昨日のブログでシステム化を進めているチッパワの全モデル(2018年9月現在)をご紹介させて頂きましたが、その記事内で、ワンボディーでのシステム展開が内包するリスクや難しさについて少し書かせて頂きました。
■ 昨日のブログ記事
身もふたもない話になりますが、システム展開をして一番避けたい展開は、無理くりシステム化した結果、全てのモデルが中途半端で全く使えないシステムが出来上がってしまうという悲惨なストーリー。汗
それだけは是が非でも回避しなければなりませんw
それについてはまずはルアーのメカニズムから話し始めなければならないのですが、要点を簡潔に言うと、
ルアーのアクションはボディー形状に大きく由来しているので、その土台となるボディー形状が同じである以上、各モデルでベストセッティングを見つけていくというのはかなり難しい。
という大きな課題を抱えての挑戦となりました。
が、そんなセッティングの難しさは別にして、釣り人の観点で見ると、同じボディーでそれぞれの用途に合わせてセッティングされたモデルでルアーローテーションできるというのは凄いメリットなんですよね♪
丸っきりルアーが変わってしまうと使い手側のメンタルのアジャストも大チェンジしないといけませんが(汗)、同じモデルの中でのローテーションなら、メンタルのアジャストもずっと容易になりますし、コンフィデンスも維持しやすくなります。
これは実際に作って釣ってみた結果、作った僕自身がその便利さに驚いていますw
という訳で、今後チッパワシリーズは2年間ぐらいかけてシステムを完成させていく予定で、各種モデルの開発を同時進行で進めております。

ラウンドビル、スクエアビル、ロングビル等々、それぞれのモデルが一番必要とされるであろう場面を想定してリップセッティングを施し、そしてもちろん内臓ウェイトもそれぞれのモデルでのベストバランスを追及しています。
この開発で最大のキーになっているのは、土台となるチッパワボディーのポテンシャルをどこまで高めれられるか?という事。
ものすごーくシンプルな発想ですがw、土台となるボディーが秘めているポテンシャルが高ければ高いほど、様々なチューニングを施せる許容量が生まれますし、チッパワのボディーは試行錯誤を繰り返しながら煮詰めに煮詰めて作り上げて行った感じです。
そして、その結果どんなことが起こったかというと、泳ぎたがり屋のチッパワさんが生まれてきたというw
簡単にご説明させて頂くと、リップや内臓ウェイトなどの各部セッティングは、泳ぎたがり屋のチッパワさんを補助し、アクションをブーストアップさせる役目を持っているとでも言ったらいいのでしょうか。
僕のつたない文章力ではうまく書けませんが、そんな感じです。(なんて乱暴な説明なんでしょうw)
これはオリジナルのチッパワRBのリップをカットしてリップレス化したモデル。

リップを根元からカットして泳がせてみました。
おそらく言葉で伝えるより、実際に何が起こるか映像でご覧頂いた方がわかりやすいと思いますので、実験動画を貼り付けておきますね。
北米用に作った動画なので英語でしゃべっていますが、ルアーの動きはご覧いただけると思います♪
リップが無くても、これだけ泳いでくれるポテンシャルがあるからこそ、様々なセッティングを施せる。
これが、チッパワの最大の秘密であり、大きな原動力になっています。(^o^)v
そんなチッパワさんですが、いよいよRBのスローフロートモデルの出荷が秒読み段階となってきましたので、次回のブログではスローフロートモデルについて書かせて頂きますね~♪