、湖とは思えない広大さです。
その広大さに何処で釣りをすれば良いのか途方に暮れそうなところですが、まずは、西根さんが前回良い釣りをされたという岬まわりをチェックすることに。
ボートランプが所在するエリアを大きなワンドと捉え、そのベイマウスに位置する岬へと向かいます。
岬まわりへと到着し、水中へと張り出した岬のショルダー水深3m~4mのラインを、シーアンカーを投入して流していきます。
すでに湖上は南西の風による荒れ模様となっていたため、エレキで操船しながら釣りをするよりも、シーアンカーを投入して風上からラインを流して釣る方が効率的でした。
岬上にはロックが点在しており、その広い範囲を流していきます。
水の透明度と荒れ具合を考慮し、ここで私はスーパースプークをチョイスし、高速ドッグウォーキングでスピーディーにチェックしていきます。
すると、突然波間にバスの姿が現れ、バイト!
エリー湖でのファーストバイト!
しかし、ジャンプ一発痛恨のバラシ…。
いきなりのビッグバイトに焦ったためか、フッキングのタイミングが早かったようで、フックが伸ばされてしまいました。
波風が勢いを増してきたため、経験からルアーをスクリューベイトへとローテーションし、気を取り直してキャストを再開。
ハイスピードリトリーブでチェックし、再びヒットへと持ち込みました!

ついにエリー湖でのファーストフィッシュとなる42cmのナイスフィッシュをキャッチすることが出来ました!
この頃には湖面は激荒れの様相となっており、デッキは被った波でずぶ濡れに。

このまま釣りを継続することは困難な状況になってしまっていたため、一度ボートを揚げて、ナイアガラリバーへと移動することになりました。
20分ほど走り、ナイアガラリバーのボートランプへ。
ナイアガラリバーは風裏となっていたので、一見水面は穏やかな様相でした。
ナイアガラリバーはエリー湖からオンタリオ湖へと注ぎ込む、世界最大の瀑布ナイアガラの滝で有名な大河で、想像以上に広大で、強く太い流れの川でした。
こちらでも西根さんに案内していただきながら、まずはシャローをチェックしていきます。
チェックしていくと、バンクが張り出した一見明らかに良さそうなスポットへと差し掛かりました。
しかし、そこでは数匹のバスが目視で確認出来るものの、なかなかバイトへと持ち込むことが出来ません。
西根さんが一瞬ビーツァのハイスピードリトリーブで反応させたのですが、バイトには至らず。
キャスト毎に絡んでくる大量に流れてくる切れ藻が煩わしかったこともあり、ここは一旦見切ることにしました。
その張り出しの上流側へと魚探を掛けながら移動していきます。
すると、急流の流芯寄りに、ハンプトップが水深3m前後の馬の背状のハンプを発見しました。
流芯の水深は13mで、ハンプは上流から下流へと伸びていました。
そこに差し掛かった時、先程までその周辺でガイドをされていた西根さんの御友人のポールさんから、西根さんへ着信が。

そこを攻めろとアドバイスを下さったとのことでした。
早速、私はアノストレート5.5インチ3.5gネコリグで、西根さんはSCスメルト11gでアプローチしていきます。
アプローチを開始して程無く、ハンプのショルダー5m~6mラインで私にヒット!
40upでしたが、フックが口先に浅く掛かっていた状態でランディング寸前にジャンプ一発バラシ。
悔しいバラシでしたが、このバイトがハンプに対するバスのポジションを掴むキッカケになりました。
このハンプ周辺はカレントが複雑に絡み、ハンプトップ周辺を中心に渦巻きのように巻き返しが発生していました。
巻き返し逆流している側のハンプショルダーでバイト得ていたのですが、再び差し掛かった時、今度は西根さんが操るSCスメルト11gにバイト!
ナイスフィッシュがヒットするも、こちらもジャンプ一発でバレてしまいました。
同スポットでのバイト、魚探を見ると、ベイトフィッシュの群れにバスと思われる魚影を確認。
カレントが強い中で正確に且つスピーディーにルアーを送り込みたかったことと、バイトの仕方からして強いリアクションの要素が必要と感じられたことから、ここで私もSCスメルト11gへとローテーションしました。
そしてアプローチすると、バイト!

SCスメルトにてナイスフィッシュをキャッチ!
ここから、パターンがハマリ、連発することが出来たのでした!
直後、SCスメルトを操る西根さんのロッドも絞り込まれます!
同時に私にもヒットし、ダブルヒットの状態に!

私にきたサイズは小振りでしたが、西根さんはコンディション抜群の44cmをキャッチ!
その後もバイトは続き、私のロッドにも強烈な感触が!
48cm1800gのナイスフィッシュをキャッチ!

西根さんもさらに一匹を追加!
この頃、激荒れのエリー湖から底荒れによる濁りが入ってきており、ハンプ周辺の巻き返しがぶつかる辺りに濁りとの境が出来上がっていました。
その境に差し掛かかったとき、魚探がさらに多くの魚影を捉えました。
そこで、すぐさま私にバイト!
やや小振りでしたが、さらに一匹を追加!
ハンプショルダーに濁りとの境が絡み、バスがそこでフィーディングを行っているようです。
さらに一匹を追加!
SCスメルト11gが完全にハマっています!
そして、再びダブルヒット!
私が45cmを、西根さんが強烈なファイトの末に49cm2050gのビッグフィッシュをキャッッチ!

これぞ本場のスモールマウス!と思わせるビッグスモールマウスでした!

このとき、西根さんが釣ったバスがベイトフィッシュを吐き出したのですが、SCスメルトがマッチザベイトと言えるエメラルドシャイナ―でした。

パターンの成立を確信し、この日はこれにてストップフィッシングとなったのでした。
と、この日は、五大湖の洗礼とも思われるエリー湖の激荒れから始まり、本場のポテンシャルを感じさせるナイアガラリバーでの釣果へと結びつくことになったのでした。
本場のスモールマウスからは、とにかくパワーを感じますね!
これからのオンタリオ滞在中、このスモールマウスの生まれ故郷で、どんな出逢いや感動があり、どんな釣りが出来るのか、期待に胸は膨らむばかりです!
出来る限り、その感動と釣りの模様をお伝え出来ればと思っております!