BLADE CRANK(ブレードクランク) M5R その6 アクション特性
2008年 02月 01日
はたして、ブレードを装着する事によってこのクランクがどんな特性を持ったのか?
今日はこのブレードクランクを使って頂く上でとても大切なお話です!(って僕が勝手に思っているだけかもしれませんけど)
長い文章になるかもしれませんが、もしお暇な方は読んでみて下さい。
さて、本題に入る前に、このクランクのブレード無し状態はどんな動きをするか?という事から書かせて頂きたいと思います。
ぶっちゃけた話、このクランクからブレードを取り外しても全く普通に使えます。(笑)
というか、そういう風にバランスを取ってあります。
アクション自体はかなり激しいウォブロール。上手く表現できませんが、ソリッドルアー特有のバシバシとボディーで水を叩く感じの動きです。
そして、どんなにガンガン巻いても軌跡がブレないようなバランスセッティングにしています。
言ってみれば超オーソドックスなクランクベイトですね。
なので、ブレードセッティングに馴染めない方は、ブレードを外した状態でお使い頂いても全然OKと思います。
これがブレードを装着するとどうなるかと言うと・・・・
厳密に言えば、アクションについては超低速域(ルアーが止まる位のスピード)でバイブレーションが若干弱まる感じもしますが、基本的にはウォブロールの質、バイブレーションの強さは、よほど注意して見ない限りブレード無しと殆ど変わらないレベルと思います。
では、何が変わるのか?
そう、ルアーがチドるんです!!
ブレードを装着することによって、ルアーの泳ぐ軌跡が右に左に蛇行軌跡を描くようになるんですね。
これはボディーがリップに受ける水抵抗に負けて発生するドドリアクションとは全く異なるものです。
ブレードクランクが発生させるチドリアクションは、左右にきっちり蛇行するタイプではなく、例えれば右に10進んだかと思えば左に5進み、また右に2進んで左に8進む・・・・みたいな感じでかなりランダムな軌跡を描くタイプです。
例えてみれば中層版ウィグルワートみたいな感じでしょうか。。。(ホントか?笑)
中低速域ではごく普通に大人しくストレートに泳いでいたものが、ルアーのリトリーブスピードを上げて行くに従って、ある一点を超えた瞬間にチドリ現象が発生し始めます。
なぜこの動きが発生するのか?
その原因はブレードの水の掴み方にあります。
中低速域ではブレードは乱水流(タービュランス)に揉まれてヒラヒラとスプーンのような動き(厳密に言えばブレードは回転しています)をしているのですが、スピードがある一点を超えた瞬間にブレードが水を掴みテイルフックに接触し始めるんです。そして、それに伴ってチドリアクションが発生すると・・・・・・そういう仕組みなんですね。
ちなみに音に関しても、スロー域ではサイレント状態だったものが、この一点を超えた瞬間に昨日のブログで書かせて頂いたような音が発生し始めます。
ここまで読んで、あんな条件に効きそうだとか、もしかしたらあの魚が獲れるのではないか?ってニヤッとされた方・・・・・ぜひブレードクランクを試してみて下さい。
僕自身もまだまだ研究中で良く分かっていませんが、そんな事を想像して、自分なりの方法を試してみるのも楽しいものですよね!
もしかしたら新しいクランキングの引き出しが増えるかもです。
まだまだ訳のわからんルアーかと思いますが、作り手としては、ぜひこのクランクに眠っている力を皆さんの力で紐解いてやって頂ければと願っています。
そして、スーパーな技を発見されましたらぜひこっそり教えてくださいね!(笑)
近いうちにカラーパターンをご紹介させて頂きます。

んー、クランキングで釣りたいぞ~~~~~~~!!
春はまだかぁ~~~~~!!!!!