トップ、ジャークベイト、クランク、バイブレーション、ソフトベイト、ジグ、フックなどなど、毎年地道にファミリーが増えていっているNLW製品ですが、今日は少し違った視点で記事を書いてみたいと思います。
そのテーマとはこれ↓
テーマは業務用ルアー。
今日のブログではトーナメントアングラーさんやプロガイドさんなど、必ず魚を釣らなければならない、もしくは釣らせなければならない方々からご支持を頂いているNLW製品をご紹介させて頂きたいと思います。
‥‥と、何やら大袈裟な出だしになってしまいましたが、釣りはそれぞれのスタイルで自由に楽しむものだと思っていますし、そう願っていますので、今回ご紹介させて頂いたルアー達が絶対です!とか、これがベストです!とか言うつもりは毛頭もありませんので軽ーく読んでいただければ幸いですw
その上で、話に入らせて頂きますね。
まずトーナメントアングラーさんですが、傾向として感じるのは、釣果に対して一番最短距離にあるルアー、効率が良いルアー、その上でクオリティーフィッシュを狙えるルアーを選ばれる傾向が強いように感じています。
そして、プロガイドさんの場合は、それらの要素にプラスして、できる限りシンプルな釣り、そしてそんな釣りで使いやすい製品を選ばれる傾向が強いように感じています。
では、NLW製品ではどれがそういうものに当たるのか?
思い当たる製品をランキング形式でご紹介させて頂きたいと思います。(ランキングの基準はただの勘ですw)
と言うわけで、7位から順番にカウントダウンさせて頂きますね!
7位
エリー115MD
まず、7位にランクインしたのはエリー115MD!
10年の歳月を費やして完成したNLW最長の開発期間を必要としたエリー115MDですが、このルアーは五大湖界隈のガイドさん達の間で業務用として使われています。
その使われ方が面白くて、いきなり肩透かしのような話になって恐縮なのですが、トローリングでデカいサーモンやトラウトを狙う時にエリー115MDが大活躍していますw
身近なところではポールさんとか、春のキングサーモン&トラウト狙いのトローリングでエリー115MDは超一軍ルアーとの事。
オンタリオ湖では春になるとスメルトという魚(和名:キュウリウオ)が産卵でシャローの特定のエリアに寄ってくるのですが、そのスメルトを追いかけてサーモンやトラウトも接岸し、それらの魚をトローリングで狙うのがオンタリオ湖の春の釣りの一つになっています。
この春のトローリングでは魚が浅いレンジにいるので、ルアーを深い泳層まで沈めるダウンリガーやレッドコアラインなどは使わず、キャスティングタックルでそのまま糸を出して引っ張るフラットライントローリングと呼ばれているシンプルなテクニックが主流になっているのですが、そんな釣りな事もあってルアーのサイズやシルエット、そしてスイミングアクションと潜行深度が重要で、それにエリー115MDがどハマりしているという訳です。
ポールさん曰く、トローリングの際はロッドを複数本出して色んなミノー(ジャークベイト)を取っ替え引っ替えしてその日のベストルアーを探していくらしいのですが、ほぼ毎回エリー115MD無双になるとの事。
ダート性能だけではなく、ただ巻き時のスイムアクションも極限まで磨き上げたエリー115 MDなので素直に嬉しい話です。(嬉)
じゃあ、バスフィッシングではどうかというと、主に北部地方のエキスパートアングラーさんや、ローカルトーナメントアングラーさん達中心に着実にエリーユーザーが増えて行っているのですが、北部地方でトーナメントが開催される時期は、ジャークベイトで優勝に絡めるようなビッグフィッシュを狙えるタイミングじゃないことが多く、今のところウィニングルアーになったというような話は聞いていません。
それではガイドフィッシングではどうなのかというと、また別の理由でバス狙いではエリーなどのジャークベイトの出番は少ないっぽいというのが正直な印象。
というのも、北米(僕が知る五大湖周辺)でバス釣りのガイドサービスを受けられる方は圧倒的にファミリー層の方々が多く、ベイトタックルはおろか、スピニングタックルでもキャストがままならない初心者層の方が多いとのことで、使用難易度の問題でジャークベイトはなかなか出番がないとの事です。
個人的にはエリー115MDはすごいダークホースだと思っていて、ライブソナーの釣りに長けた方がエリーシリーズ(特に115MD)の特性に気がついてくれたら、いつかウィニングルアーになる日も来るんじゃないかと密やかに期待しています。
エリー115MDの詳しい話はこちら↓
って、話が予想外に長くなってきましたので、次に行ってみましょう〜!
