NLWフットボールジグ開発秘話 その2 【スモールフックの可能性】
2015年 02月 02日
昨日のブログで、コンパクトなフックでコンパクトなフットボールジグと言う開発コンセプトに至るまでの過程を書かせて頂きましたが(記事)、じゃあスモールフックのフッキング率ってどうなんだろう?というのが一番最初に湧いてきた疑問でした。
小さすぎるフックじゃ掛からんのか?
この疑問を解消するべく、スモールフックの実験の開始です。(笑)
写真上が1stプロトジグに用いたフック。
北米では一般的に1/8オンスクラスのジグヘッドに用いられている事が多いフックサイズです。
比較対象として、北米で売られている一般的なフットボールジグのフックと同じぐらいのサイズのジグフックを下に並べてみたんですけど、こうやって改めて見ると、だいぶコンパクトですね~。(笑)
こんな小さなフックで果たして掛かるのか?
それを検証するべく敢行した国境越えテスト釣行。
そして、その結果は自分が想像していたより遥かに素晴らしいものでした。
詳しくはその時の釣行記をご覧頂ければと思いますが、結論から言うと、全然問題なく掛かる!!
置き竿でズル引き、しかもフッキングも全く入れてないのに、ジグを下すたびにドンドン釣れます。(笑)
そして、このフットボールジグ&置き竿ズル引き釣法(笑)でこの日最大となる49センチのビッグスモールマウス君のキャッチにも成功!
ってな訳で、スモールフックのフッキング率に関しては、十分すぎる手応えを得る事が出来たのでした。
と言う訳で、スモールフックの実験は次の段階に入ります。
フッキング率についてはかなり納得がいく結果になったので、次のお題はフックの耐久性です。
幾らフッキングがバッチリ決まったとしても、フックを簡単に伸ばされるようでは意味がありません。
これに関してはもうひたすら釣りまくって検証するしか確かめる術は無いので、みっちり使い込んでひたすら検証あるのみ。
友人ガイドのポールさんにも協力してもらって、とにかく魚を釣りまくって検証です。
昨年1年間で、このフットボールジグでキャッチした魚は一体何匹になるのか?
もう全く把握できてませんが(ポール艇のキャッチ数は異常だし。笑)、そんなロングランなテストの結果、一つだけ自信を持って言えるのは、オーナー社のフックはやっぱスゲー!って事。\(^o^)/
しっかりとフッキングさえしてしまえば、フックを伸ばされて逃げられるという事は皆無。
しかも、すっぽ抜けも異常に少なく、感じたバイトの殆どがフックアップしてくれる感じ。
テストに協力してもらったポールさんも、このフック最高だから、俺もバルクで買えんか?とか言いだすし。(笑)
テスト中、スモールマウス以外にもウォールアイさんとか・・・
馬鹿力の持ち主の70アップドラムさんなども釣りましたが、全く問題なし。(^o^)v
考えてみたら、スモールフックと言えども根元までフックが刺さって、口にピシッと張り付いてしまえば伸ばされる要素が無くなりますし、スモールフックだからこそ根元までサクッとフッキングさせやすいという面もありますよね♪
僕はフックの専門家ではないので難しい事は分かりませんが、フックサイズ、線径、フック形状、焼き入れの具合等、バランスが取れているフックであればあるほど伸ばされたり折れたりする事が減ると思うんですけど、オーナー社のこのJIG33と言うモデルは隠れた名品なんじゃないかと思う次第です。
ってな訳で、実釣テストの結果や使いたいトレーラーとのバランス等を総合的に考えて、最終的にこのフックで行こうと決めたのでした。
そして、フックの性能の検証以外にも、長期テストを行った結果、
エリー湖やナイアガラリバーでのフットボールジグの有効的な使い方やシチュエーション
有効的な使い方をするにはどんな性能がこのジグに求められるのか?
ヘッド形状は?
ブラシガード等のウィードレス対策は必要?
トレーラーのホールド方法は?
適合したタックルは?
等々、様々な事が見えてきたのでした。
ってな訳で、フットボールジグ話はまだまだ続きます。(笑)