ゴビーパターンの可能性を探求する
2013年 10月 12日

■ 10月9日 フィールドコンディション(レイク・エリー)
天候 :快晴
水温 :19.8℃
気温 :18~19℃
風向 :ほぼ無風
水色 :ニゴリ気味
ってな訳で、2週間半ぶりに出撃したエリー湖♪(喜)
先日のオンタリオ湖に引き続き、エリー湖でも超珍しいベタ凪の湖面に滑り出てみると、なんか濁ってる!?
どうやら2日前に吹いた超強風で底濁りが発生しているみたいです。
つか、水深10m以上のあるエリアで底ニゴリって、どんな風だったんでしょう?(想像を絶するわ~。笑)
ちなみに水温は19.8℃!!

最近、朝夕の気温は普通に6~8℃まで下がるのに、水温は全然下がってません。
やっぱ水の量が膨大だと、ちょっとやそっとの冷え込みでは水温が下がらないんでしょうね~。
いやぁ、五大湖ってやっぱ凄い!!
早速、水深13~15mぐらいのオフショアエリアから様子見開始です。
魚探で魚を探しながらSCスメルトでシューティングすると、幸先よくイエローパーチがヒット♪

イエローパーチって、食べるとメッチャおいしいんですよね~。(笑)

そのイエローパーチ君がデッキに吐き出したのがコレ。
半消化のゴビー君達。
どうやらゴビーを食いまくっているようです。
その後、バイトが無いので様子を見ながら徐々に浅いレンジに移動。
水深3.5~5mぐらいの浅めのハンプをやっていると、何か知らんけど手を振って近づいて来る船が居る~。
こっちも手を振り返すと、なんと!それはガイド中のポールさんではないですか!(笑)
ポールさんに状況を聞くと、やはり二日前の強烈な大風で濁りが入ったそうで、今日は濁りが少しだけ取れてきた状況との事。
んで、水深3m~4.5mぐらいの場所でセンコーとチューブが良いとのこと。
なんせ、ポールさんの居る場所に魚アリ!
魚探よりも何よりも確実です。(笑)
ってな訳で、ポールさん曰く、自分が釣っている場所は良い場所らしいので、このエリアで粘ってみる事に。
ドロップショットを置き竿にしながら、ハードルアーでパワーフィッシングしながら狙ってみます。
すると、置き竿にしていたドロップショットにヒット!!

我がハンドポアワームプロジェクトの処女作となる、シュリンプテールシャイナー(仮名)のプロトモデルに食ってきたのは43センチのナイスコンディション!
ちなみに、シュリンプテールシャイナーはこんな感じのお手製ハンポワワーム。(初公開ですね♪笑)
↓ ↓

ドロップショット用に作ってみているワームで、ここ一か月ほどちょこちょこテストしているワームなんですけど、ラージ中心ですが何気に結構釣れてます♪
とりあえずシュリンプテールシャイナーで一本キャッチできたので、この日が初テストとなるプロトワームにルアーローテション!!
そのワームがコレ ↓

そのまんま直球でゴビー君!!(笑)
沖で釣ったイエローパーチ君&ドロップショットで釣った43センチのスモールマウス君共にゴビーを吐きまくってたし、ポールさんも今日はセンコーやチューブが良いと言っていた事から、今日のスモールマウス君達はゴビーを偏食している可能性が高いのでは?との推測の元、このルアーを登板です。
エリー湖のスモールマウス達って、ゴビーを偏食し始めるとエメラルドシャイナーみたいな中層を回遊するベイトフィッシュには目もくれなくなる傾向が強いのですが、そういう時に効果を発揮するのがチューブやセンコーなんですよね。
んで、ゴビー偏食が強まれば強まるほど、ハードルアーの巻き中心の釣りでは手も足も出ない苦しい展開となる事が多く、僕も普通にデコった事何度もアリ。(汗)
そしてそれは、ソフトベイトの釣りにも言えて、ゴビーを食い始めた時はドロップショットはそれほど良くなく、チューブなどのボトムの釣りが良くなる傾向が強いんですよね。
ってな訳で、ゴビーを食ってるなら、このハンポワゴビー君は楽勝でしょ!と、リーダー長5センチぐらいの超ショートリーダーにしたドロップショットリグで、このゴビー君を投入します。
すると、いきなり問題その1が発生。
このゴビー君、かなりフラットな形状をしている関係で、巻き上げの時と落とし込みの時にグルグル回り、糸ヨレしまくりじゃないか~。(汗)
ちなみに、このゴビー君を前から見るとこんな感じ。

なんか、すっごいマヌケ。(笑)
この薄さが災いして、ドロップショットで使うとグリグリ回転しまくり、使い物にならない状態。
ステイさせてシェイクしている時はいい感じでピリピリ動いてくれるんですけど、行きと帰りでグルグル回転は頂けません。
ってな訳で、ドロップショットリグには向いていないっぽいので、他の使い方を考えます。
そこでひらめいたのが、ナベさん御用達のNLWスモラバのトレーラーとしての使用!!

