SD85F 改良完了!!
2008年 06月 02日
FDさんの八郎潟テストでリップ強度の問題が発見され、発売延期となったSD85F。
激しくジャークしてリップラップなどの硬い物に当たった時に、リップが折れてしまうという問題が発見されたSD85Fですが(詳しくはコチラをご覧下さい。→http://beatour.exblog.jp/7776135/)、やっと無事に改良が終わりましたぁ~♪♪
終わってみると、けっこうな大改良でした。(大汗)
SD85Fの改良内容ですが、まずはリップ厚の補強。

左が改良型で、右が旧型です。(写真で解るかなぁ~?)
厚みが増した分だけ単純に強度アップします。
しかし、アクションの事を考えるとこれぐらいの厚みアップが限界。
アクションのキレに影響しないよう、リップ全体の厚みを増すのではなく、リップの根元のみを補強しました。
これぐらいであれば、SD85Fのアクションのキレは全く損なわれません。
で、次なる補強箇所はここ。 ↓ ↓ ↓

写真の赤丸部分の補強を行いました。
旧型では、この部分がV字状に鋭角に切れ込んでいたのですが、改良型ではU字状になだらかなカーブを付けてみました。(凄く微妙なので写真では良くわからないかな?)
この部分がV字状に切れ込んでいると、リップに受けた衝撃がV字頂点の一点に集中し、そこからリップが折れてしまいます。
この部分にU字状のなだらかなカーブをつけてやる事によって衝撃が分散され、リップが折れにくくなるんですね~♪
非常に微妙な補強ですが、無意味にリップを厚くする必要も無く、かなり有効的な補強手法と思います。
意図的に壊そうとして壊さない限り(岩にフルスピードでぶつけるとか、プライヤーでつまんで折るとか。笑)、リップが折れる事は無くなりましたので安心して使って頂けそうです。
これでFDさんの鬼ジャークにもSD85Fは耐えるはず!(ホントか?笑)
リップの補強作業はこれで完了。
しかしSD85Fの改良作業はここで終わりませんでした。
と言うのも、リップを厚くする=内部フレームの増量に繋がり、アクションが微妙に変わってしまったんです。
リップを厚くした結果、フレームの重量が0.2g増え、微妙に浮上姿勢&アクションが変わってしまったんですね。
0.2gの増量がフレーム全体で行われたものであれば、殆ど影響は出る事は無かったと思うのですが、今回の場合はリップ周辺のみの増量だったので、結果、頭部セクションの浮力が殺されてしまい、少し頭下がりの浮上姿勢になってしまったんです。(ホントに微妙ですけどね)
SD85Fの場合、ジャークによって頭が突っ込んだ状態から、ルアーが水平浮上姿勢に戻ろうとする力が働いてバックスライド現象を発生させているのですが、微妙に頭下がりの浮上姿勢になった事によって、旧型レベルのバックスライドが発生しづらくなってしまったんです。
この浮上角度の差って、目で見ても殆ど判別できないぐらいの微妙な差なんですけど、アクションには確実に影響してて頭を少々抱えました。
で、これを修正するために、最終的には内部ウェイトまで手を入れる事に。(爆)
SD85Fを製造するためには、「ボディー」、「フレーム」、「ウェイト」の3種類のマスターモデルとモールドが必要になるのですが、今回の改良ではその全てに手が入りました。
現在は製品化に向けてモールドを必死で製作しています。
予定的には8月(もしかすると7月終わり?)ぐらいにはリリースできる予定です。
ホントはアフターの回復バスシーズンに使って頂きたかったのですが、なんとか秋の荒食いシーズンには間に合いそうです。(ほっと一息)
楽しみに待って下さっている皆さん、遅くなってしまってホントにゴメンナサイ。
もうしばしのお時間を下さい。
頑張ります!!
