スーパーディープをパワーフィッシングで攻略する
2016年 12月 12日
ルアーマガジン2016年10月号特別付録 【でかバス完全攻略 in レイク・フォーク 大森貴洋】
詳しい内容はネタバレになるので割愛させて頂きたいと思いますが、リアルな大森プロの釣り、プロトルアーテストの様子、そして、素の大森貴洋(←これが一番おもろかった。笑)が見れて、ハードな作業後でヘロヘロな体調にも関わらず、最後まで飽きる事無く(寝落ちする事無く)、一気に見てしまいました♪
完全にシーズナルパターンを外している事が分かってるプロトルアーを投げ続けて、最後にスーパービッグフィッシュをキャッチしちゃうところなんて、メチャクチャ痺れたわ~!
流石はエリートプロ!
圧巻のエンディングには大興奮でした!!
そんな面白すぎるDVDの中で、自分が最も気になったのは、大森君がディープにスクールするビッグバスをクランキングで狙っていくシーン。
そこで大森君が手にしたタックルはヘビーキャロライナリグのクランク!!
もうね、僕的にはおおおおおおお!!!!って感じっすわ~!
”シークレットなのでコメントしたくない、動画でも見て下さい。”という大森君のコメント。
カメラの前でビッグバスをキャッチしててシークレットもくそもありませんが(笑)、大森君の、”こんなに楽なのに、何で誰もやらないんだろう?”という話には僕もメチャ同意。
【キャロライナリグ+クランクベイト】
凄い可能性を秘めた釣りだと思います。
水深10mを超えるようなスーパーディープでパワーフィッシングを展開しようと思うと、バーチカルな釣りとか、エキストラディープクランクをロングラインでドラッギングするとか、あまり選択肢はありませんが、ヘビーキャロライナリグなら、通常のハードルアーは到達不可能な深度でも、簡単にプレゼンテーションすることが可能。
僕自身もエリー湖でよくやるのですが、1オンスウェイトをつけるだけで水深14mぐらいまでカバーできてしまうので、ディープで横方向のリアクションの釣りをしたい時はマストテクニックとなっています。
例えば、ビッグクランクだけではなく、スモールサイズのシャロークランクとか、ジャークベイトとか、プロップベイトとか、そんな類のルアーをスーパーディープに送り込めるメリットは計り知れないと感じています。
水深12mボトムでデンプシーテールをスローロールしてキャッチしたエリー湖のスモールマウス。
同じくブレクラでも。
そして、この釣りを教えてあげた友人もエリー湖でトライし、今年の冬前に5ポンドオーバーのビッグスモールマウスをキャッチ!(ルアーはブレードクランク)
通常はソフトベイトやジグがメインのエリー湖のディープの釣りですが、ハードベイトに良い反応を見せる時があるので、そういう時はこの釣りの出番ですね~。
もちろんデメリットもあり、キャストがし辛い、糸が絡む時がある、中層を狙う場合どの水深を泳いでいるか良くわからない、リグるのがめんどい(笑)等のヘビキャロクランクならではの煩わしさはあります。
もしかしたら、”トリプルフックがついたルアーをキャロライナリグなんかで投げたら糸絡みしそう・・・・”というネガティブなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、使用ルアーやタックルセッティングを誤ると、間違いなく糸は絡みます。(笑)
が、糸絡みを回避する要点が幾つかありまして、やりかたによっては糸絡みリスクを大幅に減少させる事ができます。
ご参考までに、僕が現在行っている方法を下記にご紹介させて頂きますね♪
■ 使用ルアー
飛行姿勢の良いもの
クルクル回転しながら飛んでいくものは、飛行中に糸絡みする確率が上がります。
■ シンカーセッティング
最初は中通しオモリを使っていたのですが、色々試してみた結果、現在は下記のシステムに落ち着きました。
ちょいピンボケですが(汗)、中通しでなくナス型オモリにスプリットリングでスイベルを装着したモノ。
写真のウェイトの左側が道糸、右側がリーダーで、リーダーの長さは大体60センチぐらいです。
中通し式でなく、完全固定式にすることによって、フォーリング中の糸絡みが激減します。
あいかわらずヘタクソな絵ですが(汗)、中通しだと、シンカーが道糸をスライドしながら沈んで行くので、フォール時に道糸とリーダーが接近してしまいルアーが道糸を拾う確率が上がりますが、固定式は中通し式と比較すると道糸とリーダーのクリアランスを若干取れるので、糸絡みのリスクを減らすことが出来ます。
また、固定式は着底時に余計な糸ふけが出ていないので釣りもしやすいように感じます。(中通しシンカーでフリーフォールさせた場合、沈降中にシンカーが道糸をスライドしてしまい、着底時に超ロングリーダー状態になってしまっていたりする。笑)
■ 沈め方
フリーフォールで沈めると糸絡みが発生する確率が上がりますので、基本はカーブフォールですが、水深10mオーバーのスーパーディープでカーブフォールさせるとルアーがかなり手前に寄ってきてしまってプロダクティブゾーンを長く取れません。
そこで、スーパーディープでこの釣りを行う場合は、僕の場合は最初の数秒だけスプールの糸の出を止めてカーブフォールさせ(道糸とリーダーにクリアランスを作りだす)、その後サミングでほんの少しだけテンションを掛けながら(ラインを出しながら)、微カーブフォールさせるようにしています。
■ 底取り
着底後はロッドストロークでルアーを動かしながら、フォール時に出来たスラックラインを取り、ラインを徐々に直線に近い状態にしていきます。
■ 投げ方
通常のルアーキャストのように軽快に投げる事は難しいので、ラインの垂らしを少し長めにとり、投げ釣り仕掛けを投げるような感じで、よいしょ~~ってな感じで投げます。(笑)
そして、着水直前にサミングをし、必ずシンカーとルアーをターンさせてリグが一直線の状態(シンカーの向こう側にルアーが着水する状態)で着水させるようにします。
投げ方については大森君のDVDが大いに役に立つと思います。(必見です!)
■ タックル
僕は今のところ下記のタックルでやっています。
ロッド : ノースフォークコンポジットTCR610M
リール : メタニウムXT
ライン : レッドスプール16ポンド
リーダー : レッドスプール16ポンド(60センチぐらい)
改良点としては、今年は16ポンドのフロロラインでこの釣りをやっていたのですが、来年はライン径の細いPEでやってみたいですね。
あと、ロッドはできればもう少し長いロッドが欲しいかも~。
ってな訳で、スーパーディープでのパワーフィッシングの世界が大いに広がる可能性があるキャロクラ。
まだまだ未開拓な分野だと思いますし、改良の余地は沢山あると思いますが、この記事が何かのお役に立てば幸いです。^^
水平線のど真ん中でのパワーフィッシング、なかなか痛快ですよ~!(^o^)v
最後になりましたが、このような素晴らしいDVDを作って下さったルアーマガジンのスタッフの皆様、ありがとうございました!
■ ルアーマガジン2016年10月号バックナンバー http://www.naigai-shop.com/SHOP/851610.html