これだと回転もしませんし、何よりゴビーっぽい♪
ってな訳で、このコンビを水深3.5~4.5mに落ちるハンプショルダー+ゼブラマッスルベッドに落とし込みます!
すると、いきなりバイト!!
おおおー!やっぱこれだぁ!!って思いっきりフックセットするも残念ながらすっぽ抜け。
ルアーを回収してみると、ゴビー君の頭の部分にガッツリ歯形が付いてますが、ワームが全くずれていない?
ってな訳で、問題点その2を発見。
かなりモチモチした素材を使っているので、ハリ持ちが良い反面、ハリの抜けがあまり良くないという事が判明。
チョン掛けで使用するのが前提のシュリンプテールシャイナーに関してはモチモチ素材がハリ持ちに貢献しているのでいい感じなのですが、ゴビー君のようにフックを埋め込んで使用する場合は、素材にもっと滑らか感(もっとオイルを含んだ素材)がないと、スピニング+7ポンドラインぐらいのフッキングパワーでは全く足りない感じです。
特にNLWスモラバのフックにはバルキースピアを使用しているんですけど、バルキースピアに施されているテフロン加工のすべすべコーティングでもフックが抜けないという事は、ワーム素材自体に問題アリって事ですね。
んー、ソフトベイトも奥が深いわ~。
そこで、とりあえず、ワームの装着方法を変えて、一度フックを抜いた状態で使用することにします。

これなら一撃で掛かるはず!(笑)
ってな訳で、再度同じスポットに投げ込み、ズル引くとバイト!
今回は作戦が功を奏してガッツリフッキングしてます。
しかも、かなりデカそう!!
が、直後、ラインブレイク!!(大泣)
ラインを回収してみると、7ポンドフロロの先端1mぐらいがザクザクになっています。
どうやら、ボトムのゼブラマッスルに擦られて切られたようです。
ラインブレイクって、ハードルアーで釣りをしている時は殆どしない事もあって、凄いショック。(バス君ごめんよ。涙)
ってな訳で、二度とラインブレイクするものかと、7ポンドラインの先端に12ポンドのフロロリーダーを追加して、再度トライ!!
すると、やはりズル引きにバイト!!
しかも、今回の魚もかなりデカい!!!
が、しばしのやり取りの後、またもやラインブレイク!!!(大泣)
12ポンドリーダー装着にも関わらず、またもやラインブレイク・・・・。
しかも、切れた場所は12ポンドのリーダー部ではなく、7ポンドのメインラインのどこか。
ボトムに接する可能性の高いリーダー部ならともかく、何でそんなところが切れるのか、一瞬???状態。
んで、色々理由を考えてみたところ、軽量なNLWスモラバ(ヘッド重量2.7g)を水深3.5~4.5mまで落とし込んでズル引きしようとすると、フォールにかなり時間が掛かり、その結果、フロロラインも一緒に沈み、
ゼブラマッスルベッドの上にラインを置くような状況になりやすく、結果ラインブレイクのリスクが高まるのではないかと・・・。
タックルの再構築はもちろんですが、ラインブレイクした2匹のバス君に本当に申し訳ない事しました。(涙)
ホント、ゼブラマッスルを甘く見てた自分に鉄拳です!
てな訳で、この釣りはラインブレイクを2発も食らってしまったので封印。
この釣りにはタックルを再構築してから再挑戦することにして、別の方法を考えます。
そこで思い出したのが、フットボールジグ!!
舞木さんがオンタリオに来られた時に、ゴビーやザリガニを食っているならフットボールでも釣れるはず!!っと、果敢に挑戦され開拓して下さったフットボールジグの釣りを試してみる事にしました。
意外に思われるかもしれませんが、実はオンタリオではフットボールジグは一般的ではなく、お店でも殆ど売ってないんですよね~。
そんな中、舞木さんが結果を出して証明して下さった釣り。(舞木さんは流石です。ホント!)
その時のジグを取り出して試してみると、これがドンピシャで数投目にヒット!!

