新型ルアーの紹介 【Chippawa RB/チッパワRB - チッパワシリーズコンセプト】
2017年 11月 20日
今日のブログではそのクランクベイトについてご紹介させて頂きたいと思います。
現在北米で販売しているNLW製インジェクションベイト第一号のErie115MDと同じく、オンタリオにちなんだ名前を付けました。
チッパワって、全く耳馴染みのない言葉だと思いますが、ナイアガラ地方を流れているチッパワクリークと言う川でラージマウスが釣れる美しい流れ。
このチッパワRBのスペックですが、
リップを含まないボディー長が62㎜、ウェイトが15.0g、そして潜行深度が約1.5~1.6mのラウンドビルクランクとなります。
チッパワのモデルネームの後ろにつくRB=ラウンドビルと言う意味です。
このクランクの一番の特徴はボディー形状で、一言で言えばファットフラットサイドとも言えるボディー形状。
この話を書き出すと、とてもスペースが足りないので、それはまた機会を改めて書かせて頂きますね。
このクランクを開発するにあたって、実は最初はスクエアビルモデル(正確にはコフィンタイプのリップ)で開発を進めていたのですが、ふとしたきっかけでラウンドビルを試してみたところ、これが無茶苦茶ハマっている感があって、1番バッターはRBモデルで行く事になったという、何時もの如くニシネ出たとこ勝負ワークス全開な展開。(笑)
と言う訳で、1番バッターは最後のちゃぶ台返しで誕生したChippawa RB!(^o^)v
そして、ここから先が最重要点なのですが、このクランクの最大のキーは、最終的にシステムクランクとしてのモデル展開を目指しています。
システムクランクは世の中に沢山あるかと思いますが、大部分のシステムクランクはボディーサイズが小さい~大きい、潜行深度が浅い~深いという感じの方向性だと思うんです。
が、このチッパワシリーズが目指している方向性はそれとは少し違う方向性で、簡単に言うと、共通ボディーでその場の状況や魚のコンディションなどに合わせて、より細やかなアジャストが可能になる方向性を考えています。
例えばですが、同じボディーでハイスピードクランキングできるモデルと、スナッグレス性能を強化したカバー特化モデルの2種類があったら便利だと思いませんか?
このチッパワシリーズに今後どんなモデルが加わり、どのようなシステム図が描かれて行くかは楽しみにしていて頂ければと思いますが、そんな方向性で考えています。
と言う訳で、このチッパワRBは、チッパワクランクベイトシステムの幹となるベースモデル。
ベースモデルなので、ポジション的にはほぼほぼ素うどんです。(笑)
が、美味しい素うどんを作るのが難しいのと一緒で、製作者の立場からすると、こういうベーシックなモデルって実は作るのが難しい~。(汗)
誤解を受けるのを恐れずに言わせて頂くなら、何の特徴もなく、目を惹くような新機構を持っている訳でもない普通のクランク。。。
普通だからこそ作るのが難しい。今回の開発はそんな開発でした。
このクランクが存在意味を感じてもらえるルアーに育っていってくれるだろうか?
普通という存在の中にどんな意味を見出したらいいのか?
自分の力で完成させる事が出来るのか?
そこには幾多の葛藤や試行錯誤がありました。。
でも、モノ作りの端くれとして、このドデカイテーマにどうしても挑戦してみたかった。
そして、何よりも自分がこのクランクベイトを必要としていました。
はたして、このチッパワ君が受け入れられ、10年先も投げ続けられているかどうか僕には分かりませんが、とにかく全力を尽くすのみ。
順調に行けば2018年の3月頃には日本国内リリースに踏む切れるはずですので、もうしばしお待ち頂ければ幸いです。
明日か明後日にはリリース予定のカラーをご紹介させて頂きますね。
新型ルアーの紹介 【Chippawa RB/チッパワRB - チッパワシリーズコンセプト】 : Nishine Lure Works 裏日記... more