NLW開発ルアー暴露大会 その4 ― デカビーツァ七変化 前編
2015年 09月 24日
気を取り直して再開したいと思います!
今まで、このNLW開発ルアー暴露大会ではジャークベイト→ソフトベイト→フットボールジグと、比較的製品化の可能性が高そうなモデルをご紹介させて頂きましたが、ここから先は完全に未知数ルアー達の登場となります。
と言う訳で、今回のテーマはデカビーツァ七変化!
僕個人的に、思い入れが特に強いルアーの一つがデカビーツァなんですけど、このルアーをベースにして色々なチューンを施してたら、妄想&暴走が止まらなくなりエライ事になっちゃってしまい、完全に収集がつかなくなっております。(笑)
そんなデカビーツァ七変化のトップバッターはスピナベデカビー君!!

一時大流行したアラバマリグに刺激され、何かできないか?と作ってみたのがコレ。
アラバマリグにインスパイア―されて、何故にスピナベになっちゃうの?ってなもんですが(笑)、それがNLWがNLWたる所以。(←意味不明)
ブレード付きルアーが大好きなニシネブレードワークスの総力を結集させたルアーです。(^o^)v
スピナーベイトって沢山ブレードを付けられるし、何て幸せすぎなルアーなんでしょう~♪
ってな訳で、憧れだったマグナムサイズのウィローブレードを装着した巨大スピナーベイトを試作!!
・・・・・してみたものの、まだ魚は釣れていません。(笑)
マグナムブレードの絶大なフラッシング&バイブレーションに加え、魚が食ってくる(予定の)デカビーツァにも巨大コロラドブレードを装着し、デカビーボディーもデンプシーテールのような感じでロールして泳いでくれます♪
もちろんスピナベですから、対障害物性能を考慮してテールシングルフック仕様!!
・・・・・が、もし万が一魚が食ってきてくれた時に、このフックセッティングではたしてフッキングしてくれるかどうかは不明。(笑)
欠点は飛距離で、55~60gぐらいの自重がありながら、マグナムウィローの空気抵抗が災いして飛距離がそんなに出ない事。
そんなこんなで釣れるかどうか・・・・・というか、それ以前に使い物になるかどうかすらわかりませんが、今年の晩秋、ナイアガラリバーに濁りが入った時にマスキー狙いで試してみようなかぁ?と計画中です♪ (^o^)v
ってな訳で、スピナベデカビー君のお次の2番バッターはバズデカビー君!!

スピナベを作ったら、当然バズベイトもありでしょ!っと、作ってみたのがこの子。
開発のスタートは何時だってニシネシンプルワークスなのであります。(アホ)
この子はまさにスピナベデカビーのバズべイトバージョン♪
バズベイトみたいに使えるデカビーツァで、フロリダの北嶋君によると一応魚は釣れたみたい。
こんなルアーでも魚を釣ってしまう北嶋君は偉大です。(笑)
そして、3番バッターはこの子。↓

スピナベ&バズべの母体となったシングルフックセッティングのデカビーボディーのウェイトを調整し、スローフローティングのトップウォータールアー化したデッドスティッキングデカビー!!
デッドスティッキングで使うなら、通常のトリプルフックx2本セッティングでええやん?ってご意見はあるかと思いますが、シングルフックだからこそ生み出せるアクションがあるんですよね~。(という事が作ってみて初めて分かった。笑)
デカビーツァをリップレス化してスローフローティング化すればデッドスティッキング仕様にならなくもないですが、シングルフックだからこそ、その性能が更に生きてくるという事があるんです。
具体的に言うと、ボディーが発生させるロールアクションを極限まで排除したい時、このテールシングルフックセッティングが最大の効力を発揮します。
ブルーギルが泳ぐ姿を観察された事のある方なら容易にご想像頂けるかと思いますが、ブルーギルが水面の虫を食べたり、太陽光で温められた表層で日向ぼっこしてたりしてる時ってありますよね?
そういう時のブルーギル達って、大抵の場合は水面直下でボーっとサスペンドしてて、何かの理由(虫を見つけたり)で動く時は、尾ビレで水を蹴って進むのではなく、胸ビレを使ってホバリングするような感じでツー、ツーと10~20㎝位のストロークでストップ&ゴーを繰り返しながら前進するような泳ぎ方をしている事が多いと思います。
このデッドスティッキングデカビーは、まさにその動きを狙ったモノ。
これを従来のトリプルフックx2本セッティングでやろうとすると、トウィッチを入れた瞬間に微妙にロールが入ってしまい、狙った動きと違う動きになってしまうのですが、シングルフック仕様だとシングルフックがキールの役目を果たしてくれて、ロールをいい感じで抑えてくれるんですね~♪
実際、このルアーはある特定の条件下では非常に効果があり、沢山のバス君達をキャッチしています。