6位
チッパワRB & DDブレード6位はチッパワRB&DDブレードとさせて頂きました♪
このルアーもエリーシリーズと同じく、北部地方のガイドフィッシングで使われています。
対象魚は主にミシガン湖の春と秋のトラウトやサーモン。これもトローリングです。(またかいw)
この釣りの震源地はウィスコンシン〜イリノイ州周辺で最も有名なエリック・ハーディアさんという名ガイドさんで、毎年、春と秋になると必ず大量にチッパワのオーダーをくださるので、エリックさんからチッパワオーダーが入ると、ああ、今年もミルウォーキーにビッグサーモンとビッグトラウトの季節がやってきたんだな、と僕の中で季節を感じるバロメーターになっていますw
このエリックさんですが、本当にハンパないので、もしお暇でしたらエリックさんのインスタを覗いてみてください。
そして、このチッパワはバスフィッシングでも活躍していて、ビッグフィッシュで有名なシムコー湖(オンタリオ州)のナンバー1ガイドのカーラム・ジョンストンさんのガイドでも、夏場から秋にかけてチッパワRBブレードが必殺ルアーになっているとのこと。
そして、これもまたトローリングで使われているというw
巨大なスモールマウスがいるけど、プレッシャーが高くて気難しいことでも有名なシムコー湖ですが、糸を沢山出して船から距離をとってルアーを引っ張っていると、それらのビッグバスが口を使ってくるとのことで、そんな釣りでナンバー1の実績を出しているルアーがチッパワRBブレードとの事です。
トローリングの利点は広いエリアをカバーできることですが、キャストが難しい初心者さんでもトローリングなら釣りになるというのもガイドフィッシングの場では凄い利点になっているのだと思います。
ちなみにこのカーラムさんも完全に突き抜けちゃってる人で、マジすごいです。
チッパワの詳しい話はこちら↓
あぁ、どうしても話が長くなってしまう。汗
ということで、次に行ってみましょう〜。
5位
ニシネDSフック
ルアーじゃないですが、ニシネDSフックを5位とさせて頂きました。
まだ発売して1年経っていない製品ですが、発売以来このフックの反響には驚いています。
日本ではドロップショットリグ(ダウンショットリグ)は、以前ほどは使われなくなってきていると思うのですが、北米ではいまだに最重要リグの一つで、特に五大湖のスモールマウスアングラー達でドロップショットリグを使っていない人はほぼいないのではないかと思われます。
そんなこともあって、このフックへの反響が大きいのだと思いますが、使って下さった方々から寄せられるメッセージがありがたすぎて泣きそうなレベル。
セットしたソフトベイトが傾かない、糸を結びやすい、デカい魚が掛かっても折れない、伸びない、針先が鈍らない、バレない、もう今まで使ってきたドロップショットフックには戻れないなどなど、大変ありがたいお言葉を頂いています。(感涙)
このフックはイチカワフィッシング様に作って頂いたのですが、流石のクオリティーですね!
ニシネDSフックの詳しい話はこちら↓
4位
シムコー75HW
4位にランクインしたのはシムコー75HW。
少しだけランキングのネタバレになってしまいますが、ハードベイトの最高位はシムコー75HW。
なんでシムコーなの?と意外かもですが、実際の話、このルアーはけっして万人受けるするようなルアーではありませんし、販売数の面でも決してこんなハイランクにランクインするようなルアーじゃないんです。
じゃあ、なんで?ってなりますが、このシムコー75HWを好きになって下さった方々から頂いているご評価が強烈なので4位とさせて頂きました。
そんなシムコー大好きな方々から頂くご評価ですが、このルアーいいよね〜みたいなふんわりした感じではなく、これに変わるルアーがない!とか、もっといろんな色が欲しい!とか、何ならもっとでかいのを作ってくれ!など、激アツなメッセージを頂くことが非常に多いルアー。
では、シムコー75HWの何が通常のリップレスクランクと違うのか?
