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Grayz ヴァベル その2

さあ、今日は昨日に引き続いてヴァベル第2弾です。

ヴァベルを手にしてまず一番最初に気が付く事。

それは独特な扁平系のボディーだと思います。

Grayz ヴァベル その2_d0145899_2452693.jpg

写真は上から見たヴァベル。

かなり横幅が広いですね。

そしてこの写真は斜め後方から見た写真。

Grayz ヴァベル その2_d0145899_2475371.jpg

ボディーサイドのエッジがかなり立っているのがお分かりでしょうか?

ヴァベルを後ろから見るとヒシ形形状をしています。

僕が知る限り、こんな独特な形をしたクランクはルーファージェンセンの名作ルアー「スピードトラップ」ぐらいでしょうか。

スピードトラップは僕も大好きなルアーな事もあって、このエッジにはマジでグッと来ますねぇ~。(笑)


単なるラウンドボディーとは違って、エッジが立っている事によって水の押し方が違うのではないか?
そして、ボディー形状が面の集合体なので、ファットボディーでありながらフラットサイドのようなフラッシング効果も期待できそうです。

どんな泳ぎをするんだろう?

もう興味は無限大です。

そして、さっそく風呂場で泳がせて見ると、

んんんんんんんんんんんんん??????

予想を全く裏切られる動きに頭の中は??????????状態。

ロールしてるやんっ!!!!!!

初めてヴァベルを手にした時に、その扁平な寸詰まりボディーに、てっきりウォブル系の動きだと思い込んでいたのですが、風呂場で泳ぐヴァベルはきっちりロールしています。

なんで?

長年ルアー作りをしていると大抵のルアーはボディー形状を見ただけで、ある程度の動きを想像できるようになるものなのですが、これだけ想像と実際の動きが異なっていたルアーって、最近ではあまり記憶がありません。

悪い意味ではなくて良い意味で期待を裏切られた・・・・・・・・ヴァベルとの最初の出会いはそんな印象的は出来事でした。


で、冷静になってリップとタイイングアイのセッティングを見てみると、

Grayz ヴァベル その2_d0145899_372538.jpg

バリバリのローリング設定ですやんっ!!(爆)

ボディーのあまりのインパクトに目を奪われて、その事が全く目に入っていなかったのです。(アホ)

で、ここでまた凄い疑問が湧いてきたんです。

なんでDさんはこんなセッティングをしたんだろうか?って。

って言うのも、ルアーセッティングの大原則(ホントにそんなものあるか知りませんが。笑)から考えると、ウォブル系のボディーにロール系のリップ&タイイグアイセッティングを施すって事に、凄く違和感を覚えたんです。

通常であれば、ウォブル系のボディーにはウォブルセッティング。
ロール系ボディーにはロールセッティング。

基本的には、そのボディーが持つ特性を最大限に発揮させてやった方が良い結果が出ることが多いからです。


これがもし、初めてルアーを作った人が訳も分からずそういうセッティングしたというのであれば納得行きます。

ルアーの事が良くわからなかったのね・・・・・・・で話は終わりますから。


でも、ルアーを知り尽くしているDさんが、知らないでやっている筈はありません。

で、これは確信犯だぞっ、と。

もう速攻でDさんにメールしましたよ。

”ロールですねっ!”って。

すると、速攻で返信が返ってきたんです。

”湖で投げてみて下さいっ!”って。


で、早速湖に行ってヴァベルを投げてみましたよ~。


そしたらね~、全ての疑問は一瞬で解けました。

何故、Dさんがあえてウォブル系のボディーにロール系のセッティングを施したかって。


ヴァベルの動き、速度によって変化するんですわ。


リップへの水抵抗が勝る低速域では「ロールアクション」。

ボディーが水を掴み始める高速域では「ウォブルアクション」。

要するに、低速域ではリップに受ける水抵抗に頼って泳いでいたものが、速度が速くなってくるにつれて、ボディーが本来持つ特性が顔を出し始めるという事なんです。

そして、その特性を更に伸ばしているのが、「ノーウェイト」なんです。

ウェイトを内蔵しない為に、それぞれのスピード域で最適な場所にアクションの支点が移るという事なんです。

ヴァベルを所有している方がいらっしゃいましたら、ぜひ観察してみてください。

低速域では頭部よりにあったアクションの支点が、速度が上がっていくにつれて後方に移動していくのが分かると思います。

まさにノーウェイトボディーの特徴を最大限に生かしたセッティングと言えると思います。(気づいていた人いるかな?)

マジ、目からウロコですわ~。


そして、この独特なセッティングによって、実はある釣りが非常にやりやすくなっています。

それをDさんが意図されていたかどうかは分かりませんが、明日はそれについて書いてみたいと思います。


まだ続くんかいっ?

ええ、まだ続きますよ~~~。(笑)


■ 常識破りのDさんのHPはこちら → http://www18.ocn.ne.jp/~grayz/framepage27.html




蛇足ではありますが、ロールアクション→ウォブルアクションへのアクション変化の話が出たので、もう一つのヤバイルアーをご紹介させて頂きますね。

それがこのルアー !!!  ↓  ↓  ↓

Grayz ヴァベル その2_d0145899_544238.jpg


SkillfulさんのT-フラット!!

このルアーも見事にロールからウォブルにアクションが変化するルアーです。

Grayz ヴァベル その2_d0145899_6233773.jpg

このT-フラットとヴァベル、リップ&タイイングアイセッティングに共通点がありますね~。

僕はまだこのT-フラットを使い込むまでところまで至っていないのですが(というか釣りに行けない。泣)、このTーフラット、メチャクチャ釣れそうな気がしてしょうがないんですよね~。

非常にいい動きをしているし、コンパクトサイズのフラットサイドなのに#4フックが装着されているんですよね。(←これ僕的にミソ)

なんせ、あのクランクオタクの岡本さんが作れられたルアーですからね~♪
釣れないはずは無いでしょう!!(きっぱり)

てか、岡本さ~ん、もっとT-フラット宣伝してくださいな。
たぶんこのルアーの存在を知らない方、いっぱいいらっしゃると思いますよ~。

■ スキルフルさんのHPはこちら → http://www1.bbiq.jp/skillful/
by nishinelureworks | 2008-09-27 03:44 | おすすめルアー | Trackback

ルアー開発、釣り、その他もろもろの徒然記


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