釣行記 【ジャークベイトオンリーで春のエリー湖に挑む!】

昨日はポールさんと一緒にエリー湖に出撃してきました。

今回の釣行のテーマはジャークベイト!!

ジャークベイトの完成に向けて、インジェクションモデルの釣果検証、バリエーションモデルとして考えているラトルインモデルやフローティングモデルやショートビルモデルの実釣テスト。
そして、ボディー、塗装、フック等の強度テスト等、ジャークベイトオンリーで春のエリー湖に挑みました。

最強の助っ人ポールさん。
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国境を越え、アメリカの水域にてテスト開始です。
今まで行ったことないエリアでのジャーキング。
ポールさんがどんな釣りを展開するかワクワクが止まらない!!

が、エリアに向かう道中、ポールさんが気になる一言・・・

”ヒロシ、今日は波もなくて最高のコンディションだ。でも一つだけ心配な事がある。2日前に大風が吹いて、この春初の濁りが入ったので、もしかしたらジャークベイトにはネガティブな要素になるかもしれない。”

ひ~、そうなんだぁ。(汗)
そっかー、やっぱり濁りはジャークベイトにマイナスの働くんだな。
でもまぁ、エリー湖だし、ポールさんだし、何とかなるっしょ。

と、僕はその時、その言葉を割と気楽に捉えていたのですが、その後、実際に釣りを始めて、まさにそのポールさんの言葉通りの展開に丸1日苦しめられる事になったのであります。(汗)

と言う訳で、最初に入ったスポットは、近くにスポーニング場を控えたハンプのブレイクショルダー。

アイドリングでスポットに接近しながら、サイドスキャン、ダウンスキャン、2D画面、GPSに画面を4分割したローランスを確認しながら慎重にスポットにアプローチして行くポールさん。

画面を見ながら、ほら、こことここがこうなっててとか、こういう場所に魚がポジショニングしててとか、これが魚とか、色々教えてもらい、目からウロコレベルで勉強になる事だらけ。

そして、ファーストスポットで釣り開始。
ボートポジションを水深4.5mぐらいにとり、ハンプトップに向けて投げて行きます。

すると、開始ほどなくしてボクにファーストフィッシュ!!

が、魚が違う~~~!なシルバーバスさん登場。(笑)
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狙っている魚とは違いますが、ファーストフィッシュは嬉しいもんです♪

そして、シルバーバスさんから針を外していたら、ポールさんが”俺にも来た!!”と。

振り返ると、こんなんなっとるし。(笑)
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”どーだヒロシ、羨ましいだろ!オレはゴビーを狙ってんだ。”

と、見せびらかせられまくります。(笑)


興味深いのはポールさんが使うジャークベイトにゴビーが引っ掛かって着た事&ボトムのコケを拾ってきている事。

16ポンドで使っている僕のジャークベイトは全くボトムをかすりもしないのに、12ポンドのフロロを使っているポールさんのジャークベイトはボトムにルアーが到達している模様。

そこで、糸の太さの差で潜行深度にどれぐらいの差が出ているか検証してみましたところ、キャスティングで使った場合、16ポンドではおそらく2m前後、12ポンドでは水深2.4mぐらいまで達する事が分かりました。

ちなみにドラッギングで使用した場合は12ポンドラインで4.5mぐらいのボトムを叩ける事が判明。

ウレタン製プロトよりも1段深い層に到達させられるみたいで、何がどうなってこうなったか分かりませんが(笑)、オープンウォーターでのスモールマウス狙いにおいて、より潜行深度が稼げることは非常に喜ばしい事です。

が、残念ながらスモールマウスからの反応は無し。(涙)

何か所か有望エリアを回ったものの、濁りの影響か、シャローに生命反応があまり感じられないので、現在バスがスクールしている沖のディープエリアの様子を見に行きます。

まさかのトローリング発動~!(笑)
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オモリを付けて、この前釣りしたぐらいのド沖エリアを流していきますが、ワンバイトあったのみでキャッチは無し。

つか、JPR65L(写真はプロトの66L)がトローリングに使われるとは、さすがのNFCの堀口さんも考えておられますまい。(笑)

おそらくですが、この日、釣果だけを最優先で行くなら、状況の安定しているディープでスクールしているビッグバスに狙いを絞るのが正解なのでしょうが、今日はジャークベイトのテストと言う課題があるので、早々に
ビッグバスが群れる沖のハニースポットを離れ、バッファローの市街地が隣接するエリー湖のショアラインエリアに移動。この時点で釣り開始してから2時間ぐらい経過しています。

そして、移動した先のスポットで、3ポンドぐらいのスモールマウスがヒット!!
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釣り的にはやはり水深4.5mぐらいのボトムに居るバスを水深2m付近まで浮かせて食わせる感じ。
水がいつもより濁っているので、アピールを増強するべくラトルインタイプのプロトを使用したところ、バスが反応して来てくれました♪

