【新製品】 ニシネDSフック

今日のブログでは4月発売予定のニシネDSフックについて書かせて頂きたいと思います。


Nishine DS Hook
【新製品】 ニシネDSフック_d0145899_07081826.jpg
製品名:Nishine DS Hook
タイプ:ドロップショット(ダウンショット)リグ用フック
サイズ:#2
イチカワフィッシング製
入り数:6本
希望小売価格:480円/税抜(528円/税込)



さてさて、このニシネDSフック。
ルアーメーカーなのに釣り針??と、場違い感満載ではありますが、どうしても欲しくて作ってしまいましたw

この針は上の製品詳細欄にも記してある通り、ドロップショット(ダウンショット)リグ用の針になります。

形状はご覧の通り、ドロップショット用のフックには今までなかった形状。
【新製品】 ニシネDSフック_d0145899_08263142.jpeg

だらだら書くよりも画像をご覧頂いた方が早いと思いますので、ここから先は画像をご覧ください。

この針をドロップショット(ダウンショット)リグでリグったらこんな感じ。
【新製品】 ニシネDSフック_d0145899_08221335.jpeg
外掛け結び(餌釣り用の針を結ぶのに用いられる結び方)で結ぶ事を前提にして作りました。
外掛け結びで結ぶと針が傾くことなく、必ず真っ直ぐ立つのが最大の特徴です。

前から見たらこんな感じ。
【新製品】 ニシネDSフック_d0145899_08231820.jpeg
こんな感じでビシィっと針が真っ直ぐ立っています。

この針を作ろうと思ったきっかけは、ドロップショットミノーを使う時に、従来のマスバリ&結び方だと何かの拍子でドロップショットミノーが傾いて泳いでしまうことが多く、それが嫌で嫌でたまらんかったから‥‥というのがこの針の開発の出発点になっています。

例えば、断面が円形に近い形状を持つソフトベイトなら多少傾いて泳いでも気になりませんが、ドロップショットミノーのような扁平ボディーだと、少しでも傾いたら気になって気になって仕方がない、という方も結構いらっしゃるんじゃないかな?と思います。

で、それを何とか改善しようと思って、糸の結び方で克服しようとしたのですが、自分で考えた結び方も含めて、思いつく限り様々なノットを試してみたものの、どれもこれも満足がいかない結果&結論に至りました。(2年間研究してました)

試した中で一番良いと思った方法はパロマーノットで結び、結んだ後にリーダーをタイイングアイの上から下に通して最後は瞬間接着剤で固定するという方法。
パロマーは強度は申し分ないですし、リーダーを上から下に通すことである程度フックを上に向かせることができますが、タイイングアイに結びつけたノットが左右どちらかにずれてしまうと結局は針が傾いてしまうので、それを接着剤で固定する必要がありました。
が、なんせ接着剤とかめんどくさい。
それ以上にローガンが進んだおっさんにとっては、あの小さい穴にラインを2回通す必要があるパロマーノットは結構地獄w

ってなわけで、最終的には結びではなくフックをいじった方が早いという結論に至りました。

で、そんな試行錯誤の結果、完成したのがこの針でした。
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このニシネDSフックのその他の特徴ですが、ロングシャンクになっているのが大きな特徴だと思います。

ロングシャンクのフックの大きなメリットの一つが、フックが深い場所に掛かりやすいというメリットがあるのですが、このニシネDSフックは5ポンドスモールマウスの口に合わせたサイズにしています。
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タイイングアイと、フックポイントの幅がちょうど5ポンドスモールマウスの唇の厚さぐらいにしてあり、こうすることによって、硬い歯の部分ではなく、その奥の柔らかいところにフックが掛かりやすい設計になっています。

ちょうど5ポンドぐらいのスモールマウスにフッキングした状態。
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これは60センチぐらいのブラウントラウト。
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毎回こうなるわけではないですが、フックは口の奥の柔らかいところに掛かりつつも、タイイングアイは口の外に出ているという掛かり方をする事が多いです。
しかもこうやって掛かるとフックがロックされてしまって外すのが大変な時があるぐらいしっかり掛かり、魚のキャッチ率も高まります。


あと、ロングシャンクのもう一つのメリットは、使用しているソフトベイトが長持ちしやすいということ。
これがどういうことかと言いますと、魚が掛かった後はソフトベイトがシャンク前部にスライドし、そこで生き残ってくれている事が多いです。(下の写真の感じ)
これがショートシャンクだとソフトベイトの逃げ場がなくて、フッキング後に飛んでいって無くなってしまうという事になりやすいです。
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フックにドロップショットミノー3.4インチをセットしたら、こんな感じ。
【新製品】 ニシネDSフック_d0145899_08234880.jpeg
チョン掛け

僕はこの掛け方で使う事が一番多く、ナチュラルな動きを演出できます。

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チョン掛けその2

この刺し方にすると早いスピードで落としてもルアーが回転しづらくなるので、重たいオモリでディープを釣る時とかにおすすめ。
KVDや今はお亡くなりになられましたがドロップショットリグの名手のアーロンマーテンスなどもこの方法でセットされていたと思います。


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縫い刺し

針をできるだけ見せたくない時はこの刺し方。ただし、ルアーの中に背骨が通るので、アクションの滑らかさは少し失われます。
ショートバイトの時などは口の中に針が入りやすいので、お試しください。


番外編になりますが、これはロングシャンクにしたことで生まれた副産物だったのですが、こういう使い方もおすすめ。↓
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小さめなスイムベイトを縫い刺し
(ルアーはケイテックさんのイージーシャイナー3インチ)

実は五大湖では夏場にスモールマウスがサスペンドして小さい餌を食べているタイミングがあるのですが、これが結構シビアで難しい魚なんです。
そういう魚を狙うのに適しているのが、ハードルアーで言えばベビーアビノーみたいな小さめのシンキングプロップベイト。
そして、ソフトベイトでは2.5インチ〜3インチぐらいの小さめなスイムベイトをロングリーダーのドロップショットリグでスイミングさせるというのが、知る人ぞ知る夏場のサスペンドバス攻略パターンになっています。

で、そんな釣りをする時に、このニシネDSフックの最大の持ち味のフックが必ず真っ直ぐ立つという特性が非常に大きなアドバンテージになります。

フックが傾いてしまったらスイムベイトも傾いて泳いでしまうわけで、その先は言わなくてもわかりますよね‥110.png165.png

パッケージはこんな感じ。
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ドロップショットミノーに合わせて作った事もあって、#2の1サイズのみというフックラインナップとしてはあり得ない展開ではありますが、おそらく多くの方がストレスに感じられているであろう事をかなり解消できているんじゃないかな?と思っています。

製造はイチカワフィッシングさんにお願いして、素晴らしい品質のものを作り上げて頂きました。

ドロップショットミノーのポテンシャルを最大限発揮させたいという一念で作ったニシネDSフック。

予定通り進めば4月初旬には出荷開始できるかと思いますので、ぜひお試し頂ければ幸いです!


■ ニシネDSフック 説明動画(結び方の説明あり)

■ ニシネDSフックWebページ
https://www.nishinelureworks.jp/nishine-ds-hook

NLW製品お取扱店様、および問屋様にはキープキャスト終了後にご案内を差し上げますので、どうぞよろしくお願い致します。









by nishinelureworks | 2023-03-08 07:17 | NLW Original Goods | Trackback

ルアー開発、釣り、その他もろもろの徒然記


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