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Blade Crank M1R

今日はBlade Crank M1Rの開発コンセプトについて少しだけご紹介させて頂きますね。

まだまだ開発中ですが、とりあえず途中経過報告を言う事で~♪(笑)

めっちゃ長くなると思いますので、お暇な方だけどうぞ~。

Blade Crank M1R_d0145899_1445479.jpg

このM1Rに僕が詰め込みたいメッセージ。

グラス(ウィード)などの対ソフトカバーのカバークランキング。

それがこのM1Rで目指しているものです。



ウッドやロックなどのハード系カバーのカバークランキングは一般的だと思いますが、グラスなどの対ソフトカバーのカバークランキングはまだまだ一般的ではないですよね?

その理由の一つが、効率良くグラスエリアを引けるクランクがあまり存在しないからだと思うのです。

ルアーの構造上、リップやフックが剥き出しのクランクベイトでグラスにコンタクトさせると、あっという間に藻ダルマになってしまって全く釣りにならない事が多いですよね。(あの藻ダルマはマジ凹みますよねぇ~。笑)

でも、グラスだって立派なカバー。

対ハードカバーのカバークランキングが有効なのであれば、対ソフトカバーのカバークランキングだって十分に可能性があると思うんです。


ちなみに、カリフォルニアデルタで、友人のバスプロとグラスエリアでクランキングをして5~3ポンドのプリスポーンバスを面白いように連発した事があるんですど、グラスエリアでのクランキングってホントに面白いんですよね。

その時に友人のプロが使っていたのはルーファージェンセンのスピードトラップとラッキークラフトのBDSの2か3。

これらのクランクをエビモが点在するグラスのインサイドエッジで投げまくり、グラスにスタックした瞬間にジャークしてリアクションバイトを取るというような釣りでした。

でもこれって、硬いグラスを切れるだけのごっついタックル&それを引き切れる(引き続けられる)筋力があるアメリカ人の体力があってこそ成立する釣りで、腕力に劣る僕がそれをやろうとすると単なる根性フィッシングになってしまいますし、根本的に僕のタックルではパワー不足。

その時メインで使っていたM5Rをグラスにコンタクトさせると、あっという間にグラスに突き刺さってしまって全く釣りになりません。

で、考えたんです。

どうにか出来ないか?って・・・・・。


で、ボートのバックシートでM5Rを色々いじくっているうちにある事に気がついたんです。

M5Rのリップに熱を加えてやり、リップを若干立ててやると潜行深度が浅くなるのですが、同時にグラスのすり抜けも格段に良くなったんです。

いや、「すり抜け」というよりも、「半スタック状態」になりながらもグラスの中を抜けてくるという感じですが、リップへのグラス絡みのトラブルが激減。

それで、これは何かあるな?と。

リップを立てる事によって、リップに引っかかったグラスが上手くスルッと外れてくれるんですね。

そして、キーはもう一つあって、それはアクションの変化。

ウォブルが強めのM5Rと比較してチューンドM5R(たぶんM3Rぐらいのセッティング)はロールが少し強くなっていたのですが、ロールアクションになる事によって、グラスへのルアーのコンタクトの仕方がM5Rとは根本的に変わっていたんです。

「ロール系はグラスに強い」

そう思いました。

簡単に言うと、ウォブル系ルアーではグラスへのコンタクト箇所が「リップ」で、そのままグラスに突き刺さってしまいやすいんです。

でも、ロール系ルアーはグラスへのコンタクト箇所がルアーの「頭部~背部に掛けて」になりやすく、結果ボディーでグラスを左右に押しのける感じで上手く抜けてくれるんですね。

まさに相手がソフトカバーならではの話ですが、ロールアクションの優位性はそこにあると思いました。

先日も、THタックルの濱田さん「ロール系クランクの対ソフトカバー性能の優位性」についてブログで書かれていましたが本当にその通りだと僕も思います。(濱田さんってホントに凄い方です!!)


現在のNishine Lure Worksルアーで言ったらM3がそれ系のアクションで、割と簡単にグラスエリアを引けますのでもし機会がありましたら試してみて下さい。

これは単純にルアーの潜行深度が浅くてグラスにスタックし辛いという事もありますが、M3ならではの左右にパタパタと倒れこむようなロールアクション特性も大きく関係しています。(リップではなく、背中でグラスを押すアクション)

勘の鋭いユーザーさんはこのM3の特性に気づいてグラスエリアでのクランキングに取り入れられていますよ~♪ (ちなみに、現在開発を進めているデカビーツァもロールアクションが強く、対グラス性能が比較的高いルアーです)



話が脱線しました。

このM1Rでは、チューニング版M5Rで得たヒントを元に、更にその性能を伸ばす方向で開発を進めています。

その一つがこのリップ  ↓  ↓  ↓

Blade Crank M1R_d0145899_24379.jpg

リップをこのような形状にする事で不要なウォブルを抑え、グラスからの離脱をスムーズにしています。



対グラスエリアのカバークランキング・・・・・稲吉さんのディープクランキングもその一つだと思いますが、もの凄い可能性を秘めている釣りだと思います。



このM1Rはまだまだ開発途上ですが、頑張って開発して、出来れば来年にはリリースしたいと考えていますので、楽しみにしていてくださいね~!!
by nishinelureworks | 2008-09-17 03:31 | Blade Crank | Trackback

ルアー開発、釣り、その他もろもろの徒然記


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