ドロップショット(ダウンショット)活用法 『マスバリをカバーに撃ち込む方法』
2013年 12月 27日
ってな訳で本日のテーマは、
『マスバリセッティング改良編!!』
エリー湖をはじめとする五大湖のスモールマウス狙いでドロップショットリグは必要不可欠なリグですが、日本で一般的に行われているダウンショットリグと大きく異なる点があります。
それは
使用ウェイトの重さ!!!
五大湖でドロップショットリグを用いる場合、使用ウェイトが決定的に重く、最低でも1/4オンス。
メインは3/8~3/4オンスぐらいで、場合によっては1オンスぐらいのヘビーウェイトが必要な時もあります。
五大湖でこれだけ重たいウェイトが必要とされる背景には、
水深10m以上のディープエリアでの釣りが多い
強い湖流やウネリの中で確実にボトムまで沈める必要性がある
魚探で発見した魚にいち早くルアーを届ける必要がある
などが理由。
実際の話、エリー湖とかだと完全無風時でも時速0.6kmぐらいのカレントがありますし、風が吹いた時はウネリが入り始めるので、軽いウェイトでは全く釣りになりません。
そして、それらの理由にプラスして、ボトムがゼブラマッスルで覆われているエリアも多くあるので(しかもそう言う場所にベイトやバスが集まっている事が多い)、ドロップショットを好んで使う人が多いです。
なんせ、ゼブラマッスルに触れると16ポンドフロロとかでも簡単に切れちゃうので、ルアーをボトムにコンタクトさせずに済むドロップショットリグのメリットはかなり大きいです。
とまぁ、かなりヘビーなドロップショットを使っての釣りになる訳ですが、ヘビーウェイトでズコーンと沈めると問題点が幾つか出て来ます。
その最たる問題の一つが糸ヨレ!!
軽いウェイトなら何ら問題ないワームでも、重たいウェイトでズコーンと沈めるとクルクルと回転し、糸ヨレが出まくったりするケースが殆ど。
ってな訳で、そんな問題を解消するのに、プロガイドのポールさんに教えてもらったフックがこれです。
↓ ↓
VMCのスピンショットというフックなのですが、これはかなりのスグレモノ!!
シンプルこの上ない構造ですが、このフックを使用する事でかなり糸ヨレトラブルを回避することが出来ます。
気になる点として、アイを貫通している縦ワイヤーの線径がかなり細い事ですが、今のところ強度面で特に問題に感じた事はありません。
が、このフック、糸ヨレトラブルを回避してくれる代わりに一つの弱点がありまして、重たいウェイトでズコーンと沈めると、こういうパターンの糸がらみが発生しやすいんですよね~。
↓ ↓
通常のマスバリセッティング(フックのタイイングアイに直接結束する方法)に比べて、このスピンショットはフックの自由度が高く、可動域も広いので、何かの拍子にウェイトリーダーを拾ってしまう事が多いんです。
んで、こうなっちゃうともう糸ヨレ解消効果が期待できないばかりか、ワームもきちんとアクションしてくれません。
ってな訳で、これをどうにかできないかと、色々試行錯誤した結果たどり着いたのが、この方法!!
↓ ↓
フックシャンクにラバージグのブラシガードを一本装着。
んで、これをどう使うかと言いますと~~~~~
ワームを装着すると、こうなります!!
↓ ↓
ワームへのフックの刺し方は前回のブログで紹介させて頂いた方法。(記事)
そして、フックに装着したブラシガードをワームの頭部に刺してセットすると、リーダー絡みは皆無になり、おまけにスナッグレス性能まで両立できてしまうというスーパーチューン!!(言い過ぎ。笑)
スナッグレス性能に関しては、完全に瓢箪から駒状態でしたが、これが試してみたらかなりイケまして、正直、かなり使えます!
これぐらいの藻穴撃ちなら全く無問題!!
そして実際に釣れちゃいます!
いや、カバーを撃つならテキサスでもいいやん?ダウンショットならオフセットフックを使えばいいやん?ってご意見は多々あるかと思いますが、それは確かにそのとーり!(笑)
が、やはりテキサスにはダウンショットの動きや誘いは出せませんし、ダウンショットリグをカバーの中に撃ち込めるメリットやシチュエーションは想像以上に沢山あると思うんです。
ダウンショットをウィードレス化するにしても、オフセットフックではきちんとアクションしてくれないワームも沢山ありますので、ウィードレスマスバリの出番もあるんじゃないかと思うんですよね。
今からの時期ですと、テトラの穴撃ちとか、オダ撃ちとか、出番ありそうな気がしません?(笑)
ってな訳で、エリー湖のスーパーヘビードロップショットに端を発したウィードレスマスバリ君。
ヘビードロップショット(ダウンショット)以外にも、カバー撃ちとかで結構使えるかと思いますので、もしチャンスがありましたら、試してみて下さいませ~♪