3ポンドぐらいのアベレージサイズですが、メッチャ嬉しい~!(喜)

サイレントモデル中心に開発を進めてきたこのジャークベイトですが、ラトルインモデルの研究は、今後必須課題ですね。
とりあえず、ラトルインしてもサイレントモデルと変わらないアクションレスポンスを発生させられる事が分かりましたので、今後、ラトルのタイプや個数など色々なプロトタイプを試し、魚の反応を見ながら研究して行きたいと思います。(^o^)v

ショートビルのプロトタイプではシルバーバスさんをキャッチ♪
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このショートビルタイプは、まだまだどうなるか未知数ですが、何はともあれ魚が食ってきてくれたのは嬉しい事ですね♪(喜)

ポールさんはドラムをキャッチ。
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ヘイ!ヒロシ!ドラムが釣れたぜ!!やったぞ!羨ましいだろ!俺はドラムを狙ってるんだよ!はっはっは~!(さっきはゴビーを狙っているって言ってたのに。笑)

どんな魚が釣れても粗末に扱う事なく喜ぶポールさん、最高すぎです。^^

スモールマウスはなかなか釣れませんがシルバーバスは良く釣れて、その後5匹リミットを達成。(笑)
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何はともあれ、何か釣れてくれると嬉しいもんですね!

ちなみに、ポールさんにこの日の状況でジャークベイトにこだわる必要が無いなら、どうやって釣りする?
って聞いてみましたところ、

”沖のディープエリアで、DSミノーを使って魚探を見ながらシューティングする。今日はメチャクチャスローだわ~~。”

との返答。

が、今自分達がやっているのは、シャローでスピーディーな釣り。

全く真逆の事をやっている訳です。(笑)

しかも、バスが浮いてきてくれて初めて成立する釣りなのに、濁りが入っててバスを非常に浮かせ辛い状況という。(汗)

通常のクリスタルクリアーな透明度であれば、水深が5mぐらいあっても余裕で浮いてくるスモールマウス達ですが、この日の状況は水深1mのボトムがぼやけてあまり見えないぐらいの状態。

そりゃ、ムチャっつうもんです。(笑)

そこで、少しでも可能性のあるエリアを求めて、ランガン。

濁りの入った水の中で、少しでもアピールを高める為にラトルインモデルを使い、ロングポーズで魚が浮いてこられる間を長く取る事をイメージしながら釣り続けます。

そして、ポールさんが3ポンドぐらいのバスをキャッチ!
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シブい状況の中、辛抱強く粘り倒してひねり出した貴重な1本です。

ちなみにポールさんには今年の春からJPRのMLとLのプロトを貸し出して使ってみてもらっているのですが、素晴らしいジャークベイトロッドだね!と、かなり気に行ってくれている様子♪

快適にジャーキングできるし、ルアーをロングキャストできるし、フレキシブルなので魚がばれなくて最高だ!
との感想でした。

ポールさん的には、Lは巻きで使ってもいい感じだね。との感想で、これは僕も激しく同意。^^

ジャークベイト王国で育ち、今まで数えきれないほどの魚をジャークベイトで釣って来たポールさんをうならせる堀口さん&塚本さん、オソルベシ!

現在、ポールさんの手元にあるJPRのプロトロッドは、これから凄まじい数の魚をキャッチし続けて行く事になると思います。(^o^)v
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North Fork Composites J Custom 2.0 JPR65Series 詳細ページ

僕も同様の釣で3ポンドぐらいのスモールマウス君をキャッチ。
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完璧に外しているとわかっているパターンの中、少しずつアジャストし、わずかな可能性を求めて、ようやくたどり着いた魚だけに、嬉しさもひとしお。

結果の大小だけでは測れない大きな喜びがそこにはあります。

今回の釣行では、最終的にラトルインモデルのジャーキング&ロングポーズのパターンで15匹ぐらいキャッチ。
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考え、悩み、ジャークし続けた1日。

そこには沢山の学びがありました。

色々な可能性が見えてきましたし、更なる改良に励みますぜ~~!!(^o^)v

この日釣れてくれたお魚さん達&ポールさん、ありがとう!

■ 使用タックル1
ロッド : ノースフォークコンポジットJPR65L
リール: シマノ・メタニウムMgDC7
ライン: ジャッカル・レッドスプール16ポンド
ルアー: ジャークベイトプロトサスペンドモデル(サイレント&ラトル)

■ 使用タックル2
ロッド : ノースフォークコンポジットJPR65ML
リール: シマノ・アルデバランMg7
ライン:レッドスプール16ポンド
ルアー:ジャークベイトプロトショートビルモデル、ジャークベイトプロトフローティングモデル
by nishinelureworks | 2016-05-28 02:16 | 釣行記 | Trackback

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