パワーダート VS スライドダート
2008年 02月 17日
とは言っても、極めて基本的な内容になると思いますので、改めて読んで頂く程の事でも無いかも・・・・・(笑)。
お暇な方はどうぞっ!

上がご存知ロングA。下がラパラのハスキージャークです。どちらも超名品ですよね。
もちろん、ラトリンログもこのタイプだと思うのですが、行方不明で写真に撮る事が出来ませんでした。(爆)
ちなみに写真のハスキージャークですが、世間ではあまり人気は無いようですがマジで良いルアーだと思います。お勧めですよー!!
さて、本題のスライドダートとパワーダートの違いについて。
スライドダートタイプのジャークベイトは、動き的にはペンシルベイト、もしくはスラッゴーみたいな感じで、左右(もしくは上下左右)に飛び回るタイプのジャークベイトと考えています。(ちなみに今時スラッゴーなんて使っている人いるのかな?良く釣れるのですが・・・・・笑。)
対するパワーダートタイプのジャークベイトは、スライドタイプのようにハデに飛び回るような事はせず、ジャークした分に対して右に左に軌道がズレるような感じでダートしながら泳いでくるタイプです。
むちゃくちゃいい加減な分類方法ですが、ここではとりあえずそういうことにしておいてください。(笑)
動きの特徴としては、スライドダートタイプはヒュンヒュンと棒が跳ね回る感じ。
対するパワーダートタイプは、ダートした時にロールアクションが混じる感じです。
ヘタクソな説明で申し訳ないのですが、感覚的な表現をすれば、スライドタイプはルアーの慣性で大きく水中を滑り、パワーダートタイプは強烈なジャークアクションによってルアーがバランスを崩し、右に左に軌道がズレながら泳いでくる感じです。
うーん、こんなヘタクソな文章で上手く伝わるかな?
とにかくこの2タイプはダートの発生の仕方が根本的に異なるんです。
だから、パワーダート系のジャークベイトを幾ら一生懸命ジャークしても大きなスライドを起さないのは当たり前の事なんですよね。
ダートが発生するメカニズムもタイミングまるっきり違いますから、使い方やタックルも全く違ってきます。
スライドダートタイプは、ルアーにダートするきっかけを与えてやる事が一番重要ですので、動かし方も、鋭くトンッとルアーをハタく感じ。
そして後のダートはルアー任せです。
なので、タックル的にはジグ用ロッドのような硬くて短い竿の方がジャーキングにメリハリを付けやすく、意外と使いやすかったりします。
ちなみにですが、このタイプ(スライドダート系)のジャークベイトを上手くダートさせられない場合の多くは、ロッドが柔らか過ぎるか、もしくはラインスラックが上手く使えていない場合が多いと思います。(ラインもあまり伸びない硬い糸が良いです)
たぶん、多くの方が経験されている事だと思うのですが、ダートさせようとして力めば力むほどダートしなくなった経験ってありませんか?(笑)
このタイプのルアーの場合、ロッドアクションはあくまでルアーが横方向に飛び出すきっかけを作ってやるだけですので、ブンブンと強くジャークする必要はありません。
むしろ、トン、トン、トン、とリズミカルに、ラインを弾くような感じではたいてやると、意外と軽い力でダートしてくれます。
そしてもう一つのキモはラインスラック!!これに尽きます。
対するパワーダートタイプですが、こちらはジャークする事によって、ルアーのバランスを意図的に崩して左右に泳がすような感じなので、ルアー抵抗をしっかり受け止め、かつ長いストロークで引けるタックル&体力が必要になります。
言葉にすると、ルアーの重みをロッド全体で感じながら、グイ~と一気に引く感じですね。(←こんな抽象的な説明でわかります?笑)
まさにアメリカ人的な使いかたですね。
さて、このスライドダートタイプとパワーダートタイプですが、もちろんルアーを設計する際に求められる事も全く違ってきます。
スライドダートタイプは、一瞬の力で横に吹っ飛ぶようなバランス設計にする必要があると思いますし、パワーダートタイプは激しくジャークした際に程よくバランスを崩してくれる必要があると思います。
ダート幅を大きくしたいから水抵抗を減らす為にリップを小さくする?
答えはノーです。
横に吹っ飛ばすためにはリップに受ける水抵抗も必要です。(もちろんタイプにもよりますが)
優れたロールアクションとダートアクションを両立させるのはかなり難しく、実に高度なバランス設計が必要で、優れたジャークベイトであればあるほど絶妙なセッティングになっています。
その意味で、リップライザーは超が付くほど絶妙なバランスの上に成立しているルアーだと思います。
僕にとっては、このバランスを中空ABSルアーで実現できるなんて驚き以外のナニモノでもありませんし、このルアーを設計された方を本当に尊敬するばかりです。
それが、僕が自分のハイフロートジャークベイトの開発を断念した理由です。
カタログを賑わせている新機構!とか、新システム!とかの言葉にはあまりグッと来ませんが、ルアービルダー的にはこういった一つ一つの要素が高次元でまとまったルアーに出会うとゾクッとしますね。(笑)
ところで最後になりましたが、このスライドダートとパワーダートの持ち味って何だと思いますか?
僕的には、スライドダートタイプは上下左右への変幻自在な大きなスライド。
パワーダートタイプはダート時に混じるロールアクションが命と考えています。
それらを考えると、おのずとそれぞれのルアーがハマりそうな条件やフィールドが見えてきますよね。
クランクベイトの使い分けなんかに比べると、ジャークベイトのアクションの違いなんてまだまだ熟成されていない分野というか、色々と研究の余地がありそうに感じています。
あっ、そうそう、今までずっと書いてきたスライドダート&パワーダートと言う言葉ですが、これは特にアメリカなんかで使われている言い方とかそういう訳では全く無く、僕が勝手にそう呼んでいるだけですので何卒誤解のないように。。。。。(笑)
明日は僕がフローティングミノーに求める重要点を書いてみたいと思います。

