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レイクオブザウッズでマスキーと出逢う

時間がなさすぎて書けていなかったレイクオブザウッズのマスキー釣行ですが、ようやく少し落ち着いてきたので忘備録として記しておきたいと思います。


前回の記事で綴ったイアン君との釣りの後、いよいよ今回の旅の最大の目的でもあったマスキー釣りへの挑戦が始まりました。

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マスキー狙いの人たちの間では1万投して1匹釣れればラッキーと言われているマスキー。

このレイクオブザウッズはマスキーアングラー達の聖地とも呼ばれている湖で、今回の旅はそんなスペシャルな湖でマスキーを追い求める旅となったのでした。

訪れた場所はこの画像の指マークで示しているエリア。
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このエリアはノースウェストアングルと呼ばれている地域で、アメリカ領土ではあるのですが飛び地になっており、陸路で行く場合はアメリカから来る人であっても一度カナダ領に入ってからアメリカに再入国していかなければならないエリア。

後で調べてみたら、アラスカを除くアメリカ領土で最も北に位置するエリアとなっており、かなりスペシャルなエリアと言っても良いかと思います。

ここがマジで遠かった。すごい遠かったです。

この動画はその地域への道中の動画。
今まで陸路でアメリカに入国したことは何度もあるのですが、国境線上に入国施設がない国境越えは今回が初めて。

ここに至るまで100km近いダートロードを走ってくる必要があり、僕が訪れてきた場所の中でも屈指の田舎でした。


そしてようやく辿り着いたヤングスベイという場所。(ミネソタ州)
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Northenmost Point(最北端の岬)と記してあるモニュメントが出迎えてくれました。


そして、このヤングスベイにてダイワUSAの皆様と合流。
今回の旅はダイワUSAさんがリリースされているマスキータックルなどの撮影&テストが主目的で、その旅にNLWも参加させて頂いたのでした。(ありがたや)
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長いダートロードを走ってきたレンタカーのリアウィンドウに溜まった土埃にちょっといたずらw


このヤングベイまで迎えに来てくれた船に乗って更に移動。
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釣具他、3日間の生活物資などを積み込んでボートは満杯。


約20分ぐらいのボート移動で、今回の旅の最終目的地に到着しました。
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レイクオブザウッズの島にあるフィッシングキャンプ!
もうここまで来るとテンションマックスです。(大興奮)


桟橋で荷物を荷上げしたら、フィッシングキャンプのスタッフさん達がカートで迎えに来てくれて、宿泊するキャビンに荷物を運んでくださいました。
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キャビンはレイクオブザウッズの湖畔沿いにあって、最高の眺め!
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ベッシーとレイクオブザウッズの2ショット。



いよいよ翌日からマスキーチャレンジが始まるということで気持ちは最高に盛り上がりますが、そこは釣り人集団。
いきなりオカッパリで釣りを開始されるダイワUSAの皆様w
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そして、ダイワUSAのノアさんが速攻でエリー115SDでナイススモールマウスをキャッチ!!
NLWフーディーを着てくださり感謝感謝です。(感涙)
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このような事を僕が言うのもなんですが、ダイワの皆さんの釣り好き度はハンパないです。
現場をとても大切にされているのが伝わってきます。


もちろん、釣り好き度はNLWも負けていません。
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ハーヤンパパさんがパイクをキャッチ!!


レイクオブザウッズの美しい夕焼け。
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そんな綺麗な夕焼けの中、シムコーを投げていたら僕のルアーにもパイクが食いついてきてくれました!
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そして翌朝、いよいよマスキーチャレンジがスタートしました。

初日のガイドはルークさん。
フィッシングキャンプから船で20分ぐらい走って辿り着いたスポットで、ガイドのルークさんが朝イチの一投目にいきなりナイスサイズのパイクをキャッチ!!
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一投目に釣れたので、今日はすごいことになるのか?!と色めき立ったのですが、やはりマスキーはそんなに甘くありません。。

ただただ無の時間がすぎていきます。。

そんな無の時間が過ぎていく中、クソ重たいルアーをただひたすら淡々と投げ続けていくのはメンタル的にもフィジカル的にも修行の世界。

正直、しんどい釣りですが、そのしんどさもある一点を過ぎるとランナーズハイみたいなものでしょうか、逆に心地よくなってくるから不思議です。


途中、ルークさんが見せてくれたトップウォータールアー。
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左右に飛び出たアームに装着されたフックがとてもユニークですが、絶対に魚をかけるという執念が伝わってきます。

マスキールアーには本当にユニークなものが多くて、ワッパープロッパーとか、でかい羽根ものルアーとか、マスキールアーを元にして誕生したバスルアーも沢山あります。

ちなみにベッシーはバスルアーの世界ではビッグベイトの範疇に入るルアーだと思いますが、マスキールアーの世界ではタイニーサイズ。そのサイズ感の違いに驚きます。


岩場で羽を休めるペリカン達。
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僕が住んでいるナイアガラ地方では見たことがないのですが、レイクオブザウッズには沢山のペリカンがいてビックリ。
ペリカンって南の鳥だと思っていたのですが、夏場はこんな北まで渡ってきているのに驚きました。

ペリカンの他にも、鵜やアジサシやルーンなど、魚を食べる鳥が沢山いて、この湖の豊さを感じます。


そんなこんなで無の時間が過ぎていっていた中、突如として僕のロッドにアタリが!

