ウレタンルアーのメンテナンス&補修
2008年 09月 12日
使い続けることによって出来るローリングマーク。
使い倒したルアーって、ある意味カッコいいですが、やはりルアーを長持ちさせたいですよね。

この写真は数日間ひたすらこればかり投げ倒し、ロールマークがかなり進行した状態のルアーです。
中空プラスチックルアーでロールマークが極度に進行した場合、ロールマークがボディーを突き破り浸水という事になりますが、ウレタンルアーの場合だと、ひたすらドンドン削れて行く事になります。
で、この進行を食い止める方法があるんです。
それがこれ。 ↓ ↓ ↓

瞬間接着剤。
写真の接着剤はカナダで手に入るもので、現在僕が使っているものですが、特にこの製品である必要はないと思います。
重要なのは瞬間接着剤の粘度。
粘度の低いサラサラタイプを選んでください。(百均で手に入るものでも十分です)
ロールマークで削れている部分にこの瞬間接着剤を染み込ませてやる事によってロールマークの進行を遅延させる事が出来ます。
ここで、ウレタンルアーの特徴について少しご説明させて頂きたいのですが、ウレタンルアーのボディー表面はスキン層という硬いシェルのようなモノで覆われています。
これは成型時のモールド内圧でボディー表面の1mm~2mmが硬く固まってスキン層化するのですが、そのスキン層の下はバルサのような柔らかい状態ですので、ロールマークがスキン層を突き破ってしまうと一気にロールマークが進行してしまいます。
なので、出来ればロールマークが付きはじめた初期段階で瞬間接着剤処理をしておくとルアーがより一層長持ちします。

この写真がロールマークが付き始めた状態。
これぐらいの状態で初期処理をするのがベストと思いますので、ぜひ試してみて下さい。
やり方は先ほどもご説明しました通り、ロールマークにサラサラタイプの瞬間接着剤を染み込ませるだけです。
この処理をする事によって、露出したウレタン部がカチカチに固まり、ルアーの寿命を何倍も伸ばすことが出来ます。
上記の方法を応用して、更にもう一歩手間が掛かるのですが、ロールマークの進行を完全に止める方法もあります。
その時に使えるのがこれ。 ↓ ↓ ↓

ドロドロタイプの瞬間接着剤(写真右)と瞬間接着剤の硬化促進剤。(写真左)
粘度の高い瞬間接着剤でロールマークのエグレを完全に埋めてしまう方法です。

この写真は、ドロドロタイプの瞬間接着剤を使ってロールマークを埋めた状態。
ここまで補修すると、ロールマークの進行を完全に食い止めることが出来ます。
やり方には若干コツがあるのですが、エグレたロールマークにドロドロタイプの瞬間接着剤を盛り、硬化促進剤をシュッと吹き付けてやると、瞬間接着剤が数秒以内に固まり、ロールマークのエグレの中が硬い樹脂(瞬間接着剤)で充填された状態になります。
これはメチャクチャ強いです。
よくある失敗は、瞬間接着剤を一気に盛りすぎて固まる前にあらぬ方向へ流れてしまう事。
特に、硬化促進剤を吹き付けた瞬間は、ドロドロタイプの瞬間接着剤が一瞬だけサラサラ状態になって流れやすくなるので気をつけて下さい。
最悪の場合、流れ出した接着剤で指とルアーが接着なんていうシャレにならない状態になる可能性もありますので、この方法を行われる場合はくれぐれも気をつけて下さいね。
コツは、あせらず少しずつ盛っていく事。
繰り返しの写真になりますが、


このブログにもちょくちょくご投稿頂く東京のマッキーさんは、2液性エポキシでロールマークを補修されているとの事で、エポキシでの補修も非常に有効と思いますのでお伝えしておきますね。(硬化時間は少し掛かりますが、仕上がりが綺麗)
あと、同じ方法でウッドプラグも補修できますので試してみて下さい。
ちなみに昨年発売したスーパーチナイ以降の全てのルアーに「耐ロールマーク強度」&「ヘコミ強度」の高いN-FOAMⅡを採用しています。
初期型ビーツァのみアクションの関係でオリジナルN-FOAMを使っていたのですが、今年発売のモデルよりN-FOAMⅡを搭載しています。(もちろん、素材変更に伴ってフレームやウェイトなどの内部構造も改良済)
さてさて、お次はウレタンルアーが粉砕してしまった場合の補修。

この写真は、このブログにちょくちょくご投稿頂く神奈川のQさんから頂いた写真。
ブレードクランクが真っ二つ。(泣)
コンクリート壁にフルスピードでぶち当たり、写真のように真っ二つに粉砕してしまったそうです。
まさに最悪の破損のケースですね。(Qさんにお願いして写真を使わせて頂きました)
破損具合&箇所にもよりますが、このケースの場合でも補修が可能な場合があります。
使うのはやはり瞬間接着剤。
ルアーの破断面を瞬間接着剤でしっかりと接着してください。
重要なのは接着前の乾燥で、瞬間接着剤は水分によって極度に接着力が落ちますので、しっかりと乾燥させてくださいね。

この写真がQさんが瞬間接着剤で補修された状態。
継ぎ目が殆ど分からないぐらい綺麗に補修されています。
ちなみに前回Qさんが芦ノ湖で40アップを釣られたブレードクランクはこの写真のルアーです。Qさんから頂いたご投稿はコチラ → http://beatour.exblog.jp/8538382/
きちんと補修できれば十分使用可能な状態に復元できますので、もし壊れたパーツが回収できるようでしたらぜひ復活させてやってください。
そして、もしご自分で修復が難しいという場合は、ぜひお気軽にご連絡下さい。
修理可能なものであればコチラで修理させて頂きます。(ぜひ末永く使って頂きたいので)
連絡先はこちら → info@nishinelureworks.com
その他、何かご質問等ありましたらお気軽にご連絡下さいね~。
次回は、リップが折れてしまった場合のリップ折れルアーの再利用方法についてご紹介させて頂きますね。

