本日のブログではリリースが近づいてきたチッパワXDDをご紹介させて頂きたいと思います。
Chippawa XDD
ボディー長:62mm
ウェイト:20.4g
潜行深度:4.2m(フロロカーボン16ポンド)
フック:イチカワカマキリ#4
スナップ:1+
希望小売価格:1900円/税抜(2090円/税込)
カラーパターン
ここから先はこのチッパワXDDに込めた想いというか、開発で目標にした事などを書いていきますね。
このチッパワXDDでどうしても実現させたかった事を一言で簡潔に言うとしたら、コンパクトボディーのディープクランクが欲しかった‥‥の一言に尽きます。
ディープクランクといえばボディーが大きくて巻き抵抗も大きいものが多いのですが、これはルアーを深く潜らせたいと言う観点で言えば非常に理にかなっているんですよね。
ボディーを大きくすればそれだけで潜行能力は高まりますし、ボディーが大きい=重量もあるので、より遠くまで飛んで潜行深度を稼ぐことが可能になります。
ただ、ボディーがデカくなればアピールも大きくなるわけで、それが良い時もあればダメな時もあり、ディープクランクの釣りをすればするほど、コンパクトなディープクランクがあればなーとの思いを個人的に募らせていました。
NLWで言えば、チッパワDDブレードがありますが、更に深いところを狙えるクランクが欲しくて欲しくてたまらんマンだったわけですw
ちなみにルアーのメカニズム的なお話をさせて頂くと、小さいボディーになればなるほど潜行深度を稼ぐことが難しくなり、ルアーのセッティングの難易度は高くなっていきます。
チッパワDDブレードを作った時の事を振り返ると、当時の僕の能力ではDDがチッパワボディーでのマックス到達深度だったので、今回のXDD開発はそんな自分の限界を突破するチャレンジでもありました。

このチッパワXDDの最大の特徴は、しゃもじのような長ーいリップ。コンビニのお姉さんが弁当のスプーンを入れ忘れてても、これで代用できるんじゃないかという気がしていますw
コンパクトなボディーを深く潜らせようとした結果、このような特異なバランスになったのですが、これには嬉しい副産物もあり、この長ーいリップのおかげでかなり根掛かりし辛くなっていると思います。
正直な話、飛距離&潜行深度の向上だけを考えたら、もっとウェイトを入れて飛距離&潜行深度を稼ぎたいところだったのですが、そうすると浮力が弱くなって障害物を回避させ辛くなるので、浮力はしっかり残してあります。(浮力感は動画をご参照ください)
そんな感じのセッティングなので、リップが何かにタッチした瞬間にリトリーブを止めることで根掛かりをかなりの確率で回避できるルアーになっていると思います。
そんなチッパワXDDのアクションですが、ナチュラルなタイト系アクションで泳ぎますので、イメージ的には深く潜るシャッドプラグみたいな感じのルアーを想像して頂くとイメージが近いかもしれません。引き抵抗も軽いので、投げ続けて頂くのもそれほど苦にはならないと思います。
僕の場合はスモールマウス狙いが多いので余計そうなのかもしれませんが、このナチュラル系アクションは非常に効果があると感じています。
そんなチッパワXDDですが、最後に弱点をお伝えして、この記事を締めくくらせて頂きたいと思います。このチッパワXDDですが1cmでも深く潜らせるために、そして良い動きを絞り出すために安全マージンを削りに削って、かなりギリギリのセッティングを施していることもあって、パッケージから出した状態だと右か左に微妙にズレて泳ぐ個体がある可能性があります。

チッパワXDDのパーツ接着工程は機械を使って行なっているのでかなりの高精度で組み立てられている自負はあるのですが、チッパワXDDが必要としている精度は機械で出せる精度の限界を超えており、最後は使用者の皆様のお力をお借りしてベストセッティングを出して頂ければと願っています。
もし安全策を取るとすれば、例えばタイイングアイの位置をあと1mm前方に移すだけで全ての個体の泳ぎを完全にコントロールできるのはわかっているのですが、そうすると泳ぎも潜行深度も大きく変わってしまうので、僕にはその選択をすることができませんでした。(アホですいません
)
手間がかかって申し訳ないのですが、一度セッティングを出して頂ければその後はチューニングが狂う事は殆どないと思いますので、どうか皆さんの手で命を吹き込んでやって下さい!
というわけで、チッパワXDD、順調にいけば今月末ぐらいには出荷開始できそうな感じですので、どうぞよろしくお願いいたします!
■チッパワXDD 製品紹介動画
■チッパワXDDウェブサイト
取扱店様及び問屋様には近日中にご案内を差し上げますので、どうぞ宜しくお願いいたします。