しかしフックアップせず!(涙)
そのまま巻いていたら、水面直下を泳いでいたベッシーの真後ろででかいマスキーが全身を見せる勢いで横っ飛びで再度襲いかかってきた!!(うぉおお)
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が、残念ながらフックアップせず。(大泣)

結局この日はこれが最初で最後のオンリーワンチャンスだったのでした。

眼前に広がるレイクオブザウッズの壮大な景色。
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湖の食物連鎖の頂点に立つマスキーは言ってみれば湖の王者のような存在で、個体数も少なくそもそも遭遇するチャンスが少ない魚。
しかも、ものすごくオンオフが激しく、食いが立っている時はものすごく貪欲な顔を見せる反面、ご機嫌斜めな時はルアーはもちろんのこと、餌となる獲物が目の前を横切っても全く関心も示さないと言ったような気難しさを持った魚だと感じています。

そして釣り人達は翻弄され、夢中になる。

魔性の魚ですねw

マスキーチャレンジ初日、僕たちの船はノーマスキーでしたが、別艇で撮影&釣りをされていたダイワUSAのチップさんがトップウォーターモデルのベッシーのルーンカラーでビッグマスキーをキャッチされていました。
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丸一日何もなくて、日が暮れる寸前にドッカーンと来たそうです。
47インチクラス(1.2m弱)のモンスターサイズ!!(すごい)



そして、一夜明けてマスキーチャレンジ2日目。
午前中はダグさんのボートで釣りをさせて頂きました。

マスキーフィッシングの世界で最も名前が知られている腕利きガイドのダグさん。
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奥さんのジェシーさんも凄腕のマスキーアングラー。
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別艇から撮影をして頂きながらの釣りになったのですが、ダグさんはもちろん凄いのですが、ジェシーさんも凄すぎでした。
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華奢な体躯にも関わらず、8.6ftのマスキー用ヘビータックルを軽々と振り回し、釣りの全ての動作に無駄がなく、めちゃくちゃカッコ良すぎでした。

お話を聞いたら、物心が付いた時にはすでに釣りを始めていたらしく、小さい頃から色んな魚を釣り、マスキーもすごい数を釣り上げられてきているアングラーで、僕が今まで出会ってきたアングラー(男性女性問わず)の中でもトップレベルのハードコアアングラーでした。


そして、ダグさんがメーターぐらいありそうな巨大なパイクをキャッチ!
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ちなみにダグさんはこの後、マスキーもキャッチされたのですが、それはダイワさんが撮影されていて僕がアップしていいかわからないので、どこかでそのうち公開になるのを楽しみにお待ちください。


そして、撮影が終わった後、ここまで撮影艇として随伴してくれていたルークさん艇とは別行動になったのですが、ここからこの旅の奇跡が始まりました。
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遠くに浮かぶルークさん艇、横に乗っているのはハーヤンパパさん。

これ、うまく言えないのですが、本当にすごいアングラーって、ただボートで浮いているだけでオーラがあるというか、凄さが伝わってきます。(本当にうまく言えない)

マスキーアングラーの世界で最も名が知られているダグさんですら、ルークは特別な存在だ。バスフィッシングの世界で言えばKVDのような存在で、ルークがいなかったら今の自分はない。と、ものすごくリスペクトをされていました。


そんなルークさんの船で釣りをされていたハーヤンパパさんがついにレイクオブザウッズのマスキーをキャッチ!!
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もはや神々しさすら感じる魚体。

余裕のメーター超えサイズで、ベッシーのスローシンキングモデルでキャッチされたとのことでした。

この時の映像がダイワUSAさんのインスタに投稿されていたので貼り付けておきますね。


そして、同じくベッシーのスローシンキングで更にでかいマスキーをかけられたとの事だったのですが、ランディング寸前で惜しくもバラされたとのこと。(残念)

しかし、でかいパイクをキャッチされたとのことでした。

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ルークさんもハーヤンパパさんを大絶賛。
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そして、2日目の午後は僕もルークさんの船に乗せて頂いて釣りをさせてもらったのですが、夕まずめにドラマが起こりました!!

