ジャークベイト開発記 【0.5㎜のせめぎ合い】
2016年 02月 06日
目的はもちろんジャークベイトについての話合い。
先日の開発記でも書きましたが、ジャーキング時のダート性能を最後の一滴まで絞り出せないか格闘中です。(前回の開発記はコチラ)
現在、仮仕上げの金型で成型してもらったプラスチックパーツで中空プロトタイプを作製し、ビルド&テスト&スクラップを繰り返しているところなのですが、現段階の仕上がり具合は95%ぐらいと言ったところ。
色々とプロトモデルを作って検証して行った結果、残りの5%は、やはりボディー体幅の厚みに起因しているという結論に達しました。
ハンドメイドの完成モデルの体幅は14.0㎜。
成型プラスチックパーツで仕上げた中空プロトの体幅は14.5㎜。
ほんのわずかな誤差ですが、マスターモデルをスキャニング→3次元データ化していく過程で体幅に0.5㎜の誤差が生じ、狙っているアクションと少しだけ違った特性を持ったルアーになってしまっている事が分かりました。
で、現在はその0.5㎜を何とか修正出来ないか、金型屋さんと話し合っている最中。
写真左:体幅14.5㎜のプロトタイプ
写真右:体幅14.0㎜の改良型プロトタイプ
(*どちらも中空モデル)
二つのプロトタイプを持ち比べてみても、ほぼ判別できないぐらいの差なのですが、この0.5㎜の体幅の差がアクションに大きな影響を与えているんですよね。
昨日は、この0.5㎜がどれだけ大きな意味を持っているか、それをエンジニアさん達に伝える為に走った往復400㎞の道のりでした。
今の段階では、技術的な問題が幾つかあり、それを解決できるかどうかはエンジニアさん達に掛かっています。
そして、仮に問題点を克服できたとしても、今ある金型を修正するとかいうレベルではなく、新しい金型を一から作るぐらいの大仕事になるという話。
性能を5%を伸ばす為に金型の作り直しをするのか?
コスト面等を考えると、そのリスクを取る事に意味があるのか?
そもそも、資金的にそれを実行できるのか?
でも、可能性がある限り諦めたくないです。
とにかく今、自分に出来るベストを尽くしていくのみですね!