NLWスパイダージグ 『使用例&応用使用例)
2014年 07月 01日
このNLWスパイダージグですが、開発中ずっとNLWスモラバと呼んでいたので、ベイトフィネス対応のフィネスジグみたいなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、僕自身がこのジグに求めたものは、フィネスなロッド&ライトライン&軽量ルアーを投げられる高性能リールを用いた、いわゆるベイトフィネスを前提にしたジグではなく、普通のタックル&ヘビーラインを用いて、ややこしいカバーにぶち込める軽量ジグが欲しいという事でした。
このジグの活用法&実釣レポートは渡辺さんがナベちゃんレポートにて色々書いて下さっておりますので、是非参考にして下さい。
■ なべちゃんレポート http://beatour.exblog.jp/i23
と言う訳で、ここから先は応用編。
現在、自分がこのNLWスパイダージグをエリー湖やナイアガラリバーでどうやって使っているかについて書かせて頂きますね♪
デジカメの調子が悪く、勝手にInstagramみたいな写真の仕上がりになってますが(笑)、このバス君は昨年10月にキャッチしたNLWスパイダージグ初エリー湖スモールマウス。
実はこのバス君をキャッチするまでに色々試行錯誤がありまして、自分の中でとても思い出深い魚となっています。
と言うのも、ここエリー湖をはじめとする五大湖水域でスモールマウス釣りの王道パターンと言えば、何を置いてもチューブジグ、そしてドロップショットリグというのが2大最強パターンとなっているのですが、この二つのパターンが最強と呼ばれるにはもちろん意味があり、五大湖のスモールマウスの主食となっているゴビーやクローフィッシュを模したチューブジグ。そして、エメラルドシャイナーなどのミノーを模したドロップショットリグはまさにマッチザベイトど真ん中の釣りとなります。
が、五大湖にはゼブラマッスルという貝が湖底に群生しているエリア(俗に言うシェルベッド)があり、そう言う場所にはゴビーやミノーなどが集まり、スモールマウス達にとって、格好のエサ場になっているのですが、このゼブラマッスルが最高に凶暴なカバー。(^^);
貝が折り重なっているボトムを普通のリグで小突こうものなら、一発で根掛かりますし、貝殻の鋭いエッジでラインブレイク必至です。
昨年の夏、舞木さんがオンタリオに来られた時に、”この深度(10~15m)でゴビーとか食っているなら、絶対ヘビキャロで釣れるはず!”と果敢に挑戦されたのですが、わずか3投ぐらいで魚も掛かってないのにあっという間に16ポンドラインがラインブレイク。
そしてまたリグを作り直してまた3投ぐらいで同じ事の繰り返し・・・・と、流石の舞木さんも”これ無理っす!ゼブラマッスルヤバすぎです!”と白旗を上げたぐらいのツワモノカバーなんです。(汗)
こういうジャキジャキな貝カバーの中を通す訳ですから、テキサスリグとか、ヘビキャロとか、ラインをシンカーに通すリグは全てNG。
20ポンドフロロであろうと、ラインが貝に接触した瞬間に一発で切れてしまいます。
が、五大湖の2大パターンの場合、チューブジグはチューブの頭部がクッションになってラインがボトムに接触しづらいですし、ドロップショットリグはゼブラマッスルでラインブレイクしても最悪オモリだけで済むので、非常に理に適っています。
が、猫も杓子もチューブジグ&ドロップショットリグばっかなのもつまらないじゃないか!!!
と、超アマノジャクなルアービルダー根性に火が付き、あれやこれや試していた訳です。(要はへそ曲がりなだけ。笑)
んで、その試行錯誤の集大成としてキャッチできた魚が上のスモールマウス君でした♪
そんなへそ曲がりビルダーが最終的にたどり着いた答えがこのリグ。↓
ジグには糸を結ばず、外付けオモリにタイイングしウキ止めゴムで留めるだけというシンプル・イズ・ベストなリグで、世の中にこういうリグがあるかどうかは知りませんが、僕は勝手にスルーショットリグと呼んでます。(まぁ、名前はどうでもいいですネ。笑)
いわゆるジカリグ風リグをもっとシンプルにしたものですが、たったこれだけでゼブラマッスルの恐怖から解き放たれるから、あら不思議。
このリグだと、ボトムにコンタクトするのはオモリになるので、ラインブレイクが劇的に減るんですよね。
しかも!
ぶら下げオモリ効果で、NLWスパイダージグがフットボールジグのような動きに変身!!
