「赤」について考える・・・その2
2008年 05月 28日
いきなり暴露ネタになりますが、ウチのルアーのカラーラインナップで一番最後まで売れ残る不人気カラーって何だと思いますか?
それは、何を隠そうブラッディーシャッドカラーなんです。
これはかなり意外。
でも、面白い事に、かなりやり込んだエキスパート系のアングラーさんが真っ先に買っていかれるのもブラッディーシャッドなんですよね。
これってホントに面白い現象だと思います。
で、ユーザーさんにお聞きしてみました。
お聞きした相手は、このブログに良くご登場頂いている兵庫の渡辺さん。
何時もブラッディーシャッドで釣りまくられており、非常に興味が湧いたのでお尋ねしてみました。
そして頂いたコメントが凄いっ!
そして同感&納得の内容っ!
字ばっかの記事になると思いますが、もし「赤カラー」についてご興味のある方は読んでみて下さいね。
ご本人からのご承諾の上、頂いたコメントを掲載させて頂きます。(殆ど原文そのままです)
以下は渡辺さんから頂いたコメントです・・・・・・・・・・・・・
私の中では赤 or オレンジ系はクランキングに関しては超メインカラーになってます。
世間ではプリスポーンには”赤”とか夏場のクリアウォーターでの”赤”とか色々言われていますが私的にはクランキングに関しては一年中、
6割が赤・オレンジ系
3割がチャート系
1割がナチュラル系といった感じです。
ルアーカラーに関しては結構こだわってたりするんで長文になってしまいますが、お付き合い下さい。。。。
まず、メインフィールドである東播野池群はステインorマッディー系の水質が圧倒的に多いんですね。
そんな水質の中では赤・オレンジ系って、くっきりルアーが浮き出て見えるのでバスから見えやすい、もしくは血を連想させるというアピール系の部分と、ベイトがザリガニと考えるとナチュラル系、もしくは生き物の血液、魚のエラの色と考えると、これもある意味自然界に普通に存在するナチュラルカラーとも言えるということでアピール&ナチュラルの両面を兼ね備えた王道のカラーでは?って自分で勝手に思い込んでます。
なので、まずクランクベイトを買うときは赤・オレンジ系を優先的に購入しています。
アピールとナチュラルの両方の要素を持ったカラーに、強い水押し・トルクを持ったクランクや、ピッチが早くて輪郭がボヤケルような動きを持ったクランクを組み合わせれば、そりゃあ普通に考えれば良いバスが出てくるでしょって思い込んで使っていて、実際結果が伴っているのでこれが自分としては凄く自然なんですね。
ちなみにブレードクランク:ブラッディーシャッドでのクランキングのイメージは、食わせるんではなくて怒らせる・イライラさせて攻撃させるって感じになっています。
実際、この春のドシャローでのブレードクランク:ブラッディーシャッドでのブリリーンの時って、何度かアタックの瞬間が見えてたんですが、一気に吸い込んで食うというのではなく、
「なんじゃお前、うっとおしいんじゃ、あっちいけ、こらっ、うっとおしい言うとうやろっ、こんにゃろっ!!」
って感じで後ろから着いて来て、ルアーのテールからお腹にかけてのあたりに連発ビンタをしてくるかのようにまとわりついてきてるうちにフックがかかるというのが何度もありました。(なのでより確実に獲る為にグラスロッドを購入したんですよね)
ブレードクランク特有のものなのか、プリスポーン特有のものなのか等々今後検証していきたいと思ってます。
でもって赤・オレンジ系ばっかを引き倒してスレたかなあって感じたとき、もしくはタフってるなあと判断したときには、マッディーな水質のときはチャート系、クリアーな水質ではベイトフィッシュっぽいナチュラル系を投げてます。
白濁りっぽい水質の中ではチャート系はどちらかというと水に馴染むナチュラル系なんでは?って思いながら使ってます。
マッディーなシャローでスロー引きしてると、レッド系よりチャート系の方がルアーを目視しにくいように思うからなんですけどね。
ボディーのチャート色の部分は濁りの水に馴染んで見えにくいけど、例えばブレードクランクのチャートリュースシャッドだったら、お腹の肌色の部分がヒラヒラとうっすら見え隠れする。
ブルーバックチャートのクランクだったら背中の青い部分がヒラヒラと見え隠れする。
タイガー系だと黒い縞模様がヒラヒラと見え隠れするってなんとなくナチュラルな気がするんですよ。
赤・オレンジ系で反応が悪ければ対極的なカラー(あくまでも自分の思い込みですが)を入れてみるのがクランキングの時の自分流のセレクトですね。
なんにせよ、クランキングで狙う魚はそのエリアの中で一番元気でヤル気があってデカイ魚を狙うときですよね。
ワームを目の前に落として必死こいて食えっ食え~って、なんとか食わせた魚って不健康でヤル気ない気がしません?
