釣行記 【11月30日 初冬のエリー湖でアーリウィンタースモールマウスを追う!】
2015年 12月 07日
この日の釣りは、カレントの中のスモールマウスへのアプローチについて非常に大切な事を学ばせてもらった1日でした。
■ フィールドコンディション(エリー湖)
天候:晴れ
風:無風→北東4m/秒
気温:0-5℃
表水温:8.5℃
水質:クリア
大ハズシをかました前回の釣りですが(釣行記)、釣行後の自己分析では、”カレントと逆向きに吹いていた東風に上手く対応できなかった事”が、前回釣れなかった最大要因ではないか?と言うのが、自分なりに出した結論でした。
んでもって、この日の風もまさに前回大ハズシした時と全く同じ風向き。(汗)
大ハズシしたトラウマがよみがえってくる風向きですが、ポジティブに考えると、自分なりに分析した結果が正しかったかどうかを確かめる絶好のチャンスでもあります。(^o^)v
ちなみにこの東よりの風ですが、何故2回続けてこの風が吹く日に当たったかと言いますと、それは決して偶然ではなく、この時期、エリーにまともに出れる日は、この東よりの風が吹いた時だけなんですよね~。(笑)
ってな訳で、今後、エリー湖のアーリーウィンターのスモールマウス狙いをする時に絶対避けて通れない風なので、これを克服しない限りは次のステップに進む事が出来ません。
そんな苦手な風を克服するべく、釣り動画などを色々見ながら攻略法を考える毎日を送っていたのですが、そんな中非常に勉強になったのがこの動画でした。↓
DEPS社さんが企画されている同船釣行(素晴らしい企画ですね!)の、ガイド前田さんの同船釣行動画。
台風接近中の爆風コンディションの中、あえて投げづらい風上に向かってルアーを投げるようにアドバイスされるガイド前田さん。
おお!やっぱりそうなのか~!と納得。
ってな訳で、向かったエリー湖。
ナイアガラリバーのボートランプから30分ほど走り、国境を超えたNY州側のスポットに入ります。
水温は8.5℃。
1か月前は13.5℃あったので、この1か月で5度ほど水温が下がっています。
が、2年前の同じ時期に同じスポットに来た時は水温4℃ほどしかなかったので、今年はかなり暖かい!
前回から水温が5℃低下している事&1か月経っている事から、前回釣りをしたエリアより1㎞ほど沖のエリアで魚探掛けを開始します。
水深は12m前後。
長大な水中岬が沖でフェードアウトし、その少し沖目のディープフラットに繋がっていくエリア。
地形自体にはそれほど変化はありませんが、岬の先端から連なる岩礁が沖のフラットに点在しているエリアです。
釣りをスタートすると、やはりボートが風に押されて湖流とは逆方向に向かって流されていくという、前回と全く同じ展開。(汗)
図にすると湖の中はこんな感じになっていたのではないかと思われます。(想像図)
前回の釣りでは、この状態でドリフトしてしまった為、魚の尻尾側からルアーがアプローチしてくる状況を作りだしてしまったのが失敗。
ってな訳で、前回の失敗を元に、今回は違ったアプローチ法を試みてみます♪
試してみたのはこの方法の二つ。
アプローチその1
カレントの上流に向けてアップクロスキャスト。
アプローチその2
カレント上流に向けてアップキャスト。
ルアーを出来る限りカレントの上流側、もしくはナナメ上流から泳がせる事を考えたトレースコースです。
が、問題はボートは風に流されてどんどんカレントの上流側に流されていく(ルアーにどんどん近づいて行く)ので、その状態で水深12m前後のボトムをキッチリとトレースするのはなかなか至難の技。(汗)
この日は風速4m/秒ぐらいの風が吹いており、ボートのドリフトスピードは大体時速0.9㎞/時ぐらいと結構な勢いで流されていたので、何時も使っているNLWフットボールジグの3/7オンスでは全くボトムが取れません。
ってな訳で、出番となったのが試作していたプロトモデルの3/4オンスモデル!