リップレスクランクって投げて巻くだけのルアーというイメージがあるかもしれませんが、実は巻くだけではなく、落としたり、しゃくったり、本当に様々な使い方が可能なルアーなんです。
シムコー75HWはその点においてズバ抜けた対応能力を持っているので、その能力をうまく引き出す事ができるエキスパート、もしくはスペシャリストの方々にとってオンリーワンの存在になっているのではないかと思います。
万人にはウケないけど、一部の特定の方には刺さりまくる‥‥シムコー75HWはそんなルアーなんだと思います。
またいつか機会があったらそんなシムコー75HWの話とか、もっと掘り下げた記事を書いてみたいと思っています。
シムコー75HWの詳しい話はこちら↓
3位
フィネスフットボールジグ
いよいよ3位です。
話が長くなってきてしまって息切れがしてきましたが、読んでくださっている皆様大丈夫でしょうか?w
このクソ長い話も残すところあと3つですので、もう少しだけお付き合いいただければ幸いです。
僕的に3位にランクインのルアーはフィネスフットボールジグ。
このフィネスフットボールジグも業務用ルアーとして使われていることが多いルアー。
ポールさんのガイドでも完全にガイドパターンに組み込まれていてヘビーローテーションされていますし、その破壊力を知る方々がトーナメントで使ってくださり、五大湖周辺のローカルトーナメントで何度もウィニングルアーになっています。
実はこれには秘密があり、日本ではスモールマウス狙いでフットボールジグは超メジャールアーですが、五大湖ではもっぱらドロップショットリグやらネッドリグやらチューブジグなどが用いられることが多く、フットボールジグの釣りはまだまだ知る人ぞ知る釣りというのがキーになっている気がしています。
なぜこれだけ釣れるフットボールジグがマイナーなのか、それは単純にこのルアーの破壊力が知られていないだけなのかもしれませんが、五大湖ではゼブラマッスルという貝ボトムでの釣りが多くて底物ルアーのロスト率が高いため、単価が高めなフットボールジグなどは敬遠されているのかもしれないなぁと想像しています。
でも、ゴビーイーター化したスモールマウス狙いにフットボールジグとか最高すぎで、しかも使う人も少ないから余計釣れてしまう‥‥とまぁ、そういうことなんでしょうw
実際の話、バイトの数ではネッドリグに及ばなかったとしても、フットボールジグに食ってくる魚はデカい魚であることが多いので、トーナメントなどの勝負の場で重宝されているんだと思います。
フィネスフットボールジグの詳しい話はこちら↓
2位
ドロップショットミノー
ようやく2位まで辿り着きました。ここに至るまで、文章を書き続けて2日間かかりましたw
2位はドロップショットミノー。
これはもう皆さんの予想の範囲内だと思いますが、ドロップショットミノーはお陰様で北米でもだいぶご支持を頂いております。
このルアーに関しては今更何か説明いる?という感じではありますが、フットボールジグと同じくガイドフィッシングで使われ、そしてローカルトーナメントで何度かウィニングルアーになっています。
ドロップショットミノーのカラーラインナップの中にスモークシャッドというカラーがありますが、この色は元々はトーナメントアングラーの友人の要望で作った色で、エリー湖で勝つために作ったスペシャルカラー。(そしてその友人は見事勝ちました)
開発の段階ではポールさんのガイドフィッシングでテストに協力してもらい、おそらくですが製品化されるまでに2000匹ぐらいの魚を釣り上げて作り上げたルアーです。
バスに限らず、トラウトやウォールアイなど、色々な魚が釣れるのもこのルアーの特徴。
余談になりますが、ニシネDSフックはこのドロップショットミノーのポテンシャルを最大限引き出す為に作ったフックでもあります。
このドロップショットミノーですが、近いうちにビッグニュースを発表できると思いますので楽しみにお待ちください。
ドロップショットミノーの詳しい話はこちら↓
1位
スメルトヘッド
さあ、ついに1位!
ここまで辿り着けた自分を褒めてあげたいですwそして、長い長い記事にも関わらず、ここまでお付き合い下さった皆様に感謝です。
NLW的業務用ルアー選手権(名称が変わっとるがなw)の初代チャンピオンはスメルトヘッド!!
初代チャンピオンって、第2回があるんかい?という感じですが、おそらくまた開催したとしても、チャンピオンはスメルトヘッドでしょう。
業務用という括りでいえば、スメルトヘッドはそれぐらいNLW製品の中では絶体王者的な存在ですね。
全てのNLWマスプロ製品の開発&テストに協力してもらっているポールさんは”色んなルアーの開発に関わらせてもらったけど、その中で完成した時に最も興奮したのはスメルトヘッドだった”といまだに言っています。
日本でも琵琶湖のモギハノンガイドでは完全に業務用となっていますし、モギハノンを震源地にしてモギストという言葉も生まれ、スメルトヘッドの釣りが日本に広がっていったのは皆さんもご存知の事だと思います。
実際の話、五大湖周辺のプロガイドさんやトーナメントアングラーさんへのスメルトヘッド浸透率は、こんな小さなルアーメーカーとしてはあり得ないレベルで、トーナメントのウィニングルアーになったとか、上位入賞したとか、ビッグフィッシュ賞を獲得したとか数知れずです。
ジグヘッドって基本的には鉛と針の組み合わせの極めてシンプルなルアーですが、ルアーの中で最もバーサタイル性が高いルアーはジグヘッドではないかと僕は思っています。
シンプルだからこそ誤魔化しが効かないし作るのが難しい、製作者の立場から見るとそんなカテゴリーのルアーなんですよね。
そして、釣り人目線で見ると、ルアーへの理解度が深いエキスパートであればあるほど、そこに生活が掛かっているプロであればあるほどジグヘッドに悩みやストレスを感じていらっしゃる方が多く、おそらくそういう方々にスメルトヘッドが刺さっているのだと思います。

スイムベイトを装着して巻いてよし、落としてよし。
ドロップショットミノーのようなピンテール系のソフトベイトを装着すればダートしまくるのでワインドだってできます。
深度だって自由自在。
たかがジグヘッドですが、されどジグヘッド。
とてもとても奥深い世界ですね。
というわけで、NLWの業務用ルアーのチャンピオンはスメルトヘッドである、という結論に辿り着いたところで今回のブログを締めさせて頂きたいと思います。
最後まで読んでくださいました皆様、ありがとうございました!
スメルトヘッドの詳しい話はこちら↓