ちなみにミノーイング、及びシャッドに関しては赤系とナチュラル系は半々で使ってます。
低水温期のロングビルミノーや、シャッドを止めて見せる釣りのときはナチュラル系、春のプリスポーン期のミノー&シャッドや、秋にただ巻きメインやジャーク・トウィッチを多様するときは赤系を良く使います。
例外として、小型シャッド(ベビーシャッド等)のライムチャート系は特別例外的に爆発するんで外せません。
小さい物体がもわーっと輝いて見えて人間から見ても妙に魅力的なんですが、小型シャッドのチャート色はヤバイときがありますねえ。
西根さんのN-FOAMで小型シャッドを作ったりしたら激ヤバルアーが出来るんじゃないかと思ったりするんです。
ちなみにミノーイング&シャッドはクランキングのときと違って、魚の状態に合わせて赤系とナチュラル系カラーを使い分けてるって感じでしょうか。(クランキングはそのエリアの中で一番元気とヤル気があるバスを赤い色とルアーの波動やアクションで獲ったるねん、って感じで決め撃ちして始めるんで)
※ あと、もうひとつ赤・オレンジ系をメインで使うのは結果論としてなんですけど、圧倒的に他の人を寄せ付けない爆発的な釣れ方をしたり、全然釣れない・もしくはチビちゃんしか皆が釣れないときにボロンとデカバスが釣れてくるってことがこのカラーではちょこちょこ発生するってとこです。
これは野池に限らず、たまに行く琵琶湖でも度々起こってますねえ。
過去に自分だけ大爆発したり、ポロリとデカバスが釣れたルアーはエバーグリーン社のワイルドハンチのファイアークロー、ラッキークラフト社のLV500のサムレイバンレッド、LV300のレッドスコーピオン、オウサムベイツのサンダーシャッドのサンセットオレンジ?とかいうカラーだったり、ラッキークラフト社のスキートトラップミニのマッドレッドクローだったりです
(バイブレーションも入ってますが・・・・そういえばなぜかクランクはノンラトルばっかだったりする)
そうです、赤色は一人笑いが止まらん釣りが出来る色だったりするんです(私だけ?)
というお話でしたぁ~。。
すっごく良い話ですよね♪
というか、僕が書く事が何も無くなっちゃいました~~~~。(笑)
これに一つだけ付け加えさせて頂くとすると、「赤カラー」は「タンニン系」の黒っぽい水と愛称が良いような気がしています。
もし機会があれば試してみて頂きたいのですが、濁った水の中で「赤」って意外なぐらい良く見えるんですよ~。
水色にもよると思いますが、派手と言われているチャートリュースよりもはっきり見えるケースが多々あります。(あまり知られていないと思いますが)
クリアウォーターだとフラッシングが少ない関係で地味に見えがちな赤カラーですが、濁り水では全く逆のアピール系カラーなんです。(不思議~)
あっ、そうそう、マッディーウォーターのカリフォルニアデルタのシークレットカラー(と言うか、もはや定番カラー)も赤なんですよ!!
昨年、イッシュのプラに同船した時に、色んなプロのタックルを目にする機会があったのですが、ワームの種類を問わず、殆どのプロがリグっているカラーがありました。(それについては明日!)
それにしても、渡辺さん恐るべしデス。(そりゃ釣れるわな。。。)
本当に素晴らしいコメントをありがとうございますね。。(大感謝)
ちなみに、琵琶湖の特攻隊長の井上さんからも殆ど同様のコメントを頂いています。(ここにも赤フェチが・・・・笑)
そういえば、秋田のうらがみはるんさんもブレッディーシャッドを良く使ってらっしゃいますね。(そしてここにも・・・・笑)
僕も本当に勉強になりました。
特にオレンジ系!
僕自身オレンジ系のルアーはあまり使い込んだ事が無いので、今後の研究課題にしたいと思います。
想像するに、オレンジカラーはタンニン系ではなくて泥濁り系で効くのかな?(←妄想中。笑)
誰か詳しい方教えて下さい。。
ブラッディーシャッドカラーですが、売れようが売れなかろうがNishine Lure Worksのカラーラインナップからは永遠に外れない定番カラーですので、赤フェチの方、ご安心くださいね。(笑)
ぬおおおおおぉ~~、写真ゼロで記事完結してやったぜぇ~。(読んでくださった方ありがとうございます♪)