新製品のご案内 『ファットブル2/FatBull2』

先日、日本に向けて発射したFatBull2が、無事到着の見通しがつきました。

って訳で、本日のブログではFatBull2について書かせて頂きたいと思います!!

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                         FatBull2

ようやく完成いたしましたー!

まずはルアースペックをご紹介させて頂きますね。

■ FatBull2(ファットブル2)スペック
ボディー長 : 60mm
ウェイト   : 17.6g
潜行深度  : 約2ft(約0.6m)


このファットブル2ですが、開発の原点になっているのはファットブル1。

ファットブル1をリリースしたのは2012年4月の事でしたが、ご使用下さった皆様より、このクランクのソフトベイト回避能力はありえん!とのご反響を頂くと共に、沢山の方から同時多発的に頂いたリクエストがあります。

それは、

”FB1の回避能力のまま、もう少し潜って欲しい!!”

というリクエスト。

万人受けしそうな汎用性は考えず、ある意味特化した性格を持つFB1というクランクベイトに、多くの方が共感して下さった事を非常に嬉しく思うと同時に、その難易度が超高いと思われるリクエストに、ほえぇええええ~~~と頭を抱えたのを昨日の事のように思い出します。(笑)

FB1のソフトカバー回避能力を持ったまま潜行深度を稼ぐ事・・・・。

そんなルアーが出来たらいいなぁって自分自身も強く望む反面、開発が難航する事は容易に予測が出来ました。

その理由は、FB1独特の障害物回避方法に深く関係しています。

FB1のカバー回避メカニズムについての詳しい話はこの記事とか、この記事をご覧頂ければと思いますが、端的にご説明させて頂きますと、

ソフトカバーを押しのけ、自ら作り出した道の中をすり抜けてくるアクションとパワー
それを補助するブレードセッティング
そして、それらの運動力の源になっているリップセッティング


等の要素が絡み合ってFB1の回避性能が実現しています。

特に大切な要素の一つがリップセッティング。

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FB1の極端に立った長いリップセッティング

このリップセッティングを施す事によって、強烈なロールアクションをボディーに与え、ルアーの頭部~背中にコンタクトしてきたベジテーションをワシワシと押しのけ、そして同時にリップに掛かったベジテーションはその強烈なロールパワーで振りほどいてくれるんですね。

これがFB1のソフトカバー回避能力の核心部であり、そして、その性能を発揮する為の大前提になっているのが立ったリップ角と言う訳です。

言葉を変えて言うならば、リップ角が寝れば寝て行くほど、ソフトカバーに突っ込みやすくなり、対ソフトカバー性能は弱まっていくという事に繋がります。

それが、深く潜るFB1を作るのが難しいという理由。

潜行深度を稼ぎたいだけなら、単純にリップ角を寝させて行けば潜行深度は稼げますが、それではFB1のようなソフトカバー回避能力は絶対に手に入れる事はできません。

立ったリップで、どれだけ潜行深度を稼げるか?
それがこのルアーの開発の最大のテーマになりました。

ってな訳で、色々と試行錯誤した結果、たどり着いたのがこのリップセッティング。

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色々試しても上手くいかず、最後、ヤケクソでM7のリップを無理くりくっつけたら、思いのほか上手くいきました~!(笑)

まぁ、何時もの出たとこ偶然ワークス全開の開発ぶりですが(笑)、これがかなりいい感じ♪

そして、このリップセッティングで、実釣テストを繰り返しながら、リップ角度等のベストバランスを模索し続け、遂にキャッチしたオンタリオでのパーソナルレコードとなるラージマウス!

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このバスをキャッチしたスポットは、レイダウン+ウィードという複合カバー。

そうなんです。
FB2が得意なシチュエーションは、ハードカバーにソフトカバー絡んでいるような複合カバー。

例えばレイダウンの周りにウィードが生えているような場所ってあるじゃないですか。
そういう場所って超A級カバーである事が多いですが、FB2はそう言う場所で使いやすいです。

かなり乱暴な例えですが、FBシリーズのカバー回避能力を数値として表すとしたら、下記のイメージです。(FB8は方向性が違うので、下記比較からは除外)

■ ソフトカバー回避能力
FB1:FB2:FB4=10:8:6

■ ハードカバー回避能力
FB1:FB2:FB4=6:8:10

ってな感じで、障害物回避性能については、ちょうどFB1とFB4の中間ぐらいの感じをイメージして頂ければ近いかもしれません。
ピッチの速さも、ちょうどFB1とFB4の中間ぐらいのスピード。
アクションの支点は他のモデルに比べて比較的頭部に近い部分に位置するのでテールのふり幅が若干大きめになります。
そういうセッティングにした理由は、大きいテールのふり幅=ソフトカバーを押しのけるパワーに繋がるという理由です。

かなり乱暴すぎる説明で恐縮ですが(汗)、FB2の性格は概ね以上のような感じです。

とまぁ、ここまで長々と小難しい事を並べ立ててきて今更こんな事を言うのも何ですが、究極にシンプルな事を言えば、このFB2が持つ最大の長所はその『潜行深度』ではないかと思います。(←最初からそう書けよ!笑)

シャロークランキングをする上で、2ftというレンジは最重要レンジの一つだと自分は考えているのですが、このレンジをストレスなく使えるクランク。

根掛かりせず、カバーの中の限られた空間でもよどみなく泳いでくれる事。

カバークランクが持っているべき性能としてごくごく当たり前の事ですが、何よりも大切な機能だと思うんですよね。

ブレードセッティング等、最後の最後まで悩んだ部分もあるのですが、最終的には全てのベクトルを”ストレスなく使えるクランク”をモットーにしてセッティングを煮詰めて行きました。

ってな訳で、FB2の動き、見てやってくださいませ~!



FB2の販売ですが、何時もの方法で当ブログを通じて販売させて頂きたいと思います。(ご注文方法等詳細は、明日のブログにてご案内させて頂きます)
ご予約の受付は日本時間の金曜日(1月24日)より受付させて頂く予定ですので、何卒宜しくお願い致します!!
by nishinelureworks | 2014-01-22 13:12 | FatBull | Trackback

ルアー開発、釣り、その他もろもろの徒然記


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