ジャークベイトプロトモデル、インジェクション化への道のり その2
2016年 01月 04日
本年が皆様にとって素晴らしい一年となります事を心よりお祈りしております。
本年も引き続き、何卒宜しくお願い致します。
さてさて、いよいよ明けた2016年ですが、NLWも3日から仕事開始。
今年の初仕事はジャークベイトのプロトモデル改良作業でスタートです♪
前回のブログで、007というモデルが出来上がった事はご報告させて頂いた通りですが、その後、テストを重ねて行った結果、ダートアクションに少しコツを要する事が判明。
それが最後の課題となっていたのですが、昨日遂にそれを克服することが出来ました♪(喜)
それがこのプロト015。
タダ巻き時はウレタン製ハンドメイドモデルのレスポンスを超えるレスポンスを叩き出した007ですが、このプロト015ではタダ巻きレスポンスを少し落としてウレタンモデルと同等にし、ダート性能をアップさせていく方向でチューンを加えてみたところ、それが成功!
ちなみにNLWの場合のタダ巻きレスポンスの検証方法ですが、一定スピードで9m泳がせ、その間の振動回数(ロール&ウォブル)をカウントすると言う方法で計測しております。(何時もの如くニシネアナログワークス。笑)
で、その方法で計測すると、ウレタン製ハンドメイドモデル(ソリッドボディー)は9m泳がせると75~76回の振動を発生させます。
プロト007は同距離で79~80回と、振動回数(ピッチスピード)はハンドメイドモデルを上回るレスポンスを叩き出している反面、ダートのスライド幅やイレギュラーダートの発生率はウレタンモデルの8~9割程度。
このスライド幅&イレギュラーダートの発生率を何とか10割まで持っていけないかと試行錯誤して行った結果、出来てきたのがプロト015でした。
このプロト015の振動回数はウレタンモデルと同じ75‐76回。
そして、ダートアクションも見事にハンドメイドモデルと全く変わらないレベルの動きを見せてくれました♪(喜)
プロトテストではダーティングアクションその他を検証する為に、あえてコーティングしないでペイントが剥げやすい状態でスイムテストを行っているのですが、このプロト015はいい感じでボディーにフックがヒットした跡が残されています。
この部分にこうやってフックサークルが出来るのは、このジャークベイトの場合、とてもいいダート&スライドアクションが出ている証。(^o^)v
昨年、ビッグマスキーをキャッチさせてくれたウレタン製アタリモデルも、015と全く同じ位置にフックサークルが出ています♪(その時の釣行記はコチラ)
フロントフック回りのフックサークルは、おそらくキャスト時にできたものだと思われますが、ミドルフック回りに出来ているフックサークルはジャーキングアクションで出来たもの。
問題は、この015の動きを再現するとしたら金型を大きく修正する必要があり(最悪の場合は作り直し。汗)、技術的&コスト的にそれは可能かという事。(^_^;)
言葉にすると、たった0.5㎜の修正なのですが、メジャーな部分に関わる修正なので大仕事になるのは間違いなさそうです。
正直、007でも製品として全く問題ないレベルに到達していると思うのですが、この015の動きは非常に魅力的。
特にスモールマウス狙いの場合はダート性能は重要事項ですし、メチャ悩むところです。
いずれにしても、今後も0.1g、0.1㎜単位での調整が続くのは間違いないですね。(^o^)v
開発はまだまだ続きます!!