ハーヤンパパさんのマネをしてベッシーのスローシンキングモデルをストップ&ゴーで泳がせていたら、ガツンと激しい衝撃と共にマスキーがヒット!!
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ようやく出会えたレイクオブザウッズのマスキーさん。この魚もメーター超え。


キャッチシーン動画。


もう嬉し過ぎて、全身が震えました。(感涙)


やってくれたシスコカラーのベッシースローシンキングモデル。
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後でルークさんのレインスーツの背中を見たら、マスキーを釣り上げてハグした時に僕の手についていたマスキーのヌルがジャケットでカピカピになってましたw
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ルークさんに、マスキーのヌルをなすりつけちゃってゴメンねって謝ったら、そんなこと構うかい、マスキーのヌルとかウェルカムだとw

そして、2日目はマスキーのご機嫌が良かったのか、別艇で釣りをされていたダイワUSAのIさんもビッグマスキーをキャッチされていました!
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キャッチされたルアーはダブルドッグという超ど定番のマスキールアーで、重さが1ポンドもあるビッグソフトベイト。
僕も少しだけ投げさせて頂いたのですが、もうホント、ベッシーをタイニールアーに感じてしまうぐらいサイズも重さも使用感も強烈なルアーでした。



最終日の3日目は、カートさんの船に乗せて頂いてラストチャレンジ。
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カートさんはミネソタで超有名なマスキーショップを営まれている、これまた筋金入りのマスキーアングラー。


ルークさんやダグさんの船もそうだったのですが、ドライバーシートの後ろにマスキールアーをこうやって積み上げておくのがミネソタスタイルみたいです。(ルアーが重たいのでデッキに置いて置いても全然飛んでいかないみたいですw)
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あと、ミネソタスタイルといえば、写真を撮り忘れちゃったのですが、皆さん何故かビーサンw

もう一つ、これは冗談のような話なのですが、皆さんの船に積まれていた鎮痛剤のボトルに目が点。。。汗

マジか、、、と思ったのですが、マスキー釣りは本当に身体への負担が大きい釣りなので、時に鎮痛剤が必要なこともあるということなのでしょう。(汗)

マスキーアングラーのメンタルの強さは尋常じゃないです。


まるで山上湖のように天候の移り変わりが激しいレイクオブザウッズですが、そんな目まぐるしい天候変化の中、素晴らし光景を見せてくれました。
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レイクオブザウッズの湖上に掛かったダブルレインボウ!!

絶景でした。


そして、3日目は僕にワンチャンスあったのですが、惜しくもフックアップならず。。

たまたまカートさんと何か話をしながら釣りをしてて、一瞬だけ集中力が切れていた時の突如のマスキーチェイス。。汗

全てを目撃されていたハーヤンパパさんによると、僕が巻き上げてきたベッシーがボートの真横まで来た時にボワーンと姿を見せ、口を開けて食いそうになったようなのですが、そのまま帰っていったとの事。

僕はルアーを食い損ねて泳ぎ去っていくマスキーの尻尾だけ見ることができたのですが、あの瞬間に8の字を描けていたら、もしかしたら食わせれていたかも、、、、と思うと、残念無念な感じでした。(大泣)

一瞬のチャンスを生かすことができるか否か、特にレイクオブザウッズは強いタンニンウォーターで水中がよく見えず、船の真横まで来ないとルアーが見えない為、魚の姿が確認できなかったとしてもルアーをピックアップする寸前に船縁で8の字を描くのはとても大切。

それまでのキャストでは毎回8の字を描いていたのですが、たった一回描かなかった時に限ってマスキーが追いかけてきてたとか、本当にマスキーという魚の魔性性を感じます。


そんなこんなで、今日はあと数投で釣りが終了というタイミングで、ハーヤンパパさんのキターという雄叫び!!

まさかまさか、この土壇場でのドラマ魚か?!と、皆が大興奮!!

しかし、ロッドがイマイチ曲がっていない。

でも、何かついている??

と、上がってきたのは、この魚!!
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何が釣れたか皆が一瞬把握できず、しばしの沈黙。。。

そして、ディナーが釣れたぞぉ〜!と湖面に響き渡るハーヤンパパさんの雄叫び!

釣れたのはよくベッシーに食ってきたなと感心するサイズのウォールアイ。
しかもベッシーのカラーはウォールアイカラーw

ガイドさんもここでウォールアイなんか釣れたことなんかないという最高のマスキースポットで、最高の時間にウォールアイを釣り上げちゃうハーヤンパパさん、やはりタダモノではないですw

かくして僕たちの3日間に渡るマスキーチャレンジは、ハーヤンパパさんによって華麗に、そしてドラマチックなエンディングを迎えたのでした106.png172.png165.png


ハーヤンパパさんが釣り上げたウォールアイは、せっかくなので調理して皆で頂くことに。
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捌いて唐揚げにして食べたら超絶美味しかったです♪
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ってなわけで、幕を下ろしたレイクオブザウッズのマスキーチャレンジ。

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ひたすらベッシーを投げ続け、マスキーを追いかけた3日間。

もうほんと、ベタな表現ではありますが、一点の悔いもなしです。

間違いなく一生の想い出に残る釣りになりました。



最後になりましたが、こんな素晴らしい体験をさせて下さったダイワUSA様への感謝の意を表して、今回のブログを締めさせて頂きたいと思います。

■ダイワUSA ウェブサイト















by nishinelureworks | 2023-09-16 08:04 | 釣行記 | Trackback

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