何時かはこのウェイトが必要になるだろうと密やかに作っていたヘビーウェイトモデルです。(^o^)v
このモデルも3/7オンスモデルと同じく2/0のスモールフックを用いたコンパクトサイズのフットボールジグ。
フックのサイズに比べてヘッドがかなりデカく、見た目はかなりアンバランス感満載なフットボール君。
はたしてちゃんとフッキングするのか、いざトライです!!^^
このジグにトレーラーとして合わせたのは、Zoom社のファットアルバートグラブ。
いつもより少し水が濁っていた事もあり、他のメーカーの4インチグラブに比べてファットアルバートグラブは少しバルキーなのが気にいって、この日の相棒に選んでみました♪
そして、結果はこの通り。↓
最初の2時間程は魚を見つけられずボウズを食らうか?っちゅうぐらいの不発状態だったのですが、魚がスクールをしているピンスポットを見つけた後は、このジグ君が炸裂しまくり!!\(^o^)/
これらのバス君達は全て前述のアプローチ1&2でキャッチしたのですが、興味深かったのはバス達が食ってくるゾーン。
バイトが出るタイミングは決まって下の図の赤い位置にルアーがある時でした。
もしかしたらこの日がたまたまそういう状況だったのかもしれませんが、この日のバス君達は明らかにこの位置をルアーがズルズルしている時に食ってくる感じ。^^
それともう一つの特徴は、魚探にはこれと言った魚の反応はほぼ出ないのにバス君達が食って来る事。
これは初冬のエリー湖の傾向で、バスが完全にベタ底状態でポジショニングしている状況。
エリー湖のバス達は、冬場は沖のディープフラットのサンドボトムもしくはマッドボトムにじっと腹をつけて越冬すると言われていますが、キャッチしたバス君達の中には、まるで新種のバスかと思えるような無斑&真っ白なバス君もおり、越冬モードに入りつつあることが伺えました。
嬉しかったのは、この日キャッチしたバスの中に、エリー湖で自己最高記録となる50.5センチのビッグサイズが混じってくれた事!
このバス君に至るまで足かけ4年。
遂にやったりました!(喜)
ビッグスモールマウスの宝庫と言われているエリー湖で50アップをキャッチするまで、まさか4年間も掛かるとは思ってませんでしたが、この4年間エリー湖で釣りをして感じた事は、50アップを超えるサイズになるとディープの釣りをしっかりやり込まないと確率がかなり下がる気がするという事。(ミドル~シャローをやってたら49センチぐらいまでのサイズは結構釣れるのですが)
んで、そのディープの釣りがやっかいで、なんせエリアが広大過ぎてかなり苦労してます。(^_^;)
僕が普段釣りをしているエリアは、琵琶湖で言うと彦根と安曇川を結んだラインから上の北湖ぐらいの広さだと思うのですが、水深的にそのエリア全てにバスが生息する事が可能で、正直、何処に魚が居て、どういう行動パターンをとっているのかまだよくわかってない状態。
これはもう、ひたすら時間を掛けて経験を重ねて学んで行くしかないですね~。
とにもかくにも、今年最後の釣行で来年に繋がる1匹をキャッチでき、本当に良かったと思います。
バスの歯形だらけになったプロトジグに感謝。
そして、この日も大活躍してくれたタックル達に感謝です。
■ Tackle
Rod : NFC PSR610ML
Reel : Daiwa #2500
Line : Nanofil 10lbs
Leader : Red Spool 12lbs(5m)
Lure : NLW Football jig 3/4oz(Prototype)
Trailer : Zoom Fat Albert Grub
特にこの日の状況は、水深12m、湖流ガンガン、でもボートは風に押されて逆向きに流れる・・・・と、ややこしい状況が重なったこともあり、余分なラインが出まくりなアプローチをせざるを得なかったのですが、PSR610MLはホント凄いの一言ですね。
おそらくこのロッドが無ければこの日の釣りは成立しなかったと思います。(^o^)v
素晴らしいロッドを生み出して下さった堀口さん&塚本さんに感謝です。
この日の釣行ですが、ちょっと気合いを入れて釣行時の様子を動画にまとめてみました。
楽しさが少しでも伝わると嬉しいなぁ。^^
バス釣りってホント最高ですね!!
オンタリオはこれから強烈な冬がやって来るので釣りは当分お預けですが、来年も思いっきり楽しむぞーー!!
バス釣りサイコ――!!\(^o^)/