デッドスティックデカビー君に浮いてきた40UPのバス君♪

ブルーギルの気持ちになって、近づいてきたバスと一定の間合いを保つように、スーン、スーンとゆっくりダイブ&フロートをさせてやると、バスが徐々に間合いを詰めてきて静かに吸い込むというのがこのルアーで多く見られるヒットパターン。
バスとの静かな駆け引きから、フッキング後の激しいファイトへ、静から動に一気に変化するドラマティックな展開がこのルアーの釣りの面白いところです。
こんな楽しいルアーでありながら、何故に製品化の道が厳しいのか?
それはひとえに、デッドスティッキング仕様に要求される微妙な浮力調整が、発泡ウレタンボディーではなかなか難しいこと。
そして、僕が試した限り、このルアーが本当の意味で最大の効果を発揮するのは、1年間の内でもワンチャンス(おそらく最大1~2週間)と限られており、そんなあまりにも特化したルアーって製品としてどうなのよ?ってのが、今一歩踏みとどまっている理由であります。(^_^;)
このルアーの存在意義や出しどころを完璧にご理解して下さる方には、もしかしたら受け入れてもらえる可能性もあるかも?という一縷の希望で、お蔵入りスレスレのところを何とかギリギリ免れてきているルアーです。
ちなみに、このシングルフックデカビー君ですが、ウェイトを増量してシンキングバージョンも存在しています。↓

デッドスティッキングバージョンが調子よかったので、シンキングも作ってみよう~と、何時もの如く単純&安直な発想。(笑)
このシンキングバージョンの出しどころですが、ワームを巻き上げて来たら、底の方からブルーギルの群れがワームについてワラワラと浮き上がって来る時とかあるじゃないですか。
そういう時に、ブルーギルの群れが付いてそうなカバーなどの脇でアップダウンさせてブルーギルの浮上&潜行の泳ぎを模してやると、それなりに釣れちゃってます♪(笑)

ただし、こんな巨大シングルフック&トリプルフック剥き出しのルアーをカバーに投げ込みたいと思って下さるチャレンジャーの方がどれだけいらっしゃるのか疑問で、このルアーもそのまま放置プレー。(^_^;)
ってな訳で、そしたら対カバー用のウィードレス仕様を作ってみたらどう?と作ってみたのがコレ。↓

もう何でもアリ状態。(笑)
ワイヤーガードを装着してウィードレス化を図った結果、たしかにカバーにぶち込めるようにはなったのですが、今のところ釣果は無し。(と言うか、試す気に慣れない。笑)
なので、このフックセッティングでフッキングするかどうかも全く不明。(笑)
泳ぎは結構イケてて、沈む時はゆらゆらとシミ―フォール。
そして、巻けばクランクベイトみたいにいい感じでロールしながら泳いでくれるので、一瞬、おっ!このルアースゲー!!って思えなくもないのですが、よく考えてみたら巻きで使うならクランクベイトの方がいいし、何とも中途半端感が漂うルアー。
整形手術に整形手術を重ねた結果、結局整形前が一番良かったジャン!!ってな典型的なパターンのルアーとなりました。(笑)
ってな訳で、NLWが作り出した恥ずかしいルアー達は如何でしたでしょうか?
デカビーツァ七変化は後編へと続きます。(まだあるんかいっ!笑)