スルーショットリグアクション動画(NLWスパイダージグ+ゴビゾー4インチ+外付けウェイト5/8オンス)
更に瓢箪からコマな副産物があり、カバーの貫通能力も高いので、シャローのカバー撃ちなどにおいても、今や僕の最重要戦力の一つとなっています。
ウェイトを重くすればディープでも狙えますし、軽くすればシャローカバーを繊細に誘う事も可能と、極めて使用用途が広いリグです。
このバス君は、昨年の12月(水温4℃)、水深14mの越冬エリアでキャッチしたバス君。
この日はNLWスパイダージグ+ゴビゾー4インチ+1オンスの外付けウェイトが大爆発し、数えきれないぐらいの40UPをキャッチすることができました。
そして、今年も好調♪
ドリフトフィッシングで!
シャローのカバー撃ちでも!
シャローのカバー撃ち初挑戦のハーヤンパパさんもナイススモーリーキャッチ!!(お見事!)
バス以外にも色々釣れてます♪
お馴染みのロックバス君。(笑)
ビッグドラム!!
関係ない話ですが、帽子のかぶり方がちょっとだけ舞木さんちっく。(笑)
そして、極めつけがこの魚!
古代魚ボウフィン!!
ハードルアーではなかなか難しかったボウフィン君が一撃で食ってきてくれました。(喜)
ってな訳で、最近NLWスパイダージグにはお世話になりっぱなし。
そんなNLWスパイダージグのスルーショットリグですが、その後、更に進化(というか手抜き。笑)を遂げておりまして、リグるのが面倒な時はこんな感じで使ってます。↓
スナップにオモリとスパイダージグを装着しただけの簡易版。(笑)
もう、完全にナンチャッテ化してますが、これでも十分に用は果たせるんですよ~♪
たしかに、カバー貫通能力とか、ルアーのアクションレスポンスとかは、ウキ止めを使った元祖スルーショットに分がありますが、この簡易版の最大の武器はお手軽さ!
僕はオカッパリに行く時はロッドを1本しか持って行かない事が殆どなのですが、ハードルアーを使ってて、でも2~3投でもいいからカバーに入れ込みたい時って結構ありません?
でも、わざわざリグりなおすのも面倒だしなぁ~。止めとくか。ってな感じで諦めちゃう事って結構あると思うんです。
特に僕の場合、オカッパリで竿一本で行く時にソフトベイト用タックルを持っていくわけではありませんし、荷物が増えるのが嫌なので、そもそもソフトベイト用のフックだのシンカーだのは持って行かない事が殆ど。
そんな時にこの簡易版は非常に助かってます♪
こんな感じでボックスに忍ばせておいて、ジグを投げ入れたいシチュエーションが出てきたら、サクッとスパイダージグ&オモリをスナップに装着してカバーに突撃って感じです。
なので、その日持って行っているロッドによっては、使用タックルはクランキングロッドだったりとか言う事もしょっちゅう。
教科書的にはカバー撃ちにはダメダメなタックルそのものですが、でも、タックルはダメダメでも糸の結び替えが面倒だからという理由で、目前のカバーをスルーするよりはよっぽど良いと思うんですよね~。(ラインはベイトタックルは16ポンドか20ポンドのフロロしか使わないので無問題)
ってな訳で、簡易版スルーショットリグのアクション動画も貼り付けておきますね。
簡易版スルーショットリグ動画(NLWスパイダージグ+ゴビゾー4インチ+外付けウェイト1/8オンス)
このスナップを使った簡易版リグで心配なのはスナップの強度ですが、試しに現在NLWで使っているスナップでテストをしてみた結果、今年に入ってから釣果(上の写真)では特に問題ありませんでした。
スナップの破損限界は未だ見えておりませんが、もし可能性があるとしたらナマズ等、ファイトにヒネリが入るタイプの魚は、もしかしたらスナップでは強度不足かもしれませんね。
その場合は、スプリットリング等でオモリとジグを結合した簡易リグをあらかじめ準備しておくのもいいかもしれません。
ってな訳で、長々と書いて来ましたが、是非使い込んで、皆さんなりの使い方を編み出して頂ければ幸いです!!
NLWスパイダージグ2.7gですが、日本時間の今晩(7月1日火曜日)の午後8時ぐらいに下記NLWアウトレットに商品アップになる段取りになっております。
今回、初めてオンラインショップのシステムを使用する事もあり、今までのような形でバックオーダーを取らせて頂く事は難しいかもしれませんが、今後、定期的に製作を進め、随時アウトレットにアップしていきたいと考えております。
■ http://outlet.nishinelureworks.jp/
以上、何卒宜しくお願い致します!!