食ってきたバス君は49センチ、1.77kgのビッグフィッシュ!!
ちなみに使ったフットボールジグは、イマカツ社のゴブリンヘッドジグ+シングルテールグラブ。
自分が持っているフットボールジグの中で、舞木さんがスモールマウス用フットボールで絶対必要不可欠と思われる条件を唯一満たしていたのがこのゴブリンヘッドジグだったんですけど、そのゴブリン君に二人で改良を加えた特別性のジグでヒット!!
舞木さんが残して行ってくれた置き土産でのビッグフィッシュキャッチ。もう嬉しすぎです!(喜)
しかも、この手のリアクション系の早い釣りだと、ルアーをボトムでホップさせる関係でラインがゼブラマッスルに触れ辛く、いい感じです。
ってか、大アリ!!
オンタリオで何故誰もフットボールを使わないか不思議でしょうがないぐらいです。(笑)
ってな訳で、フットボールは大アリだという事が分かったところで、ルアービルダーのあまのじゃく根性&興味心がムクムクと頭をもたげてきます。
次なるテーマは、この状態の魚達をハードベイトで釣ることはできないか?
魚がスクールしている場所はわかったので、今度はハードベイトでのアプローチを試みてみます!
あの手この手で攻めてみるも、中層にはやはり浮いてこない感じ。
なので、3.5~4.5mのボトムまでハードルアーを送り届ける手段を考えます。
色々考えた結果、キャロクラもアリかと思ったのですが、よりボトムにコンタクトさせられ、フットボールみたいにホップさせられる方法として、この日はテキサスリグでクランクベイトを使ってみる事に。。
もう、こうなってくるとなんでもアリです。(笑)
3/4オンスのテキサスシンカーをリグったロッドに色々なクランクを付けてスイムアクションを研究してみます。
3/4オンスのヘビーシンカーを背負わせた時に大抵のクランクはまともに泳がないんですけど(タイトアクション系のクランクは全滅)、そんな中、見つけたベストクランクは、ツカケンさんのバレットヘッド&FB1!

殆どのクランクがまともに泳がない中、このバレットヘッド君は何事もなかったようにブリブリ泳ぎまくり、ツカケンさん、流石だなぁ!っと改めて感動しまくりでした。
まぁ、普通こんな使い方はしないと思いますし、ツカケンさんもまさかテキサスリグで使われるとは想定されていないとは思いますが(笑)、このバレットヘッド君のテキサスリグは自分の中で大アリな感じ。
ボトムクロールにも使えそうではありますが、何より気に入ったのは、テキサスシンカーを背負わせてバレットヘッドを超早巻きするとチドリアクションが増幅し、横幅1~2mぐらいの幅で強烈な蛇行アクションをしてくれる!!(ビックリ!)
しかも、楽勝で50mぐらい(もしかしたらもっとかも)はぶっ飛んで行きますので、広大なフラットにスクールしているスモールマウスを超早引きで狙いたい時なんてメチャクチャハマるんじゃないか?って雰囲気満点でした!!
この日はそんな状況ではなかったので、残念ながら炸裂せずでしたが、そう言う状況が来たら是非試してみたいと思います。
んで、FB1ですが、この子もテキサスシンカーをモノともしない感じ。
FB1のアクションって、元々がワイドなロールアクション(って変な表現ですね。笑)なので、頭の振りがシンカーで抑えられた結果、ハイピッチクランクに大変身。(笑)
これらのクランクをテキサスリグで探っていくと(笑)、3.5~4.5mぐらいなら普通にボトムを小突いてこれるんですよね。
お前、素直にディープクランク巻けよ!ってツッコミを入れられそうですが、そんなんできません!
だって、この日はディープクランク持って行ってなかったんですもん。(笑)
まぁ、ダメもとでも色々試してみないとですよね。
ってな訳で、魚がスクールしているであろうゼブラマッスルベッドを執拗に狙っていると遂にヒット!!
が、魚が違うーーーーー!(笑)

FB1の渾身のボトムバンプ(笑)に食ってきてくれたのは、スモールマウスではなくドラム君でした。(笑)
その後も、テキクラに執着してみるも、スモールマウスには何かが違うのかバイトは無し。
んー、やっぱゴビー食いのスモールマウスにはハードベイトでは難しいのかな?と、試しにフットボールジグを入れてみると・・・・・。

やっぱ食うし!(笑)
ってな訳で、ゴビーパターンにハメられるルアー&釣法の研究の必要性をとことん感じた釣行でした~。
オンタリオの王道、チューブのズル引きに対抗できる手段を何とかして考えたいもんですね!
この日、釣れてくれたエリー湖の魚達に感謝です!